【UFC108】ドスサントスに見るMMAの進歩、アイブルをKO
■第6試合 ヘビー級/5分3R
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
Def.1R2分7秒/TKO
ギルバート・アイブル(オランダ)
【写真】かつて寝技はできなくても、打撃はMMA界随一を言われた・ギルバート・アイブルが、柔術王国ブラジルのジュニオール・ドスサントスにパンチ合戦で敗れた (C) ZUFFA
ドスサントスの左ミドルに、左ジャブを合わせるアイブル。互いの拳が交錯するなか、アイブルがスピンニングバックキックを見せる。
近距離ではショートフックのスピードが速いドスサントスが、間合いが広がると右ストレートをヒットさせる。真っすぐ下がり、さらに左フックを受けたアイブルだが、構わずフックを打ち返していく。
ドスサントスのローにバランスを崩すアイブルが左ハイを返すと観客席から大きなどよめきが起こるが、その直後に右から左フックを放ったところで、左フックのカウンターを浴びてダウン。ドスサントスのパウンドにタートルポジションをとるアイブルだったが、そのまま拳を落とされ続けTKO負けを喫した。
2010年PPVカードで初勝ち名乗りを受けたドスサントスは、「みんなにハッピー・ニューイヤーと伝えたい。ここで戦えて最高だ。I LOVE YOU」と英語でファンに伝え、「彼がフックを打ってきたところに、高い位置からフックを入れる。練習通りに戦えた」とポルトガル語で語った。
ブラジル人ファイターが、オランダ人で打撃で勝つ――、MMAの進歩を証明するような試合となった。