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【Strikeforce】シールズ、最高峰MMA戦制し新王者に

SHIELDS(C)Esther Lin/Strikeforce■Strikeforce世界ミドル級王者決定戦/5分5R
ジェイク・シールズ(米国)
Def.5R終了/判定
ジェイソン“メイヘム”ミラー(米国)

【写真】目まぐるしいポジショニングの交換のなかで、ジェイク・シールズは常にトップをキープしメイヘム・ミラーを下した (C) Esther Lin/Strikeforce

「テイクダウン狙いをカットして、スタミナを削る」というメイヘムは、10人以上のダンサーを従えヘキサゴンへ。一方、シールズは目を瞑り集中力を高めてキャットウォークへ。ジョルジュ・サンピエールを相手に一本と判定にもつれこんだ実力者と実況されるメイヘムだったが、試合開始早々、シールズにテイクダウンを許す。

ケージを背に、立ち上がろうとするメイヘムだが、シールズは両足をコントロールし、メイヘムの右手を掴んで立ち上がることを許さない。そのままバックを制したシールズ、バックグラブからパンチを通し、マウントへ。左パウンド、右肩パンチを落とすシールズだったが、メイヘムは肩ブリッジから距離をつくり一瞬にして立ち上がることに成功する。


シールズはここでも慌てず、シングルレッグからメイヘムをケージ際で崩し、両足を跨いで脇腹にパンチを落とす。ギロチンを狙ったメイヘムだが、しっかりとケージに固定され動くに動けない状態が続く。シールズが腰をコントロールしにかかったところで立ち上がることに成功したメイヘムは、ボディロックから反対にテイクダウン。メイヘムはパウンドを落とすが、ここで一瞬のスクランブルから立ち上がったのはシールズ。メイヘムはバックを奪い、そのままシールズを投げ落とし、タートルポジションのシールズにパウンドを落としたところで、1Rが終了した。

現代北米MMAのスタンダードMMAグラップリングで魅せる両者。2Rは一転メイヘムの左右のフックでスタートした。そのまま組みついた両者は、ケージを背にしたシールズからメイヘムがバックを奪いグラウンドへ。クォーターの態勢でメイヘムをコントロールしたシールズがボディロックでトップを奪う。そのままマウントにトランジットしたシールズに、メイヘムはケージを蹴りあげてエスケープを計るが、シールズはバックをキープ。バックグラブからマウント、バックとポジションを支配するシールズは、メイヘムの動きに合わせて流れるように動き、股裂きからツイスターを狙う。

股裂きの状態で、パンチを落としトップを奪ったシールズ。メイヘムはケージ際まで移動するが、立ち上がることができず、再びバックを許す。バックグラブからチョークを仕掛けるシールズに、向きを変えたメイヘムはリバーサルに成功、トップを奪取した。攻め続けて疲れが見えるシールズに対し、足関節からトップキープのメイヘムに、シールズはハーフから潜っていく。攻め続けた2Rを終えたシールズだが、この後のスタミナが気になるところだ。

3R、左フックから右をヒットさせたメイヘムがスラムからテイクダウン、サイドを奪う。シングルを狙って立ち上がったシールズは、ここでもテイクダウンに成功しトップは譲らない。パスからサイドを奪取したシールズは、しばらくポジションをキープしマウントへ。ハーフに戻したメイヘムだが、ボディにパウンドを落とすシールズは、バックを伺うメイヘムの背中をキャンバスに押しつけ、またもマウントへ。

暴れてタートルポジションを取ったメイヘムは、前転からトップを奪う。すぐに立ち上がったシールズを、メイヘムは組みついてケージに押し込んでいく。ここでブレイクがかかり、メイヘムのグローブがしっかりとテープで固定される。このブレイクが、スタミナを切れかけていたシールズに幸いしたか、再開直後にテイクダウンを奪う。メイヘムが試合前に宣言したように、削り合いが続くなか、スタミナが切れかけたように見えるシールズは常にポジショニングで優位に試合を進める。

スイープ狙いのメイヘムに対し、ギロチンの姿勢からすぐにバックを奪いにいったシールズは、シングルレッグからテイクダウンを狙ったが、すかしたメイヘムがバックを奪う。足をフックし、この試合で初めて明確にポジションを奪ったメイヘムはここでチョークの態勢に。しっかりとメイヘムの腕がシールズののど元を絞め続けたが、何とここで3Rがタイムアップ。絶体絶命のピンチをシールズが凌ぐこととなった。

ここまでのポイントはシールズ、勢いはメイヘムか。試合は4Rに突入、シールズがシングルから腰をコントロールしメイヘムをテイクダウン。ケージを背にし、動きを最小限に抑えるメイヘムもまた、肩で息をするようになっている。

腰のコントロールを続けるシールズに、場内からはブーイングが起こる。レフェリーのビッグ・ジョン・マッカーシーがここで無情のブレイク。スタンドに戻ったメイヘムは勢いよくヒザ蹴り、パンチを見舞うが、ここでもシールズはテイクダウンを奪っていく。サイドから頭を跨ごうとするシールズに、左腕を差し上げ、腰を押してエスケープを図ったメイヘムだったが、シールズはその動きを利用しマウントを奪う。バックマウントへ移行したシールズは、マウントとバックグラブを繰り返す。スイッチ、前転、あらゆる手段で逃げようとするメイヘムの動きに合わせ、トップをキープし続けるシールズが、勝負ところの4Rをモノにした。

最終回、打撃戦を遮断し、組みついたシールズ。メイヘムも態勢を入れ換えるが、シールズはがぶりからヒザ蹴りを頭部に突き上げ、直後にシングルを仕掛ける。この段階にきて、スクランブルを繰り返す両者のスタミナと精神力は驚嘆に値する。なかでもシールズは常に有利なポジションを奪い続け、ここでもマウントを奪う。バックグラブからパンチをメイヘムの顔面に見舞うシールズは、ポイントをリードしていることもあり、精神的にかなり有利に立っている。

追い込まれたメイヘム、気持ちが途切れても仕方のない状況だが、必死の形相でチョークから逃げ、向き合うことに成功する。しかし、その直後にシングルからトップを奪われ、万事休す。ワキを潜ろうとしたが、これも潰されたメイヘムは残り30秒を切って立ち上がったものの、すぐにグラウンドへと持ち込まれてしまう。最後の最後で立ち上がり、打撃戦を仕掛けたメイヘムだったが、蹴り足を掴まれタイムアップ。

ジャッジの裁定は48-47が一人、49-46が二人でシールズに凱歌が上がり、新ストライクフォース世界ミドル級王者に。勝者にブーイングも送られたが、MMAが一般に理解されることを考えると、CBS地上波で、この両者の攻防が流れたことは、視聴者の好みに関わらず、非常に意義があったといえるだろう。

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