【AJJC2017】ライト級準優勝、岩崎正寛─02─「本当に負けたヤツのインタビューですね(苦笑)」
【写真】準決勝のクレベル・コイケ戦を終えた時、岩﨑は勝利の雄叫びを挙げていた(C)MMAPLANET
8日(金)から10日(日)まで東京都足立区の東京武道館で開催されたアジア柔術選手権2017。ライト級で準優勝という結果に終わった岩崎正寛インタビュー後編。
決勝での負傷、準決勝での勝利の雄叫び──無念の臍を噛みつつ岩崎はその心境を話してくれた。
<岩崎正寛インタビューPart.01はコチラから>
──そして、怖い相手への勝利で準決勝の勝利であれだけ喜んでしまったのですね。
「アレは決勝が終わるまで、我慢しないといけなかったですね。その辺りも僕の甘さです」
──岩崎選手も多くの格闘家と同じで、恐怖を克服して戦っています。
「僕、超ビビりなんです。クレベル戦はそういう風に考えると、試合には勝ったけど恐怖心には負けていたのでしょうね」
──かくも厳しい見方になります。
「あそこは我慢すべきでした」
──アジア直後に今後のためにNYのMGへ行く予定でいたと聞いていますが。
「行く予定だったんですけど、この調子じゃどうしようかなって……。NYまで行ってしっかりと練習できないなら意味がないですし」
──負傷箇所は肋骨ですか?
「折れてはいないです。なので肋軟骨の筋膜が裂けた感じかと思います(※後日、診断の結果は肉離れと判明)。NYには15日から行く予定だったのですが、ちょっと様子を見て行くのか、キャンセルするのか決めます。少し予定を延ばして良いかもしれないですね(※25日より渡米することに)。
ホント、バカなことしてしまいました。最近、一つの試合が以前と違ってきました。一戦一戦を必死に戦って。でも、世界チャンピオン達は初戦から8決定ぐらいまで、余裕綽々なんですよね。本当に強い相手だけにフォーカスを当てていて。
対して僕の方は1試合ずつ、草の根むしり取るような感じで戦っていて。これって、もう天と地ぐらい差があるじゃないかって……思っちゃいます」
──いや、それはケガもして2位に終わった現時点での心境ですよ。
「でも、ムンファルディとかに超ビビっているし。ミヤオ兄弟はそんなこと決してないじゃないですか」
──まだ世界王者じゃない。だから、そうやって世界王者に近づいていくのでは?
「結局、僕は僕だし。何れ、ビビらなくなれば……そうなれば良いですね。そうですよね? あぁあ、ブルノフスキーと戦った時には気持ちが途切れていたのかもしれないですね……」
──貴重な体験ができた、ということで。
「最終的にムンジアルに行けるポイントが獲得できれば、こいう経験をして強くなるしかないッスよね。確かに……そうなんですけど……。負けて悔しいし、納得もできないし。でも、一番大切な時にこの経験を生かすようにします……。これって、本当に負けたヤツのインタビューですね(苦笑)。勝ったら、もっとデッカイことが言えたのに(苦笑)。いや、やっぱ僕は今日負けた人間ですね。今日は大きな口叩けないです(笑)」
──次は大きなことを言えるインタビューを期待しています。
「ハイ。デッカイこと言いたいです。ビビりですけど、格好つけたいので(笑)」
■AJJC2017黒帯ライト級の結果
【ライト級】
優勝 アンドリス・ブルノフスキー (ブラジル)
準優勝 岩崎正寛(日本)
3位 ホブソン・タンノ(ブラジル)
3位 クレベル・コイケ(ブラジル)