【LFA85】フェイクを交えた高精度の打撃で攻めたヒューズ、逆三角絞めで失神。デモパウロスが王者に
<LFA女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
ヴァネッサ・デモパウロス(米国)
Def.4R2分21秒by リバーストライアングルチョーク
サム・ヒューズ(米国)
飛び蹴りを見せたヒューズ、スリップしバランス崩したデモパウロスに左フックを当てる。右ローからワンツーのデモパウロスに対し、ヒューズもロー&ボディストレートを返す。デモパウロスはローをチェックし、ミドルもブロック、しっかりと打撃が見えている感じだ。さらにヒューズのハイをスウェイでかわしたデモパウロスは右オーバーハンドを狙う。しかし、デモパウロスは打った後にガードが下がったところで右を打たれる。
ヒューズは続くシングルレッグを切られると、キャンバスに手をついて旋回蹴りを繰り出す。デモパウロスはクリンチではギロチンで固めて、ヒザを顔面に突き上げる。離れたヒューズがステップイン&左ジャブ、デモパウロスがフックを返すもヒューズが細かいパンチを纏めてロー、左リードジャブを入れる。アグレッシブかつ、ディフェンスにも注意払った初回の攻防はヒューズが微差で取ったか。
2R、ワンツー&ローで前に出るデモパウロスに対し、左ジャブ、左ミドルを見せるヒューズ。互いに左インサイドローで前足を削り、クリンチではヒューズがケージにデモパウロスを押し込む。ダーティーボクシングで攻めるヒューズは、体を入れ替えられるが押し返して離れる。デモパウロスの右ストレートをヘッドムーブでかわし、ワンツー&ロー、続いて右ストレートをヒューズが決める。デモパウロスは左フックを打ち返し、左前蹴りをボディに突き刺す。ヒューズは左ローに右ストレートを合わせ、左ジャブ、ワンツーを打ち込む。ミドルをキャッチされ下になったデモパウロスが足を抱えるも、ヒザを畳んだヒューズが防御。デモパウロスはラバーガードへ。
頭を抜いたヒューズがヒザをマットに着いているにも関わらず、デモパウロスは顔面を蹴り上げてしまい1Pの減点に。直後にラウンド終了を迎えたデモパウロスは3Pのビハインドを背負うことになった可能性がある。
3R、デモパウロスのイマナリロールをかわしたヒューズが左ジャブをヒットさせ、右ローを蹴り込む。右オーバーハンド気味のパンチを当て、デモパウロスをケージに押し込んだヒューズがパンチを纏めクリンチゲームへ。デモパウロスは押し返して離れるが、左ジャブを被弾する。デモパウロスは右のパンチは大振りで当たらないが、左ジャブを届かせる。その左ジャブに右を合わせたヒューズはフェイクを多用し、ステップで惑わせるとスーパーマンパンチのステップで右をフェイントに、左アッパーを決める。
左ジャブを被弾し、後退したデモパウロスだが左フックを打ち返し、懸命に流れを引き寄せようと踏ん張る。ヒューズは視線を下げての右ハイ、ブロックしたデモパウロスが前に出て右フックを振るう。ジャブの差し合いからワンツーを決めたヒューズが攻撃を纏め、間合を取り直す。デモパウロスが右ボディから左フックを当てるも、ヒューズは組んでラウンド終了を迎えた。
4R、ワンツーを振るいながら前に出て組みつこうとしたデモパウロスがスリップして、バランスを崩すもすぐに組みつく。ケージに押し込まれ回って離れたようとしたヒューズは、デモパウロスの左フックをダッキングでかわしバックに回る。足関節を警戒して、足を引くヒューズに対し、デモパウロスは前転から足を取りにいく。鉄槌を落とされ、両足を振り上げてリバーストライアングルを仕掛けると、胸を張って耐えていたヒューズがヒザをマットに着く。
時計回りに回り、絞めを無効化しようとしたヒューズのマットに着けていたヒザと背中が伸びる。デモパウロスの胸の上でヒューズが落とされ、大逆転で初代LFA女子ストロー級王座にデモパウロスが就くこととなった。
「この瞬間が来ることを願っていたの。チャンピオンシップラウンドを戦ったのは初めてだけど、スタミナは問題なかったし最高の気分よ。リバーストライアングルはヒザ十字を狙っていたけど、ヒザの位置が高かったから切り替えたの。私はKOか、サブミッションするしか勝ち目がなかったから。新しい人生の一歩よ」とチャンピオンは話した。