【UFC210】レスリング勝負が過ぎたジョンソン、RNCでコーミエーに敗れ引退を宣言
<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
ダニエル・コーミエー(米国)
Def.2R3分37秒by RNC
アンソニー・ジョンソン(米国/1位)
間合いを詰めて蹴りからワンツーを伸ばすジョンソン。コーミエーは右オーバーハンドを返すが、左フックを受ける。ここでジョンソンが組みついて、ケージにコーミエーを押し込む。ヒザを突き上げるコーミエーに対し、両差しとなったジョンソンがバランスを崩していく。
レスリングが長すぎるジョンソンは、最後は切られてバックを許しそうになりケージを背負うことに。その後もがぶられ離れることができないジョンソンは、タイクリンチからヒザ蹴り。スぺースができるとケージを背にしたままパンチから左ハイを狙う。
残り1分でブレイクが入ると、ジョンソンはヒザ蹴りからワンツー、そして左の蹴りがコーミエーの顔面をかすめる。ジョンソンはここでも組みついて、チャンピオンをケージに押し込み、終了と同時にテイクダウンを取り初回を戦い終えた。
2R、鼻が折れたか、気にするコーミエーが右ハイ。ジョンソンは右ローから左前蹴り、右クロスから左ミドルも、この蹴り足をキャッチしたコーミエーがケージに押し込んでいく。ワキを差して細かいパンチを入れるチャンピオンから、首相撲とボディロックのコンビネーションで体を入れ替えたジョンソンが何とテイクダウンに成功する。
すぐに立ち上がったコーミエーはシングルレッグでテイクダウンを奪うと一気にバックマウントへ。やや乗り過ぎており、位置を修正するために右ヒザをついたコーミエーがパンチを連打する。ここで動きを止めてしまったジョンソンは、背中を伸ばさせると1度目の対戦のデジャブのようにあっという間にRNCでタップした。
「言い訳はしたくない。コーチに聞いてほしい……。みんな、愛している」と涙のジョンソンは、「これが最後の試合だ。ダナ・ホワイトにも言っていなかったけど、皆に感謝している。エンジョイしたよ。UFCにもズッファにも。こんなに良い場所はなかったよ。バッファロー……DC、サンキュー」と突然の引退宣言をした。
一方のチャンピオンは「ブーイングしろよ(笑)。彼がレスリングしてきたことはびっくりした」と言い、ケージサイドのジミ・マヌワとジョン・ジョーンズを挑発した。