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【Shooto 30th Anniv.】清水を右オーバーハンドからパウンドアウト、扇久保「RIZINにやり残したことある」

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
扇久保博正(日本)
Def.4R0分40秒by TKO
清水清隆(日本)

※6月24日に3-0: 40-37.40-36.40-36で扇久保のテクニカル判定勝ちに変更された

構えを変えて圧力をかける扇久保が右ロー、清水が右ローを蹴り返す。左インローが走る扇久保は、清水の右にダブルレッグを合わせる。スクランブルでバックを取った扇久保が後方からパンチを連打する。離れて距離を取った清水に対し、扇久保はローを入れてダブルレッグを決める。

立ち上がり際にパンチを入れ、清水のダブルレッグを余裕を持って切る扇久保。清水も果敢にパンチを出すが、扇久保が前足の左ミドルを決めるなど、攻勢を維持する、左を当てた清水に、すぐにワンツーを返した扇久保が初回を取った。

2R、左フックを振るった清水。手を出して前に出る清水に対し、扇久保は動きで圧力をかける。清水は動かされる展開が続き、左ジャブで突破口を開こうとする。重厚な目視戦のなかで、両者へのチャントが交錯する場内──、清水の左ジャブに扇久保が右オーバーハンドを狙う。ジャブの数は多かった清水が取り返した可能性もある、2Rとなった。

3R、左の蹴りを放つ扇久保が、左前蹴りからロー、右フックを伸ばす。距離をとった清水は左ロー、扇久保が右を合わせようとする。ジャブとリードフックの清水が、右を見せると扇久保がワンツーを振るう。左を当てる清水に、扇久保が右フック、サークリングを追いかけて右を振るう。ジャブをと届かせることに専心しているような清水に、扇久保はワンツーからハイキック──も空振りに。ついに右ストレートを遠い距離から入れた清水に、扇久保が左ハイ。清水の右目じりが切れ、流血が見られるようになった。

4R、前に出た扇久保が左ミドルを蹴っていく。と、清水の踏み込みに右オーバーハンドを扇久保が合わせる。パンチ後、頭が当たったようにも見えたが──前方に崩れ落ちた清水に、パウンドを連打した扇久保がTKO勝ちで2度目のタイトル防衛に成功した。

「坂本さん、30年間──修斗を引っ張ってくれてありがとうございます。僕ら選手は本当に感謝しています。ありがとうございます。僕はRIZINでやり残したことがあるので、元谷選手とやらせてください。お願いします」と扇久保は語った。


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