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【Metamoris06】柔術家対決=シャンジ×キーナン、サトシ×クラーク・グレイシーも見逃せない!!

Keenan Cornelius【写真】シャンジ・ヒベイロと今大会唯一の道着マッチで戦うキーナン・コーネリアス (C)IBJJF

いよいよ開催間近となったMetamoris06。9日(土・現地時間)にカリフォルニア州ロサンゼルスで行われる同大会はメインがジョシュ・バーネット×ヒーロン・グレイシーに変更され、さらに注目度が高まっている。そんななか柔術家対決となる2試合の見どころを探りたい。

まずは新旧対決となるシャンジ・ヒベイロ ×キーナン・コーネリアス。この一戦も当初は他の試合と同じくノーギで行われる予定だったが、ファンの要望を反映して道着着用となった。サウロ・ヒベイロの弟でもシャンジ・ヒベイロは、 06年と08年に世界柔術ではヘビー級を制したうえでホジャー・グレイシーを無差別級で倒し名実ともに世界最強の柔術家の座に輝いた選手だ。どの局面でも強い万能型選手だが、ホジャー攻略の際に立っていたのは力強いテイクダウンと、盤石のベースから繰り出される上からのパスのプレッシャー。近年も世界の最前線で戦い続け、メジャータイトルからは遠ざかり気味ではあるものの、常に存在感を示している。

対するコーネリアスは、新世代の競技柔術を代表するファイター。黒帯に昇格した昨年、相手の道着の裾(ラペル)を引き出して自らの足と相手の足に絡めるワームガードを世界に公開し、ブラウリオ・エスティマ、レアンドロ・ロといった世界最高峰の選手を撃破。ワームガードに加えてベリンボロ等のモダン柔術の使い手という印象が強いが、パスや極めの強さにも抜群のものがあり、こちらも万能柔術家だ。

00年代最強の柔術家のヒベイロと、新世代を代表するコーネリアスの二人の対戦は、単なる新旧世代対決というだけではなく、進化する競技柔術における哲学を廻る戦いでもある。もともとサウロとシャンジのヒベイロ兄弟は、エリオ・グレイシーの5男ホイラー門下の柔術家。競技柔術において勝利するための戦略と技術を磨き抜き、兄弟揃って世界王者に輝いたが、同時にエリオ・グレイシーが伝えた護身という柔術のルーツや、「最小の力で最大効果」を生むという考えを常に強調する。実際シャンジは、コーネリアスやミヤオ兄弟が代表する「モダン柔術技術」の台頭とともに、それらの柔術のルーツが忘れ去られているのではないかとの発言もしている。

そんなシャンジと、ワームガードなど今までにない道着の用い方をする新世代の代表コーネリアスの対戦だからこそ、道着着用ルールを望む声が高まり、主催者側もそれに答えた形となった。

ちなみにコーネリアスは、この試合に先立ち自らのyoutubeアカウントで「煽り映像」を公開。コーネリアスが自らの動画をパソコンでチェックしていると、「キーナンはブサイクでつまらん。死ね死ね死ね。膠着野郎が」というアンチによる心ない投稿を発見。それに怒ったコーネリアスがその投稿者の所在地を突き止め、乗り込んでいくとその正体は何と……と落としている。コーネリアスも自らの柔術スタイルが、ファンや旧世代柔術家たちにどう見られているかを踏まえつつ、それを笑いに転化させた遊び心たっぷりの試合宣伝となっている。

【写真】2大会連続で出場となったサトシ。ノーポイント以上にノーギが大きなファクターとなるか(C)MMAPLANET

【写真】2大会連続で出場となったサトシ。ノーポイント以上にノーギが大きなファクターとなるか(C)MMAPLANET

日本からホベルト・サトシ・ソウザが出場し、クラーク・グレイシーと対戦する一番も見逃せない。前回大会のシークレットマッチに登場したものの、ジェイク・シールズに何度もパスガードを許してしまった日本のエース、ホベルト・サトシ・ソウザが再びメタモリスに登場。その美貌と得意技のオモプラッタで有名なクラーク・グレイシーと対戦する。

両者ともに先月末のアブダビ・ワールドプロ大会に出場しており、2連覇中だったサトシは準決勝でルーカス・レプリのテイクダウンに敗れたものの、3位決定戦では古豪マリオ・ヘイスからテイクダウンを奪って勝利している。片やクラークの方は、体格差のあるキーナン・コーネリアスにパス、バック、マウントと奪われて完敗してしまった。

体格でやや上回るのは普段ミドル級で戦うクラークだが、道着ありの柔術の実績では2度ワールド・プロ王者に輝いているサトシが上を行く。アグレッシブに多彩な技を仕掛けてゆくことを信条とするサトシは、クラークの必殺技オモプラッタを仕掛けられることなく攻め切ることができるか、日本のエースがメタモリスの舞台で輝くことを期待したい。

■ Metamoris06対戦カード

<無差別級/20分1R>
ジョシュ・バーネット(米国)
ヒーロン・グレイシー(ブラジル)

<ノーギ/20分1R>
チェール・ソネン(米国)
ヘナート・ババル(ブラジル)

<ノーギ/20分1R>
ディロン・ダニス(米国)
ジョー・ローゾン(米国)

<道着/20分1R>
シャンジ・ヒベイロ(ブラジル)
キーナン・コーネリアス(米国)

<ノーギ/20分1R>
クラーク・グレイシー(米国)
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)

<ノーギ/20分1R>
ジェフ・モンソン(米国)
TBA

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