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【OFC10】朴光哲(03)「ファッションの修行なんて止めちまえって」

Boku

【写真】36歳になった朴光哲、KRAZYBEEの若い選手たちとコミュニケーションも取れており、良い手本にも悪い手本にもなれる――なくてはならない存在だ(C)MMAPLANET

9月13日(金・現地時間)、OFC10「Kojima vs Leone」でヴィシール・コロッサとの対戦が決まった朴光哲インタビュー第3弾。

独特の世界観を持つ朴の仙人っぽくない一面も飛び出てきたインタビュー、最終回。理論的なような霞が掛かった朴光哲ワールドをお楽しみください。

<朴光哲インタビュー、Part01はコチラから>
<朴光哲インタビュー、Part02はコチラから>

――VTJとジャカルタ……、そうですよね。

「どうなんですか? ジャカルタって??」

――インドネシアは行ったことがないんです。

「そうなんスか。まぁ、減量しないから、色んな国に行けるし。試合前にチョット、リラックスできて。プール付きのホテルで、チョットした旅行気分ですよ……。でも、そういう言い方すると語弊があるな」

――遊びに行っているのかという批判を受けそうです(笑)。

「試合前にプール入って、満ち足りているのかってね(笑)。減量が問題じゃないから、どんな悪条件になるかもしれないところでも大丈夫ということなんで。今はそういう時期になんですよ」

――その減量に関連してくるのですが……。ライト級に留まる理由に、青木選手が階級を下げるということが関係しているとのことでしたが、大石幸史選手がチャンピオンになったことで、日本人対決はもう遠慮したいという気持ちは、どこかになかったですか。

「まぁ、今じゃない。大石選手と戦うにしても、日本人同士は嫌だとかって言うつもりは一切ないです。それは興業側がやってくれという相手と戦うだけなんで。文句も言わず、条件もつけない。使いやすいと思いますよ、今の俺(笑)。

本当に文句言わないんで。ただ、フェザー級で戦うっていうことに関しては……。そうッスね。階級を下げることが流行りですけど、ずっとフェザー級でやっていけるという体の準備ができたら、やってみたいです。落すことは誰でもできるんで、そうでなくて……戦える体にしたいです」

――青木選手が下げたことは、ライト級に留まる理由に挙げていましたが、それはリベンジしたいという気持ちがあるということですね。

「それはあります」

――その時が2年後になると話されていると噂で聞きました(笑)。

「2年後に青木君に勝てるということじゃないですよ(笑)。2年後に修行が、一旦終了するということなんです。これから修行も2年目に突入して、3年目が終わるころには……。それかぁ、モリマンと山崎邦正みたいに毎年、取り敢えずチャレンジする。今年はここまでできた――来年はこうだっていう感じで、勝つまでやりたいッスね。それが生活の一部、青木君と戦うことはライフスタイルになるような感じで」

――という割には、修行の間は伸ばすといっていたあごひげがきれいに剃られています。

「いや、もう青木君と戦った日……、試合が終わってホテルの部屋で剃りましたよ(笑)。もう、ヤケ剃り。まさに、ヤケ剃りです。ファッションの修行なんか、やめてもしまえって。まぁ、アレはアレでそういう時期だったんで。キャラクターになっていたし、チャンピオンのままだったら剃っていなかったです。皆、ああいうのを求めていたから。でも、負けてね……。あんなんだったら汚らしいし、女の子にもモテないし(笑)」

――まだ、そういうところは残っているのですか(笑)。

「いや、残っていないです。そこは諦めています。若い選手は結婚したり、彼女もできたりして、イイ感じなんですけどね(笑)。だから、まぁそういう時期もあるだろうし。タイミングで素敵な人が現れれば――と」

――どっちなのか分からないですが……。9月13日の試合まで、まだかなりリラックスしているようですが、かなり危険な相手だと思います……。

「まあ、相手は常にヤバい相手ッスよ。相手へのリスペクトを忘れると、もうファイターはダメです。どんな相手でも……、絶対に。そのどんな相手っていうことも、みんな言うんだけど、結局のところ自分にあてがわれている相手なんスから。自分は対戦相手のレベルにあると思っていないと。だから、リスペクトせざるを得ない。

俺の次の相手が、アンソニー・ペティスってことはない。絶対にないじゃないですか。だから、若い選手にありがちなことで、相手を圧倒して勝とうとするけど、それが自分のレベルだとして当てられている相手なんで。客観的に見られて、その相手と組まれているんです。いくら、自分に自信があって叩き潰そうと思っていても、相手へのリスペクトを忘れると、試合がダメになってしまう。

試合は相手あってのモノで、アドリブで2人で作り上げるモノ。上手くアドリブができるように準備を整えておく。相手も一緒に良い舞台を作ろうぜって感じです。慢心は一切ないです」

■OFC10「Kojima vs Leone」対戦カード
 
<フライ級/5分3R>
BJ(日本)
アンドリュー・レオーネ(米国)

<ライト級/5分3R>
朴光哲(日本)
ヴィシール・コロッサ(南アフリカ)

<ライト級/5分3R>
ウィリー・ニ(オランダ)
ヴィンセント・ラトゥール(オランダ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジェイク・バトラー(米国)
ジェイムス・コウラミ(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
ブルーノ・ブッチ(ブラジル)
バシール・アーマッド(パキスタン)

<ライトヘビー級/5分3R>
エウジェニオ・タン(マレーシア)
ヴィンセント・マジッド(インドネシア)

<フェザー級/5分3R>
ロン・ソフィ(カンボジア)
マックス・メチノ(インドネシア)

<フライ級/5分3R>
レイモンド・タン(マレーシア)
ブリアナタ・ロサディ(インドネシア)

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