【ONE107】ラカイ第2のストロー級戦士、リト・アディワン「猿田、内藤と戦って自分を試したい!!」
【写真】チーム・ラカイ以外でも兄弟とも練習しているというリト・アディワン。一匹狼的な雰囲気も (C)MMAPLANET
本日31日(金・現地時間)にフィリピンはメトロマニラのパサイ・シティ、MOAアリーナで開催されるONE107「Fire & Fury」。ONEウォリアーシリーズから本戦にステップアップし、10月の日本大会で仙三を破ったリト・アディワンがストロー級に階級を落として、ポンシリ・ミートサティートと戦う。
1階級に一つのチームから参戦は2人まで。そんな不文律がMMAワールドには存在しているが、アディワンもまたONE2戦目を前にチーム・ラカイ3人目のフライ級アスリートから、ストロー級2人目の選手という道を選択した。
そんなラディワンを試合2日目にインタビューした。MMAは個人戦だが、試合が始まるまではチーム戦。自らを磨くにはラカイはフィリピンで最高の環境だ。その一方でチームメイトが世界王者に君臨するなか、ラディワンは猿田洋祐、内藤のび太という日本人相手に自分の力を試したいと言い切った。
──2日後にポンシリ・ミートサティート戦、ONE本戦2試合目が控えています。調整は上手くいきましたか。
「精神的な充実は過去最高だよ。フィジカル・コンディションはいつもの通り、とても良い(笑)。今回、マニラで戦えて凄く嬉しい。プレッシャーはあるけど、やる気の方が上回っているよ」
──リトは2012年に素手にMMAを戦っていて、もう7年のキャリアがあったのですね。
「そうなんだ。ずっとコンバットスポーツが好きで、子供の頃にマニー・パッキャオに憧れ、いつかコンバットスポーツでチャンピオンになりたいと思ってボクシングを始めたんだ。
ボクシングから散打に転向して、その時にチーム・ラカイに合流した。一度、チームを離れたこともあったけど、今はまたチームの一員になっている」
──7年のMMAキャリアがあるなかで、Warrior Seriesが転機になりましたね。
「本当にその通りだ。チャンスを広げてもらう機会になった。それまで小さな大会で戦っていて、なかなかステップアップのチャンスがなかった。そんななかOWSで戦うチャンスを得て、ONEと契約できるようになったからね」
──チームメイトではONE以外にもBrave CFで戦っているスティーブン・ローマンやジェレミー・ピカティウがいます。
「OWSで戦うまで、小さなプロモーションで戦っていたけど、そこで終わるつもりはなかった。そしてONEはアジア最大のプロモーションだし、ONEで戦うことが当時からゴールだったんだ」
──そのONE初陣でパンクラス王者の仙三選手を破りました。
「大きな意味のある勝利だったよ。日本で名前のある選手に勝ったことで、僕のことを知ってもらえるようになったからね。
そして、試合自体が良い経験になった。ずっと子供の頃からの夢が実現する第一歩だったし、センゾーに負けるわけにはいかなかったんだ」
──あの試合はフライ級でしたが、今回はストロー級です。
「そうだね、まずはストロー級で名前をあげたいと思う」
──ONEフライ級にはジェヘ・ユースタキオ、ダニー・キンガドという2人のチームメイトが既に在籍しています。
「そういうことだね。でも、将来的にはフライ級で戦おうと思っているよ」
──ただストロー級も世界王者はチームメイトのジョシュア・パシオです。
「良いことだと思うよ。僕はジョシュアの脅威を取り除く役目をする(笑)。マーシャルアーツは何が起るか分からない。ジョシュアを応援しているけど、彼に何かが起った時は僕の出番だ。どのような状況だろうが、僕らはプッシュしあっているしね。
ジョシュアも若いし、ずっとチャンピオンでいる可能性がある。そうしたら、フライ級がどうなっているのか……そこも考えることになるだろうけど、すぐの話じゃないよ。そして、そこにはONEの方針も関係してくるかと思う。何より今はONEが当ててくる相手と戦い続けるだけだよ」
──いずれにせよ、ストロー級には2人の日本人元世界王者がいます。
「今、考えていることは金曜日の試合を勝ったら、サルタ(猿田洋祐)、ナイトー(内藤のび太)を相手に僕の力を試してみたいということなんだ。世界王者云々よりも、今は自分がどれだけできるのかを知りたいんだ。その恰好の相手がサルタとナイトーだよ。そしてアレックス・シウバ、デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク、元王者を相手に自分をテストしたい。
そのために金曜日は絶対勝つ。僕の力を皆に証明するんだ。全力で戦い……立ち技ならKO、寝技になるなら一本勝ちする。フィニッシュするよ」
■ONE107対戦カード
<ONE 世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]アレックス・シウバ(ブラジル)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ピーター・バウシュト(オランダ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
シェ・ウェイ(中国)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
MOMOTARO(日本)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
佐藤将光(日本)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
イヴァニウド・デルフィーノ(ブラジル)
和田竜光(日本)
<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
アルマ・ユニク(豪州)
アン・リーネ・フグスタード(ノルウェイ)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ポンシリ・ミートサティート(タイ)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジナ・イニオン(フィリピン)
アシャ・ロカ(インド)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)
クリス・ショー(スコットランド)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジョマリー・トーレス(フィリピン)
ジェニー・フアン(台湾)