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【UFC189】完成度高いチャレンジャー=マクドナルドと如何に戦うか、王者ローラー

Robbie Lawler【写真】下馬評では不利と目されている王者ロビー・ローラーだが、それが前回も同じだった。果たして今回の世界戦では……(C)KEITH MILLS

11日(土・現地時間)ネヴァダ州ラスベガスはMGMグランドガーデン・アリーナで開催されるUFC189「Mendes vs McGregor」。今大会では紆余曲折があり世界フェザー暫定王座決定戦に落ち着いたチャド・メンデス×コナー・マクレガーと並ぶ、世界ウェルター級選手権試合として、王者ロビー・ローラー×挑戦者ローリー・マクドナルドが組まれている。

GSPの王座返上により、新たな時代に突入したウェルター級。その王座を巡り、2度拳を交えたのがローラーとジョニー・ヘンドリックスで、最初の対戦ではヘンドリックスが競り勝ちタイトルを獲得するも、昨年12月の再戦ではローラーがスプリット判定をものにして、チャンピオンに君臨している。

そんなローラー&ヘンドリックスの2トップ状態に割って入らんとしているのが、今回の挑戦者=マクドナルドだ。“GSP二世”とも呼ばれ、キャリア初期から注目を集めていたマクドナルドは、昨年10月にタレック・サフィジーヌを左アッパーで沈め、王座挑戦のチャンスを手中に収めた。ローラーとマクドナルドは2013年11月のUFC167で対戦しており、この時はローラーが判定勝利。文字通りローラーがマクドナルドの挑戦を受ける立場での試合になったといえるだろう。しかし、試合展開としては、挑戦者マクドナルド有利という声が多い。

ジャブと前蹴りで距離と間合いをコントロールし、タイミングのよいテイクダウンで相手をドミネイトするマクドナルド。彼の最大の武器はMMAファイターとしての完成度の高さを感じさせる試合運びだ。過去20戦のキャリアで喫した黒星はローラー戦(2013年11月)、そしてカーロス・コンディット戦(2010年6月)のわずかに二つ。この2試合に関しても、コンディット戦は途中までテイクダウン主体のトップキープで試合を有利に進める中での逆転TKO負けで、ローラーとの初戦も最終3Rにローラーのパンチでダウンしてポイントを失ったというもの。どちらも完敗という類の敗北ではなかった。

ローラーに敗れた後のマクドナルドはデミアン・マイアに初回は寝技でリードされるも後半2Rはローとジャブでいたぶり続け逆転勝利。さらにタイロン・ウッドリーをジャブで寄せつけずに完勝し、サフィジーヌをKOとその強さを見せ続けている。

一方のローラーはUFC復帰以降、持ち前の強打に加えてテイクダウンディフェンス能力が伸びたことで、その強打と爆発力の活かしどころを見極めている印象が強い。ヘンドリックスとの2度の王座戦はまさにそれが存分に発揮された試合だったといえよう。特にスプロールしてからのパンチにATT効果というべき長足の進歩が見られる。ただし、単純に相性でいえばフック系のパンチが多いローラーとジャブ&前蹴りと直線形の打撃が多いマクドナルドでは、距離ではマクドナルドの方が有利になる。ファイトスタイル的に左ストレート&テイクダウンのプレッシャーで距離を詰めるヘンドリックスよりも、遠い間合いで距離を支配して打撃とテイクダウンを織り交ぜるマクドナルドは、ローラーにとって分が悪い相手だ。

マクドナルドはこれまで通り、ジャブ・前蹴り主体の射程の長い攻撃で距離を支配し、打撃orテイクダウンという選択肢を自分が握ったまま試合を進めることが勝利への近道となる。逆にローラーとしてはマクドナルドの射程の長い打撃に対し、自分も射程の長い打撃=ローやミドルなどの蹴りで対抗しつつ、マクドナルドのテイクダウンを切る。そしてパンチで打ち合える時間をいかに作れるかが勝負のポイントだ。

■UFC189 対戦カード

<UFC世界フェザー級暫定王座決定戦/5分5R>
チャド・メンデス(米国/2位)
コナー・マクレガー(アイルランド/3位)

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ロビー・ローラー(米国)
[挑戦者] ローリー・マクドナルド(カナダ/2位)

<フェザー級/5分3R>
デニス・ベルムデス(米国/8位)
ジェレミー・スティーブンス(米国/11位)

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン(アイスランド/15位)
ブランドン・ザッチ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・ピケット(英国)
トーマス・アルメイダ(ブラジル/14位)

<ウェルター級/5分3R>
マット・ブラウン(米国/5位)
ティム・ミーンズ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・スウィック(米国)
アレックス・ガルシア(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
カホル・ペンドレッド(アイルランド)
ジョン・ハワード(米国)

<バンタム級/5分3R>
コディー・ガーブラント(米国)
エンリケ・ブリオネス(メキシコ)

<フライ級/5分3R>
ニール・シーリー(アイルランド)
ルイス・スモルカ(米国)

<ライト級/5分3R>
ヨスデニ・セデーニョ(キューバ)
コディー・フィスター(米国)

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