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【ONE49】フォラヤンの挑戦を受ける青木真也 「平均台の上で勝負すると分からなくなる」

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shinya-aoki【写真】パブリック・フェイスオフの時は御覧の表情だったが、取材中はすっかりと落ち着いた青木だった (C)MMAPLANET

明日、11日(金・現地時間)にシンガポール・カランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE49「Defending Honor」でエドゥアルド・フォラヤンの挑戦を受けるONE世界ライト級チャンピオン青木真也。

昨日に続き、本日午後1時(同)に行われた体重&水分値チェックもクリアし、いよいよ戦いを明日に控えるのみとなった。計量を終えたばかりの青木に、フォラヤン戦について尋ねた。


――計量と水分値のチェックを終えて無事パス。今の気持ちを教えてください。

「やっぱり体重を図られることはストレスになるので、試合当日にそれがないのはだいぶ楽です」

――77キロで戦うということで、ほぼノーマルな状態での体重での試合になるかと思われますが。

「計量リミットはノーマルより重いですね(笑)。だから、ONEの言っている減量しないで、トレーニングしているままの体重で試合をしなさいという論理には合っていますね」

――それでも普段の体重を抑え気味にするということなく、普段からそれぐらいに節制してきたのが青木選手でした。

「多くの選手はそれでも、落として77キロになるようにしていると思います。去年、僕も色々と考えてRIZINで桜庭選手と戦った時に重めに作り、そこから落として77キロ弱、76キロ台の体重計に乗ったんです。今からすると体調良くなかったです。トレーニングでも体が重くて……クレアチンとか飲んで大きくしたんですけど、コンディションは良くなかったです。

今回は普通のままでやり、朝起きても75キロを切るくらいですね。で水を2リットルぐらい飲んで、水分値を上げていると、もう小便が水みたいで(笑)。係の人が『グッジョブ』って喜んでいました。結局、体重の方は小便するから75.9キロとかでしたね」

――70キロで戦うときと比較して、最後の1週間はどのような違いがありましたか。

「気が楽でしたね。疲れも良くとれるし。僕は試合数が少ないですが、試合数が多い選手はこっちの方が楽でしょうね」

――今回もシンガポールで調整していましたが、普段は何を食べているのですか。

「屋台で食べています」

――ショッパかったり、油が多いということは?

「まぁ、ありますけど、郷に入っては郷に従えです。昔、ギルバート・メレンデスとやった時とか、日本から全て持って行ってすごく神経質にやったんです。でも負けた。だから、そんなこと気にしているよりも、そこにあるものを食っているほうが強いと思います。もう、DREAMの時からだからシンガポールで練習するようになって5年で、やれって言われた練習をして、食えって言われたものを食べている。そんな生活になっています。

まぁ屋台といってもインド系とかは食べないですし。中華でおかずがチョイスできるところで食べて、サプリはプロテインとヴィタミンを最低限持ってきて摂っています」

――ストレスは感じないですか。

「もう感じなくなりましたね(笑)」

――そんなシンガポールで調整を行った青木選手に対し、挑戦者のフォラヤンは当日計量があるようですね。

「ハイ。昨日、パスしなかったみたいです。試合の前々日と前日でパスすれば試合当日の計量はないのですが、彼は明日の朝の午前9時から午後1時ぐらいの間に計量がある。水分値で引っかかったようですが、当日計量だとリカバリーはそれほど望めないですし、僕は炭水化物が摂れる。明日はあまり体格差はなく戦えそうです」

――フォラヤンに関して、8月にマカオで彼とエイドリアン・パンの試合を見た直後に『弱い』という風に言っていました。でも、対戦相手になると怖くなるのは?

「それが勝負なんですよね。雑だったし、洗練されていない。でも、平均台の上で勝負すると分からなくなる。何よりも圧倒的に有利と言われるとストレスになるんです。

勝負ごとは怖いですよ。ただし、僕がライト級で負けた相手ってエディ・アルバレスとギルバート・メレンデスの2人。ヨアキム・ハンセンはトーナメントだったから、また状況が違うし。そうやって考えると、今まで重ねてきたキャリアでは圧倒的な差があるので、そこの違いは見せることができるかなって思っています。

この3年ほど試合数は少なかったですけど、達観できたというのもあって――格闘技とは向き合って生きてこられました。一時期、凄くお金を求めていた時期があったんです」

――……。

「子供が生まれて、金がなくて。何とかしないといけない時期があったけど、ここ2年ほどは余裕ができた。すると試合がなくて苦しんだ。それでも格闘技と向かい合った2年でした」

――青木選手がシンガポールで試合の調整を行い、専門誌レベルでも試合のプッシュが難しく、露出という面ではUFC組や国内組の試合前よりも少なかったです。

「でも、日沖(発)君に頼んで技術モノしてくれていたじゃないですか。アレ、日沖君に仕事増やしてしまい助けてもらったことで申し訳ないですね。

まぁ、だからといって地上波で、日本で試合をしたからといってすごく大きなメリットが自分にあるかといえば、僕の場合はそうでもない。去年、地上波で試合をさせてもらって瞬間的に盛り上がりはありましたけど、僕の営業不足もあってショーツのスポンサーが増えるわけじゃないですし」

――ファンに試合を見てもらうという意識は?

「それはあるといった方が得だと思います。でも、あんまりそういう風には思わないです。ホントに。ファンの期待に応えようという気持ち……、そこまで広い視野は持っていないです。ただし、大きなプロモーションで試合をして、数字でもらうということはそれだけファンに喜んでもらった対価だと捉えているので、そこの部分は嬉しく思います」

――今回の試合はabema TVでも中継されるます。意外と青木選手には珍しいケースですが、日本で試合を視聴してくれるファンに一言お願いします。

「えぇ? ファンに……、ファンにですか……(笑)。ファンに……何だろうな、あのう……より近くにいる人を応援してあげてください」

――おお。そう来ましたか。

「だってそういう世界じゃないですか。それで余裕があったら、僕の試合も見てください。僕のやり方にはいろいろとモノ言いたいファンの人もいると思いますが、今がベストであることは確かなので、それを楽しんでもらえたらな――とは思います」

■ ONE49対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] 青木真也(日本)
[挑戦者] エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] マラット・ガフロフ(ウクライナ)
[挑戦者] ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
サミール・ムラベット(ベルギー)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ミシェル・ニコリニ(ブラジル)
モナ・サミル(エジプト)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ロジャー・フエルタ(米国)
エイドリアン・パン(豪州)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
朴光哲(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ベネディクト・アン(シンガポール)
アマド・ムスタバ(パキスタン)

<女子フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
ワラー・アバス(エジプト)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
モハマド・ハイダー(マレーシア)
ニコ・ソーナルテ(シンガポール)

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