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【Brave CF38】アルバニア発19歳のライオンキング=ベルナルド・ソバイ、イスマイルに勢い勝ち

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ(アルバニア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
タリク・イスマイル(カナダ)

クウェート生まれのカナディアン、6勝0敗でボクシングとムエタイがベースのイスマイルに対し、19歳のソパイのレコードは7勝1敗だ。鋭いローを蹴ったソバイは、打撃戦のなかで右オーバーハンドをヒットさせる。組みついたイスマイルを押し返し、間合を取り直したソバイはジャブから飛びヒザ、組まれて小手を決めた投げを打つ。

荒くアグレッシブなソバイに対し、イスマイルが右ストレートを綺麗に当てる。ミドルを蹴られると、ミドルを蹴り返すソバイはとにかく気持ちが強そうだ。頭を若干沈めて左フックを打ち込んだソバイに対し、イスマイルも即フックを打ち返す。ダブルレッグを切られ下になったソバイ、イスマイルはローを蹴って初回が終わった。

2R、ソバイは構えを変えながら戦い、右ハイをガードの上から蹴り込む。ローを返したイスマイルに左ジャブを入れたソバイが、左ハイを狙う。イスマイルはソリッドに右ボディストレートを返すが、粗くても躍動感のあるソバイに分があるように映る。そのソバイが左ハイを蹴り、左ストレートで前へ。イスマイルも左フックを入れるが、後手を踏んでいる感は否めない。ボディから組んでいったイスマイル、体を回して逃れたソバイは右オーバーハンドを振るっていく。

イスマイルは右ミドルをキャッチされテイクダウンを許すが、即スクランブルからスタンドに戻る。ソバイはここから力の入った右を空振りしタイムに、大きく息をついた。

最終回、キャリア2度目の3Rとなるソバイは右ローから左ジャブ、さらに右に続き左ミドルでイスマイルの腹を抉る。プレッシャーを強めるイスマイルが右ボディフック、右ローを入れ、右ストレートをヒットさせる。ソバイも右ローを蹴り、左を当てるが圧力を感じているか。それでもソバイはワンツーから左ミドルを入れ、攻めの姿勢を崩さない。さらにローを蹴り、左を当てたソバイは右アッパーから左フックを打ち込む。

ソバイは右を見せておいて、後ろ回し蹴りでイスマイルの側頭部を狙うなど、圧を高めたイスマイルに対し、臆することなく攻撃を仕掛ける。ソバイは空振りの後で体当たり──正確な攻撃を見せたイスマイルを上回る戦闘意欲が備わっている19歳のライオンキングがキャリア8勝目を挙げた。

「スペースを与えないで戦うことを心掛けていたんだ。彼は試合前は勢いが良かったけど、ケージに入るとチキンだった。トップと戦い。世界のベストになりたいから」。16歳の時からプロで戦うソバイ、唯一の敗北はロシアのWFCAで喫したもの。完成度はまだまだ、つまりノビシロが多く残しているソバイの今後に注目したい。


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