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【DEEP83】バンタム級王座を賭けてソン・ジンスと再戦、北田俊亮─01─「穴があるのか、本当に強いです」

Toshiaki Kitada【写真】一度は勝っている相手だが、リベンジの意味を併せ持ちタイトル戦へ向け、パンクラスイズム横浜で汗を流す北田 (C)MMAPLANET

28日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP83 IMPACTは上3試合がタイトル戦、トリプルヘッダー大会だ。

メインがDEEPウェルター級選手権試合=王者・住村竜市朗×佐藤洋一郎、セミがDEEPフライ級選手権試合=王者・和田竜光×高橋誠、そして第10試合でDEEPバンタム級王座決定戦として北田俊亮がソン・ジンスと対戦する。

ソン・ジンスは昨年10月に釜谷真との挑戦者決定戦に勝利したが、大塚隆史のタイトル返上を受けて北田が王座決定戦に昇格した。

この両者、2016年8月に対戦し北田が2‐0の判定勝ちを収めている。そのうえで北田はソン・ジンスの強さを認め「負けていた」と前戦を振り返る。その後、パンクラスイズム横浜所属なった北田。最後の格闘技勝負を北岡悟と戦い抜く決心をした彼のタイトル決定戦、そしてソン・ジンス戦に賭ける想いを訊いた。


──このタイミングで王座決定戦になるというのは、予想することは難しかったかと思いますが、その辺りはいかがでしたか。

「まさかの展開です。ここから何試合かやってからタイトル戦だと考えていました。ただ、その時に戦うのはソン・ジンスになるとは思っていました。

ソン・ジンスは挑戦者決定戦で勝っているので、大塚選手に挑戦する。そこで大塚選手に勝ってチャンピオンになるだろうから、彼とはまた戦うことになると考えていました。だから順序が変わったという感じですね」

──それが両者と肌を合わせたうえでの予想だったのですね。

「ハイ、ソン・ジンスは強かったです。本当に強いなと思いました」

──大塚選手に勝つだろうと予想してしまうほど、ソン・ジンスは強いという高評価なのですね。

「ハイ。だから自分は今年、いくつか勝てば彼には一度勝っているので、そこも評価されてタイトル戦になるだろうと予想していたんです。だから、逆にこんなに早くなるとは想像できていなかったですね」

──前回の対戦ではソン・ジンスの急所蹴りでイエロー2枚、その結果の2-0の判定勝ちでした。

「正直、だから勝てたと言われると認めるしかないです。ただ、急所以外にもサミングとかあってブレイクを要求しても、そのまま試合が続いたり難しいところもありました。

ただし、そこをひっくるめて勝負だし、テイクダウンを取れなかったのが厳しい試合になった要因ですから。彼の土俵で戦っていたし、負けていた試合だと捉えています」

──組み技の受けが強く、打撃のプレッシャーがある。良い韓国のスタイルのお手本のような選手に感じました。

「強いです。本当に強いです。凄く自信を持って戦っているし、そこにストレートとヒザ蹴りがあります。僕がチェックした試合だと、ほとんど寝技になる場面がないのですが鍵山雄介選手にアームロックで一本勝ちしているし、寝技も強いはずです」

──コリアンゾンビMMA系列だと、試合ではスタンド中心でも戦っても寝技、下になってもしっかりとした強さがあることは十分に考えられます。

「そうなんです。寝かすことに苦労するのですが、寝かせてからも強い。穴があるのかな……と」

──下馬評でもソン・ジンス有利と見られることも十分にある試合ですが、だからこそこの試合で北田選手がやるべきことは何になるでしょうか。

DEEP80の時の計量でのソン・ジンス。とんでもない体だ

DEEP80の時の計量でのソン・ジンス。とんでもない体だ

「リングだったということも関係しているのですが、以前とは違う部分を見せられるように積んできました。まぁ、ケージになって金網を背負っても強いでしょうし、とにかく体が強いです。韓国人ファイターは計量後のリカバリーをかなりする選手が多いし、ソン・ジンスもそのタイプですよね」

──減量失敗してくれとか(笑)?

「ハイ、パスはしてもらって前日に一度疲れ切るとか。フラフラで来いって(笑)」

──ハハハ。北田選手としては、前回の試合との違いはパンクラスイズム横浜所属になったことがあります。

「ハイ。かなり変わることができました。以前は出稽古が中心で、細かい点を注意してくれる人、きつく言ってくる人がいませんでした。以前も北岡さんとは出稽古で会って、アドバイスをしていただいていたのですが、イズムの所属になって、より見てもらえていますし。その結果、動きが変わったと自覚できるほどなんです。

出稽古時代の悪い例は……言い訳になってしまうのですが、瀧澤(謙太)戦が典型的なパターンですね。色々な場所で練習していて、そこで学んだことが自分のなかで整理しきれていなかったです」

──あの完敗と言って良い試合内容は、瀧澤選手には失礼なのですが驚きでした。

「ハイ、僕もショックでした(苦笑)」

──瀧澤選手の動きが乗りに乗っているように見えました。

「強かったですが、それ以上に僕がダメでした。あんな風に好きなことをされるのは、まるでプレッシャーをかけることができていなかったからです。ただ組みたいという動き、一番ダメな試合をしてしまいました。

組みたいばかりに大切な部分を妥協してしまう。組むまでの工程を省いてしまって。あの試合は北岡さんがセコンドに就いてくれていて。試合後に注意されたことなんかで、本当に目が覚めました。あの時、自分の格闘家人生もそれほど長くないので、最後は北岡さんのお世話になろうと決心したんです」

<この項、続く

■DEEP83 対戦カード

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]住村竜市朗(日本)
[挑戦者]佐藤洋一郎(日本)

<DEEPフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]和田竜光(日本)
[挑戦者]高橋誠(日本)

<DEEPバンタム級王座決定戦/5分3R>
北田俊亮(日本)
ソン・ジンス(韓国)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
堀尾竜司(日本)
結城将人(日本)

<ライト級/5分3R>
ツォゴーフ・アマルサナー(モンゴル)
武田光司(日本)

<46キロ級契約/5分2R>
しなしさとこ(日本)
ジョン・イェジン(韓国)

<ミドル級/5分2R>
桜井隆多(日本)
片平なぎさ吉幸(日本)

<63キロ契約/5分2R>
CORO(日本)
朝倉未来(日本)

<ストロー級/5分2R>
ランボー宏輔(日本)
村元 友太郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
小川顕広(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
石神保貴(日本)

<フェザー級/5分2R>
横山恭典(日本)
ムン・ギボム(韓国)

<バンタム級/5分2R>
ハシャーン・フヒト(日本)
バータル・アズジャブハラン(モンゴル)

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