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【DEEP79】DJ.taikiに判定勝ちの芦田崇宏─01──「DJさんは、超えなければいけない世代」

Takashiro Ashida【写真】Brave広尾で取材は9月27日に行われた(C)KAORI SUGAWARA

9月16日(土)、東京都大田区の大田区総合体育館で行われたDEEP79で、芦田崇宏はDJ.taikiに勝利した。

今年2月にArzalet FGCでREALフェザー級王座決定戦でブラディスラフ・バルブチェンコにRNC、3月のPXCのライト級王座決定戦でJJ・アンブローズにギロチンチョークで一本負けをし、前回5月の試合では体重超過ながらもオーロラ☆ユーキに勝利して芦田崇宏は連敗を脱した。

そして、迎えたかつての練習仲間であったDJ.taiki戦で、芦田はレンジをコントロールし、蹴りを使い分けてパンチにつなげるという流れで序盤の2Rを手中に収めた。

3Rの耐える展開も含め、今回に試合内容、その準備、そしてこれからについて芦田に尋ねた。


──試合を終えてから10日が経ちました。

「練習はまだ出来ていないですけど、ジムの仕事にはすぐに戻ったので、試合の次の日から日常と特に変わりない感じですね」

──休養期間を設けている?

「いえ、そうではなくて、前からヒザも怪我していて、あとは試合で蹴った脛の治療という感じですね」

──かつての練習仲間でもあるDJ.taiki選手との試合は、なかなか精神的に厳しいモノではなかったでしょうか。

「パンクラスイズム横浜ができてからDJさんは向こうに行ったので、それまではBRAVEにいた人なので試合するに当たっては色々考えましたけど、僕らからしたら超えなければいけない世代だと思うので、勝てて良かったというのが一番に浮かんだ感想です。

DJさんとは僕が安藤(達也)選手と試合をした時にセコンドで付いてくれていましたし、そのその少し前には僕がDJさんのセコンドに付きました。

DJさんは凄くサポートしてくれていたので、会員さん達もそれを見ていたので試合前には『戦い辛くないですか?』と言われていたんですよ。でも、それを口にしたら格闘技なんてできないから、『しょうがないっスよ』と答えていました」

──1、2Rは芦田選手が優勢に試合を進めていましたね。

01「今回からDEEPのルールが変わってラウンド毎の判定になりました。3Rは自分で転んで下になってしまってバックを取られるという展開にはなったけど、1、2Rを撮れていたので。あそこは『このラウンドは凌ごう』と、最終回は落としても良いので一本、KO負けだけはしないように耐えていました。

もちろん立つという選択肢もあったんですけど、DJさんは百戦錬磨だから際も凄く強いし、その立つ瞬間にもしっかりとついて来ると思ったので、ただバックを取らせるだけにしました」

──作戦通りの展開ということですね。

「ハイ。作戦が綺麗にハマりました。ラウンド毎の判定の事も、どういう風にDJさんのペースではなく僕のペースで戦うかも、ずっと宮田(和幸)先生と作戦を立てていました。

元々3Rを目一杯使ってやる作戦だったので、スタミナも3R戦えるようにしていました。もちろんハナからKOするつもりがなかったという訳ではないです。もちろんチャンスがあれば行く。ただ、僕は1発を狙うとすぐに大ぶりになる癖があるので、その癖を無くす為にそうしました。

それと今回の試合前からHALEOトップチームの表参道で練習をするようになり、三崎(和雄)さんに教わりながらそこでもゲームプランを練っていました。宮田先生と三崎さんが2人とも同じような作戦を立ててくれていたから凄く良かったです」

──戦略通りに動けたというのが今回の成果だと。

「そうです。試合中も、何か吹っ切れたのか凄く冷静に動けました。とにかくDJさんのペースに飲まれないように戦えましたね」

──DJ選手は細かくスイッチをするなど、ペースが掴みにくい部分もあったのではないでしょうか。

「DJさんがBRAVEで練習していた時も、凄くスイッチしていました。左も結構当てていたのに全然倒れてくれなかったですけど、何度倒れても立ち上がる人だというのは皆が知っている事です。

もし知らないでいたら『なんで倒れないんだろう?』となっていたかもしれないですけど、それが頭にあったから驚くことなく戦えました。

お互いに手の内はバレているので、如何にあの頃より強くなっているのかに掛かっていました。あの頃よりレベルアップしていないとDJさんには勝てない。凄く考えて練習をしました。あの頃のまま、普通に戦っていたらやられたでしょうね」

──DJ選手からも、変化は感じましたか。

「あの人はサボったり練習をしない事がないんです。1人ででも毎日練習をやっているから弱くはなっていないだろうなと思いました。僕が一緒に練習していた以降のDJさんは知らないので、試合中に感じ取るしかないと思っていましたが、リズムに乗ると凄く強いのでとにかく後手に回らないようにしていたんです。

DJさんのリズムにさせないようにしていたので、DJさんの手は見られなかったし、感じられなかったですね」

──突き放す蹴りとダメージを与える蹴りが素晴らしかったです。

02「正にそれですよね。試合を引っ掻き回したんです。僕は元々前蹴りが得意でそれはもうバレている事だから、そこは警戒される。だからフェイントを出しつつちょこちょこ当てて、相手が打ちたいタイミングにわざと前蹴りを出して距離を取り、相手がその蹴りに反応し出したら違う蹴りを見せる。本当に作戦通りに動けました。

元々あんまりKOするつもりはなかったので、とにかく的確に当てる練習を凄くしていました。僕は倒しに行くと大振りになる癖があるのでそれを無くしつつ、とにかく散らして、フェイントをかけて騙して当てる。前は何のフェイントも入れずに思いっきりボーンと当てに行っていたので、そこは今回レベルアップ出来たかなと思います」

──癖を改善するというのは、今後も考えてのことでもありますか。

「ハイ。これからの事も考えながら色々とやってましたね。僕はまずパンチ一辺倒になる癖があるからそれを直す事と、アマチュアボクシングをやっていたので、それを活かした出入りを意識していました。

このDJさんとの試合だけの為に練習するのではなくて、今後強い人と試合をして勝つ為に必要なことを三崎さんや宮田先生とも話しています。宮田先生とずっとミットをやったり、スパーリングをやったり、マンツーでやる事も結構多かったです。

HALEOではずっとその出入りの練習をしていました。今までの僕の試合は寝かされないようにボクシングで倒してして上を取れる時は取る、ただそれをやろうという漠然とした感じでした。勝ち上がっていくと段々それが通用しないレベルになってくるので、ちゃんと戦略を立ててやろうと感じでした」

<この項、続く>

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