【Shooto2020#03】順序立てて攻める岩本、ノーPの醍醐味=一気の極めを狙う世羅の対戦は時間切れドローに
【写真】勝つために動く、グラップリング勝負論が見られた(C)MMAPLANET
<グラップリング72キロ契約/10分1R>
世羅智茂(日本)
Draw.
岩本健汰(日本)
以外にも序盤はスタンドの展開が続き、金網際で岩本がダブルレッグを仕掛け世羅がギロチンチョークを狙う。
外した岩本が世羅を金網に押し込み再び足を掴みに行くと、世羅は首をここでも抱えて横回転でがぶりの態勢になる。
ここで両者が立ち上がり、岩本がケージに世羅を押し込んでいく。左腕を差して崩していく岩本、倒しあぐねるなか世羅はギロチンを狙う拍子で、首を取ることができず体だけ引き込むような形で下になる。
ここでバタフライガードを取る世羅の頭部から出血が見られ、ドクターチェックが入る。再開後、岩本を浮かして足を狙う素振りを見せる。デラヒーバを取らせない岩本だが、世羅も右足を抱えて身体を浮かせる。
岩本は着地して正対すると右にパスを狙い、世羅が右足を抱えてくるや一気に左に動いてパスガードに成功する。完全にサイドポジションを奪った岩本はヒップエスケープに呼応して上四方へ移動、さらにサイドに戻る。
世羅のブジッリを泳がせ、マウントを取るような仕草も見せた岩本だが、前方に乗り過ぎて向きを変えようと下ところで、世羅は足を絡ませて正対する。
岩本は自分のヒザを世羅の腿に乗せ、上半身を固めてパスガードを狙う。世羅は岩本が左に回ろうとしたところで足を絡んでいくがハーフを取られる。半身の世羅に対し、岩本は左腕で深くワキを差してパスに成功、ニーインベリーからマウントポジションも奪う。
残り2分半、岩本は世羅のワキをすくおうをするが、世羅は拳を胸の目に置いてワキを開けない。
ハイマウントから枕で圧力をかける岩本、世羅は肩ブリッジに腕十字を合わせる。世羅が足を絡め、頭を抑えることを諦めた岩本の右足をヒザ十字に取る。
ヒザが緩く、極まらないとみた世羅が外して体を起こそうとするが、岩本は内ヒールに。すかさず足を抜いた世羅から、岩本がトップポジションに収まる。岩本の担ぎに後方回転で対応した世羅は、背中を見せて回転しヒザ十字、さらにトーホールドを狙う。
世羅の足のクロスが外れると、岩本はすかさず内ヒールへ。
右足を岩本の左腿を蹴った世羅が足を抜いてロール。その足を取られないように離れる。上を取っ岩本がワキ差しパスを仕掛け、枕に組み変える。
世羅もアームロックを仕掛けようとするも、体を越した岩本が外ヒール狙いへ。
世羅は立ち上がって体をねじり、ロールして防ぐと逆エビで態勢を整える。残り10秒、世羅はパスからマウントを譲るがサブミッションに入る時間を与えず、タイムアップに。一発サブミッション狙いの世羅と、順序立ててに取りに行った岩本──対照的な極めへのアプローチを見せた両者の対戦は時間切れドローとなった。