【UFC197】2Rに形勢逆転のヴィック、3Rは回り続けるもパンチのヒット数でフランサを下す
<ライト級/5分3R>
ジェイムス・ヴィック(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
グライコ・フランサ(ブラジル)
右ロー2発から右ストレートを当てて組み付くや、即テイクダウンに成功したフランサ。ヴィックはケージ際まで移動し、金網を背にして立ち上がるもフランサはボディロックから再びテイクダウンに成功する。立ち上がり際にバックを取られないよう動き、再び背中をマットにつけるような形になったヴィックに対し、フランサは上体を殺して徹底的に抑え込もうとする。バタフライガードで隙間を作り、背中を取られないでスタンドも戻ることに成功したヴィックは、打撃の距離になると勢いのある右ミドルを蹴り込んでいく。
後ろ回し蹴りから、左ボディフック、左右のフックを被弾したフランサはここでもテイクダウンに成功する。ポイント的には優位に立ったフランサだが、スタミナ&打撃で不安を残す終盤となった。そのラウンド終盤に目を抑えて、アピールしていたフランサにインターバル中にドクターチャックが入る。
スタンド戦でアイポークがあったようだが、2Rがスタート。すぐに組みに行くフランサをヴィックが押し返し、左右のストレート、フック、アッパーを連打する。左ジャブから右フックを続き、右の相打ちのあとにスピニングバックフィストを受けそうになったヴィックは、残り3分強でテイクダウンを許してしまう。スタンドに戻るとヴィックが再びペースを握り、ストレートやアッパーをヒットさせる。時より右ストレートを返すフランサに対し、ヴィックは狙い済ましたように右ストレートから左アッパー、テイクダウン狙いをすかして拳を当てていく。周りながら左ジャブ、後ろ回し蹴りをボディに入れてヴィックが2Rと取った。
最終回、ヴィックが警戒に左ジャブを伸ばし、ワンツーを入れる。周りながらジャブを伸ばし、右につなげるヴィックを追いかけるフランサだが、距離をコントロールされ2度のスピニングバックフィストも空振りに終わる。パンチが空を切り続けるフランサは右ロー、ヴィックも回り過ぎで印象は決して良くない。飛びヒザを見せたヴィックは、ついにフランサの右を被弾する。引き続き右ローから前に出るフランサに対し、ヴィックは左に回ってジャブ、そして前蹴りで突き放すのみで距離を取り続ける。残り15秒でヴィックの前蹴りがフランサの顔面を捉え、直後に組みつかれたところで試合終了となった。結果、3‐0でヴィックが判定勝ちを収めた。