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【速報】コパ・ポジオはブレギウソが制し、ロがカラザンス破る

Copa Podio

【写真】6時間ロングラン・トーナメントの締め括りのポディウム。左からGP準優勝のモレノ、優勝したプレギウソ、スーパーファイト勝者のロとクラーク・グレイシー、そして一人ポツンと離れたところに立つGP3位のパウロ・ミヤオ (C)MMAPLANET

8日(日・現地時間)、ブラジルはリオデジャネイロのチジューカ・テニス・クルービーで開催されたプロ柔術大会「Copa Podio」。2つの5人総当たりリーグ戦を勝ち残った4名がトーナメントで争うミドル級グランプリは、合計7試合を唯一黒星なしで戦い切ったフィリッピ・プレギウソが優勝を果たした。

今大会はシティ・チャレンジと銘打たれた時間無制限、ポイントなしの都市対抗戦でスタートを切った。現在2連勝のマナウス代表するディエゴ・ボルジェス(チェッキマット)が、サン・ディエゴ代表クラーク・グレイシー(カーリー・グレイシー)と対戦。

Clark Gracie vs Diego Borages【写真】時間無制限の試合で、極めさせないグレイシーのスタイルで戦ったクラークは、2度目のオモプラッタの仕掛けから勝負を決めた(C)MMAPLANET

ポジションを許すが、一本を極めさせないグレイシースタイルで戦ったクラークが、22分37秒にオモプラッタからカラーチョークを極め、一本勝ち。スタイルに劇的な変化が見られる柔術において、この手のルールでグレイシー一族の強さを改めて披露することとなった。

ミドル級GP緑グループからはパウロ・ミヤオが3勝1分で1位通過、2位はロンドン五輪米国柔道代表のトラヴィス・スティーブンス、ちなみに両者の対戦はアドバン2-1でミヤオが勝利している。一方の黄色グループからは2010年アブダビ・プロ92キロ級優勝のプレギウソ、昨年の世界柔術ミディアムヘビー級準優勝のジエゴ・モレノが勝ち残った。同グループで優勝候補の1人に挙げられていたアレッシャンドロ・セコーニは初戦のダヴィ・ハモス戦で開始早々31秒にアンクルを極められ、その後の試合にも影響したのか精彩を欠き、今大会唯一全敗(=4敗)で予選敗退となった。

Moreno vs Miyao【写真】大会ベストバウトはGP準決勝のモレノ×ミヤオ戦。終盤、50 /50の攻防ではモレノ陣営のカウントダウンが館内に鳴り響いた(C)MMAPLANET

準決勝第1試合は今大会ベストバウトとなったモレノ×ミヤオ戦。終盤の50/50ガードからのリバーサルの攻勢を耐えきったモレノが4-2で勝利し、大会を沸かせたミヤオは3位決定戦に回った。もう一つの準決勝はプレギウソが、スティーブンスを圧倒。常にポイントをリードする展開のなか、スティーブンスが投げっぱなしの背負い投げで見事に投げ切るシーンが見られたが、その後もポイントを重ねたプレギウソが9-2で決勝進出を決めた。

Leandro Lo vs Claudio Calasans【写真】ロはカラザンスの仕掛けを受け止め、リバーサルで最終的にポイントを取る戦術で試合のペースを握り、最後はパスまで決めた(C)MMAPLANET

ここで一端、トーナメントは休憩に入り、スーパーファイト=ノーギ10分のレアンドロ・ロ×クラウジオ・カラザンス戦が行われ、リバーサル2つで4-0とリードしたロが、終了間際にパスも決め7-0で快勝。昨年の世界柔術ライト級王者が、1階級上のミドル級世界2位を下す結果となった。

Prequica cs Moreno【写真】開始早々にバックマウントを取ったプレギウソ。6分の試合タイム、先取点を取ることでイニシアチブを握った(C)MMAPLANET

ミドル級GP3位決定戦、ミヤオ×スティーブンスはポイント2-2、アドバン2-1の接戦でミヤオが勝利し、いよいよ決勝へ。予選リーグ黄グループ同士の顔合わせとなったプレギウソ×モレノ、リーグ戦ではプレギウソが2分03秒で三角絞めを極めている。決勝でも開始早々にバックマウントを奪い試合をリードする。モレノも50/50からスイープを決めたが、これで下になったプレギウソは手堅くポジションを維持し、ポイント4-2で逃げ切り1日7試合、6分=アグレッシブに仕掛け続ける試合を戦い抜いた。

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