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【Bellator163】Bellator vs UFC in Bellator 変則寝技のマクゲリー×フィル・デイビス

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mcgeary-vs-davis【写真】デイビスはレスラー以外を相手にした時との方が動きのある試合が多いが……果たして変則マクゲリーのガードワークに付き合うことはあるのだろうか (C)BELLATOR

4日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでBellator 163「McGeary vs Davis」が開催される。メインイベントは大会名にある通り、世界ライトヘビー級選手権試合。王者リアム・マクゲリーに、フィル・デイビスが挑む一戦だ。


マクゲリーにとって、この試合は実に昨年9月にティト・オーティズを破って初防衛に成功して以来の実戦となる。対するは、同日に行われた4人制ライトヘビー級トーナメントのエマニュエル・ニュートン戦フランソワ・カルモン戦で圧倒的な強さを見せて優勝を果たしたデイビス。しかし、ベラトールはトーナメント初戦でリントン・ヴァッセルを破りながらファイナルを負傷欠場したキング・モーとの事実上の挑戦者決定戦をデイビスに求めた。

何のためのワンナイト・トーナメントだったのかという思いが残るなか、デイビスはキング・モーに薄氷を踏むような判定勝ちを収め、晴れてマクゲリーへの挑戦権を手にした。4タイムズD-1オールアメリカン・レスラーのデイビスはNCAAも制しており、強力なフォークスタイルのバックボーンを持つ。

そして、キャリア5戦目にしてUFCが契約をした期待の存在だった。さらにオクタゴンでも5連勝を果たし、そのなかにはブライアン・スタン戦ホジェリオ・ミノトゥロ戦アレキサンダー・グスタフソン戦が含まれている。ラシャド・エヴァンズとのUFCライトヘビー級挑戦者決定戦でキャリア初黒星を喫したもののリョート・マチダ戦グローバー・テイシェイラ戦に勝利するなど、トップ戦線で戦い続けた。

しかし──この間、アンソニー・ジョンソンに判定負け、そしてライアン・ベイダーにスプリットで競り負けると、9勝3敗の好成績ながらUFCは彼との契約を延長することはなかった。強い、強さには疑いを持つ必要がないデイビスだが、そのスタイルはアライアンスMMAらしいレンジの外でフェイクを多用し、間合いを作ってテイクダウンを狙うというもの。

そして、このテイクダウン能力とコントロールに秀でているために、相手にスクランブルを許さず──そのまま抑えて勝利を手にするために、万人受けするファイトはできなかった。そんなガチガチのコントール派のデイビスをスカウト&契約するのが、ベラトールの面白き点だ。より分かりやすさを追求するMMAながら、元UFCの実力者も取る。そして、大舞台を与える。

結果、デイビスはトーナメントではしっかりと2試合連続フィニッシュという仕事をデイビスもこなしている。本格派デイビスをチャレンジャーに迎えたマクゲリーにとって、2度目のタイトル防衛戦はキャリア13戦目の試練の一番となろう。英国のローカルショーでMMAデビューを果たし、3戦目にして米国・東部の登竜門大会Ring of Combatで勝利したマクゲリーは、即ベラトール入りを果たし、以来8連勝。通算11勝無敗というレコードを残している。

とはいっても、デイビスとマクゲリーでは戦ってきた相手が違う。加えて食い合わせという部分で考えると、デイビスは強力なレスリング力を誇りながら、その打撃とのマッチングに苦労するのか、レスラーを相手に戦った時は苦戦を強いられている。

対してマクゲリーはUFCライトヘビー級戦線では見られなかった超変則的な寝技の持ち主だ。特筆すべきは相手にサイドを取らせておいて下からの関節技。本来、足を絡めずに腕を取りにいくようなことがあっても、逆にクラッチを支点とされて、上の選手に関節を取り返されるのがMMA、いや組み技のセオリーだ。

macgeary-vs-titoしかし、リーチの長さと下からタイトな位置を取ることができるのか、マクゲリーは相手が固まると、そのクラッチをしている側の脇に足を滑り込ませ、逆横三角絞めというべき絞め技に入る。この三角も従来は持ち上げられた頭から落とされると非常に危ないと見られていたが、マクゲリーは相手の上半身にしがみつくようにタップを奪ってしまう。

一見、アクシデント的なサイドを取らせてからのフィニッシュをティト・オーティズとの初防衛戦でも極めており、彼のなかでは正統な得意技であることが分かってきた。練習で経験していない技は、どうしても食いやすい。ただし、2度も試合で極めたことでデイビスも防御方法を練っていることは間違いない。そうなるとセオリーでない攻撃の効果はいかほどのか。

接近戦での首相撲からヒザ、変則ガードからトップを取ってエルボーとマクゲリーには他にフィニッシュへの方程式が存在するが、ここはぜひともデイビスがテイクダウンを決めてサイドを取る──そんなシーンが見てみたい世界ライトヘビー級戦だ。

■ Bellator162対戦カード

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] リアム・マクゲリー(英国)
[挑戦者] フィル・デイビス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
サヤッド・アワッド(米国)
ブレナン・ワード(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
マルース・クーネン(オランダ)
タリタ・ノゲイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ポール・デイリー(英国)
デレック・アンダーソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)
ハビー・アヤラ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・ディークマン(米国)
タイラー・キング(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブレア・タグマン(米国)
ウォルター・スミス・コティト(米国)

<ミドル級/5分3R>
マイク・ジケリ(米国)
ティム・キャロン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イリヤ・コタウ(米国)
カルロス・コヘイア(米国)

<女子フライ級/5分3R>
サラ・パヤン(米国)
ハナ・レジナ(米国

<ウェルター級/5分3R>
キーナン・レイモンド(米国)
カストリオット・ジェマ(米国)

<フェザー級/5分3R>
トム・イングリッシュ(米国)
クリス・フォスター(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイムス・ボラン(米国)
ヴィニシウス・デジーザス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
エド・ルース(米国)
マーク・マンジャルディ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイロー・フォーチューン(米国)
コーディー・ミスケル(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ネイマン・グレイシー(ブラジル)
ルディ・ベアーズ(米国)

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