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【RFC26】Young Guns25出場の桑原清「岐阜からでも──。若い子たちの模範になりたい」

Kiyoshi Kuwahara【写真】強面&すこぶるハートが良い──山のフドウばりの子供好きが、しっかりと体重を落として2度目のROAD FCに臨む(C)MMAPLANET

9日(金・現地時間)に韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC 26、そのプレリミともいえるYoung Guns25に桑原清が出場し、ラ・インジェと対戦する。

3月のROAD FC初参戦では、実力者キム・ソクホに秒殺KO勝利も計量失敗で課題を残した。その反省を踏まえ、2度目の韓国上陸を果たす。岐阜発、育成ルートが明確に確立してきた日本のMMA界では珍しいキャリアの構築をしてきた桑原。岐阜の山のフドウ──心優しき、アウトローの意気込みを聞いてほしい。

――今年3月21日のキム・ソクモ戦に続き、2度目のROAD FC参戦となります。前回は1ラウンドKO勝ちを収めたものの、計量失敗という出来事がありました。

「いつも日本でやっていた水抜きで、前回は失敗してしまい……そのために体力が無くなったところはありました。自分の準備不足ですね。減量などの知識が足りなかったです。今回はいろいろ勉強し直して臨みました」

――その失敗は「日本ではなく韓国での試合だから」という影響はなかったのですか。

「その影響が無かった、とは言えないですけど、自分の準備不足のほうが大きいです。なにせ僕もどこかのジムに所属しているわけではなく、岐阜県でやっていて。変なこだわりかもしれないですけど、東京に行くということもなく、自分でいろいろ調べてやってきました。でもその影響が悪い形で出てしまったのが、前回の試合だったと思います」

――どこかに所属しているわけではない、となると今回の所属名であるチーム・サムライというのは?

「今は地下格闘技というものがあると思うんですけど、地下格闘技が出てくる前から『サムライ』というアマチュアの賞金トーナメントに出ていたんです。その主催者の方に恩返ししたいと思って、今は『チーム・サムライ』という名前でやっています」

――現在の練習環境は?

「最初は公園でミットをしたり……コレを聞いたら怒る格闘家の方もいるかもしれないけど、週1~2回集まって、元柔道家や元キックボクサーといった人たちに教えてもらうぐらいでした。でも2年前に格闘技留学で、ハワイのHMCで3カ月間ぐらい練習させてもらったんです。そこで一通りMMAを学びました。その内容を岐阜に持ち帰り、自分のジムを作って若い子たちとやってきた、という形です」

――それだけ岐阜県で格闘技を続けることに、こだわりを持っているのですね。

「はい。これも失礼かもしれませんが、他の格闘家の方を見ていて疑問に思っていたんです。なぜ岐阜から東京へ行くのかなって。もちろん東京のほうが練習環境も良い、とは思います。でもそういう環境じゃなくても、地方から上に行った選手もいるんじゃないかなって。自分がそんな格闘家になって、地元の名前を売りたいという気持ちもありました」

――岐阜から東京で戦うのと同じぐらい、岐阜から韓国で戦うのも苦労が多いのではないかと思います。

「大変なことは大変です。でもそれだけサポートしてくださる方が地元に多いのも事実です。その方たちのおかげで、僕は今も格闘技を続けていられるのだから、ありがたいですね」

――米国のMMAサイトでは、明日の試合がプロキャリアとしては3戦目になります。

「実は、グラジエーターではもう70戦ぐらいやっているんです。相手が強い弱いは関係なく、それだけの試合経験を積ませていただきました。今回は詳しくは知らないのですが、対戦相手も途中で変わったんです。そういうことも気にしないというか、相手が誰であっても自分の試合を見せる。お客さんに楽しんでもらって、お世話になった人たちに恩返しがしたい。そのために戦っているんです」

――では、今後のキャリアについてどのように考えているのでしょうか。

「もう34歳なもので、引退とか考えているわけではないんですけど、そういう人から受けた恩などを大事にしたいと思っています。呼んでもらえるところで試合をしたいし、ここまで来たら自分がどこまで行けるかも知りたい。たとえば修斗の人たちは、アマチュア修斗を経てプロになるじゃないですか。僕にはそういうキャリアがないので、今の自分の実力がどんなものか知りたいです」

――なるほど。では最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

「自分のジムで練習している若い子たちに、岐阜からでも大きな舞台で戦えるんだぞ、というところを見せたいです。若い子たちの模範になりたい。僕のような無名な選手でも、面白い試合をする自信があるので、僕の試合を見て何か感じていただけたら嬉しいです」

■ ROAD FC 26 計量結果

<ROAD FCフライ級王座統一戦/5分3R>
[正規王者]チョ・ナムジン:57.30キロ
[暫定王者]ソン・ミンジョン:57.45キロ

<ヘビー級/5分3R>
チェ・ムベ:111.0キロ
マイティ・モー: 124キロ

<ヘビー級/5分3R>
ミョン・ヒョンマン:110.2キロ
楠ジャイロ:103.2キロ

<フェザー級/5分3R>
ホン・ヨンギ:65.90キロ
ホー・ナンナン:65.90キロ

<ライト級/5分3R>
チェ・ジョンチャン:70.15キロ
佐々木信治:70.3キロ

<バンタム級/5分2R>
ハン・イムン:61.95キロ
イェ・ユーアン:61.0キロ

<ライト級/5分2R>
ジョン・ドゥジェ:70.1キロ
キム・スンヨン:70.45キロ

■ Young Guns 25 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
タイロン・ヘンダーソン:65.65キロ
ソク・サンジュン:65.95キロ

<ウェルター級/5分2R>
ユン・チョル:77.1キロ
カリム・ボウララッシ:77.4キロ

<バンタム級/5分2R>
チェ・ムソン:61.6キロ
ジャン・デヨン:61.95キロ

<80キロ契約/5分2R>
桑原清:80.2キロ
ラ・インジェ:80.45キロ

<フェザー級/5分2R>
ヤン・ジェウン:65.55キロ
上野藤士:65.45キロ

<フライ級/5分2R>
キム・ミナム──
ジョン・グァンソク:57.5キロ

<バンタム級/5分2R>
ジャン・イクファン:61.9キロ
ファン・ドンユン:61.95キロ

<フェザー級/5分2R>
ジン・テホ:65.0キロ
ソ・ドンス:62.15キロ

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