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【Bellator153】フルマークの判定負け、ベンヘンのベラトール初陣は完敗。コレシュコフが王座防衛成功

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
ベンソン・ヘンダーソン(米国)

右ジャブを伸ばすベンヘン。コレシュコフの右ローをかわして、右へ回る。コレシュコフは左ロー、ベンヘンの右ジャブに距離を取り徐々に距離を詰める。サイドキックとジャブで間合いを取ろうとしたベンヘンに対し、コレシュコフは右ハイをガードの上から入れる。ベンヘンのオーバーハンドをステップバックでかわしたコレシュコフは右ストレート。プレッシャーを強めるコレシュコフが右ミドルをキャッチして右のパンチを2発打ち込む。

バランスを崩したベンヘンが立ち上がると、コレシュコフは強烈な勢いの右ミドルを決める。さらに右ハイから右ボディを伸ばすチャンピオン。ケージを背にしたベンヘンに右フックからヒザ蹴りを蹴り込んでいく。ベンヘンはシングルレッグを切られ、ようやく左ローを入れるも距離は完全にコレシュコフのものだ。コレシュコフは跳び蹴りを見せ、ベンヘンの左ハイをブロック。再び鋭い右ミドルを走らせるコレシュコフ。続いて右ストレートをヒットさせ、右飛びヒザへ。この一発を被弾し懸命に足に組みついたベンヘンはタイムアップに救われる形で初回を辛くも戦い抜いた。

2R、引き続きプレッシャーを強めるコレシュコフ。ベンヘンのシングルレッグからの右フックを避けて、右ストレートを伸ばす。気が付けばケージを背負うベンヘンに後ろ回し蹴りを放った王者、これはすんでところでかわされたがパンチから飛びヒザと圧倒する。ベンヘンのテイクダウン狙いは徹底して切られ、右クロスも当たらない。コレシュコフは右を振るってプレッシャーを与えると、左ジャブで距離を測って右ストレート。ベンヘンはこれをダッキングでかわし右ジャブを伸ばす。

すぐに右フックから右ハイとペースを譲らないコレシュコフは、右フックにテイクダウンを合わせてきたベンヘンの試みを完全にシャットアウトする。残り90秒で左オーバーハンドを入れたベンヘンが、初めてボディロックに持ち込む。近い距離で戦えるようになったベンヘンが続いて右ボディフックもヒット。続く後ろ回し蹴りは届かず、ここでコレシュコフが右ミドルを決める。ペースを握り損ねたベンヘンは打撃戦を嫌がるようにテイクダウンを狙い、2Rも失った。

3R、ベンヘンはいきなり右ボディフックを放つ。離れたコレシュコフは後ろ回し蹴り。場内はベンヘン・チャント、左を伸ばしたベンヘンにコレシュコフは右アッパー。ベンヘンは左ローを入れ、左ヒザを狙う。ここで左フックを合わせたコレシュコフ、もんどり打ちつつ組み付いたベンヘンが、ケージに王者を押し込む。しかし、アンクルピックも左のパンチを打ち続けられたベンヘンは、笑顔を浮かべたコレシュコフにアッパーを打たれる。このテイクダウン狙いも切ったチャンピオンがボディにヒザを蹴り込む。

頭を下げてしまったベンヘンはいよいよ厳しい状況に。立ち上がり際にボディにヒザを2発受けたベンヘンは、さらに右ボディストレートを被弾する。強烈な右ローを2発決めたチャンピオンはローも気にせず、距離を詰めて後ろ回し蹴り。右のカカトがベンヘンの顔面を捉えラウンドが終わった。

4R、ここまで一方的にラウンドを失ってきたベンヘンはサイドキックで距離を取る。右ロー一発で制空圏に入ったコレシュコフが右ヒザ、ベンヘンもヒザを返し右前蹴りへ。続くダブルも切られたベンヘンは臀部にヒザを入れられガードを取る。蹴り上げから立ち上がったベンヘンの顔面にコレシュコフは右スーパーマンパンチ。続く右をかわしたベンヘンはダブルレッグへ。ケージを背にして耐えるコレシュコフは右足を蹴られても手をマットについてバランスをキープする。

倒せないベンヘンは、離れたコレシュコフの左フックを受けそうになる。スタミナにも問題のないコレシュコフが余裕を持って距離を測り、前に出てくるところで左ジャブを打つ。続く右フックでダウンを奪ったコレシュコフ。ヒザを着いて足を獲りに来るヘンダーソンをがぶってギロチンへ。そのままトップを取ると、ベンヘンのテイクダウン狙いをスプロールする。ベンヘンは後の無い状態で最終回を迎えることとなった。

右ハイをガードの上から蹴っていったコレシュコフ。無理することなく戦える最終回は足を使う。左ハイから左ミドル、左右のフックを振るうベンヘンは、右ヒザにテイクダウンを狙うもこれは読まれている。と、後ろ回し蹴りでバランスを崩し尻餅をついた王者だが、続くシングルも切る。八方ふさがりのベンヘンはUSAコールの声援を受けるが、右ヒザを顔面に被弾し、前方に崩れつつ足を取りにいく。立ち上がってスタンドで待ち受けるコレシュコフは、続くダブルレッグも簡単に切り、しゃがみこんで止ったベンヘンにパンチを狙う。

ガードを取り、ブレイクから立ち上がったベンヘンは右クロスを空振り。崩れるようにハーフガードになるが、コレシュコフは寝技には付き合わない。残り1分、右ストレートを入れたコレシュコフはスピニングバックフィスト、引き続き右を入れる。ベンヘンは両手をマットについて頭を振り、パンチをかわしながら結局はガードを取るしかない。そして最後まで攻勢に出ることができず、最後はギロチンからトップを許し試合終了を迎えた。

手を合わせて観客席に謝るポーズを送ったベンヘン──は、コレシュコフとハグをするがその表情に動揺は隠せない。結果、ジャッジはフルマークでコレシュコフを支持。コレシュコフがベラトール王座防衛に成功し、「コーチのアレキサンダー・シュレメンコが全てのラウンドで取れると言っていた。彼を信じていた。すぐに彼にチャンスを与えて欲しい」と禁止薬物使用で出場停止中の志の救済を興奮気味に訴えた。

対してベンヘンは「今の気分? 悲しいよ。負けたんだから。でも、アンドレイはタフで、強いパンチだった。これからのことはスコットと話さないとね。でも、ここから逃げることはない」と話した。この敗北は体格差も要因として挙げられる──つまりベンヘンにはライト級という選択肢が残っており、その商品価値は十分に維持しているといえる。

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