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【PXC38】矢地祐介(01)「中3の時から、プロになるつもりでした」

2013.07.25

Yusuke Yachi

【写真】 ヘアースタイルに特徴のある矢地だが、この日はキャップをかぶって取材に応じた(C)MMAPLANET

5月17日(土・現地時間)、PXCフェザー級王座決定トーナメント準決勝=マーク・ストリーグル戦でアジア・デビューを飾る予定だった矢地祐介。KRAZYBEE所属の修斗環太平洋ライト級(65キロ)王者はジムメートが海外へ戦場を移すなか、体調不良でストリーグル戦をキャンセルしたが、8月9日場所をフィリピンからグアムに代えて、トビー・マイセックとの対戦が決まった。

3カ月遅れのケージ&海外デビューを飾る23歳になったばかりの矢地にインタビューを試みた。

──5月17日にPXCデビュー戦が決まっていましたが、体調不良で欠場になってしまい、8月9日にトビー・マイセック戦が決まった矢地祐介選手です。

「黄色ブドウ球菌っていうんですか? ブドウ球菌でふくらはぎがパンパンになってしまって……。試合の1ヵ月ぐらい前からあやしくなってきて、2、3週間前にパンパンに腫れて、練習も当然できないですし、断りを入れるしかなくなってしまいました。

試合をまとめてくれた方にお願いして、プロモーターに連絡を取ってもらったんですが、『大丈夫ですか? お大事にしてください』っていう感じで、非常に穏やかに対応してもらえました。ピースな感じでしたね」

──練習を再開したのは、いつ頃からでしょうか。

「何だかんだと6月になってからですね」

──上げてきたフィジカルなど、少し落ちるということはなかったですか。アッ、でもフィジカル・トレなんかは問題なかったかもしれないですね。

「フィジカルは……、もともとフィジカル・トレはあんまりやらないんで(苦笑)。ただ、体重が増えてしまったのでそれを落すのに苦労していました」

──星野勇二選手という日本のフェザー級を代表する強豪にテイクダウンをほぼ許さず、完勝といって良い内容で修斗環太平洋ライト級のベルトを守っただけに、そのまま勢いを持続して初めての海外での試合に乗り込みたかったのではないですか。

「星野戦はもっとデキると思っていたので、納得していないですね。凄く良い練習ができていたんで、この辺りでKOをしたいというか、KOできると思っていたんです。だから、あの試合は悔しかったです」

──星野選手にテイクダウンを許さないというのは、なかなかできる試合ではないと思いましたが……。

「そうなんスかねぇ? 倒そうって思っていたから、ここ最近では一番悔しい試合です」

──それは頼もしい言葉ですが、その悔しさをぶつける矛先も失くしてしまっていたわけですね。

「星野選手との試合から、マーク・ストリーグルでしたっけ? フィリピンでの試合まで間隔が短かったので、チョット無理し過ぎていたのかもしれないです」

──ところで、今回はMMAPLANETとしては、矢地選手に初インタビューとなります。海外MMAに特化しているMMAPLANETなので、読者の皆さんには矢地選手のことを詳しく知らない人もいるかもしれないです。今日は、次戦だけでなく、ここまで格闘技キャリアについて尋ねさせてください。まず、なぜMMAを始めたのでしょうか。

「小学校から中学と野球をやっていて、格闘技の経験はなかったです。それこそ甲子園を目指している野球小僧でした。ただ、中学で野球部を引退してから、その夏休みですかね。最初はキックボクシングのジムに入門したんです。でも1、2カ月……、しっくりこなくて幽霊会員みたいになってやめたんです。そしてKILLERBEEに入りました」

──エッ、そんな頃からもうジムにいたんですね。

「はい、結構古いんですよ。もう7年を越えています。野球しかやっていなくて、格闘技に関して知識もなかったんです。で、インターネットで総合格闘技のジムを調べたら、KILLERBEEが最初に見つかって。別に近所とかってことでもなかったんですけど、KIDさんも載っていたんで。K-1とかも好きで、『この人がいるんだ』なんていう感じで、取り敢えず見学に行って、そのまま続けています」

──あのジムに中学生がいたということがピンとこないのですが、周囲の反応はどうでしたか。

「冷たくはなかったですが、構ってもらうということもなかったです(笑)。かなり殺伐とした雰囲気のジムだったので。プロの選手と練習生、一般会員とは壁があるように感じていたので、自分はアマチュアの人たちのなかで一緒にやっていたんです。だから、プロの人でなく普通の会員さんに声を掛けてもらった感じですね、最初も。そこから、だんだんと馴染んでいきました」

──一般会員で、一緒に汗を流していた人で、今もプロになったり、プロを目指すということでKRAZYBEEに残っている人はいるのでしょうか。

「いないんじゃないですかね……。こっちに移ったときに、格闘技を辞めたり、ジムを変える人が結構いました。こっちに来たのは、俺ぐらいじゃないですか。俺はここで良い感じでいたので、そのまま一緒に移ってきました」

──プロ練習に参加するようになったのはいつ頃からですか。

「いつだろう? KRAZYBEEに移ってからじゃないですかね、プロのMMA練習に参加するようになったのは。柔術もやっていたので、グラップリングだとプロの人たちに混じって練習はしていたのですが、打撃とかMMAはこっちに来てからですね」

──プロデビューの1年前には、もうプロ練習に参加し、しっかりとプロを目指していたということですね。

「ジムに入って時から、プロになるというのは決めていました。やるなら、プロになるって」

<この項続く>

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