【Fighter’s Diary con on that day】「試合がない日々」を生きる中村K太郎の声 on 2012年3月29日
【写真】この時点で既にキャリアは8年目を数えていたK太郎 (C)ABEMA & MMAPLANET
全世界を巻き込む新型コロナウィルス感染拡大の影響は当然のように日本の格闘家たちの人生にも影響が出ている。試合がない、大会が開かれない、練習場所の確保も困難だ。
そんな今、格闘技を愛する全ての人へ──ABEMA格闘CH が公式YouTubeチャンネルで Fighter’s Diary Ep.01というドキュメンタリームービーが12日(日)より、アップされている。
第1回でクローズアップされた格闘家は平田樹、若松佑弥、中村K太郎&杉山しずか夫妻、堀口恭司、青木真也の6名だ。
Fighter’s Diaryは3週に渡り、3つのエピソードで総勢16人の格闘家たちの声をYouTubeで伝え、26日(日)午後7時より、ABEMA格闘CHにて Fighter’s Diary完全版が放送される。
そんなFighter’s Diaryでは「試合がない日々」を格闘家たちはどう生きるのか? ──という今の声を集めた。MMAPLANETでは、タイアップ企画ならぬボーディング企画を提案。MMAファイター達が今を発せられるようになった原点を探る上で、あの日の彼らや彼女達の声=on that dayとして、MMAPLANETインタビュー初登場時の声を紹介したい。
題してFighter’s Diary con on that day、第3回は2012年3月29日公開、同日に取材が行われた──香港ベースで、中国やオセアニア勢と日韓の実力者を世に送り出したMMAプロモーション=Legend FCに初参戦、キム・フン戦を翌日に控えた中村K太郎のあの日の声をお届けしよう。
<リードを含めた完全版はコチラから>
──LFC初参戦となる中村K太郎選手です。いつ頃、この大会に出ることが決まっていたのでしょうか。
「一カ月ぐらい前です。プロ修斗の5月大会があるかどうかっていう展開で、声を掛けてもらったので、すぐに出ることを決めました。LFCが決まってから、修斗の試合も正式に決まった感じです」
──LFCには、どんな印象を持っていたのですか。
「慧舟會の選手も出ているので、彼らから話を聞いていたのですが、レフェリングがちょっと……ということを聞いていました(笑)。ファイトマネーもそれなりに、僕的にはもらえるって感じで」
──修斗にも出場するということは、専属契約ではないわけですね。
「ハイ、独占ではないです」
──対戦相手は韓国のキム・フン選手については、どのような印象を持っていますか。
「打撃系のファイターですね。それほど腰が強くはなく、寝技はそれほどでもないようです」
──では、今回の試合も戦略的には1月の修斗、佐藤洋一郎戦のように組んで倒し、トップから攻めるという感じでしょうか。
「あの時は、ちょっと打撃を嫌い過ぎていたので、打撃でも自分からプレッシャーを掛けて、その上で組んでいこうと思います。
あそこまで打撃を嫌うと、相手のペースにもなりやすいので――打撃ができないわけではないので、ミスをしない程度に打撃を使おうと」
──それは明らかにセコンドの磯野(元)さんの意見じゃないですか(笑)。
「そうですね(笑)。あとは、去年の暮にチーム・クエストで経験した練習の成果を出したいです」
──チーム・クエストで、特にどんな点を学んだのですか。
「レスリングが強い選手が多かったですし、MMAもチェール・ソネンと練習をして、ずっと前に出てこられると本当に削られるっていうのを、身をもって体験できました。
自分でも削っていけるように……。LFC、修斗で結果を残し、もう一度、UFCで戦いたいと思っています」