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【UFC186】世界王座挑戦、堀口恭司<02>「空手の入りは、ノーモーション。反応、遅れますよ」

Kyoji Horiguchi【写真】堀口には、MMA界で他に誰も持ち得ていないスタイルという強さがある(C)MMAPLANET

4月25日(土・現地時間)、カナダ・モントリオールのベルセンターで開催されるUFC186「DILLASHAW vs BARAO 2」で、デメトリウス・ジョンソンの持つUFC世界フライ級王座に挑戦することが決まった堀口恭司インタビュー後編。

『全然負ける相手じゃない』。既に王座防衛5度を数え、一度としてベルトを失いそうな場面を見せたことのない絶対王者に対し、このような自信を覗かせる。中学の頃より二瓶弘宇氏に指導を受けてきた空手に絶対の信用を寄せ、打倒デメトリウスを目指す。
<堀口恭司インタビューPart.01はコチラから>

──2試合ほど置いて世界戦というつもりだったと言われていましたが、その2つの試合は堀口選手の力を試すために必要だと考えていたのでしょうか。それもと、ランクを上げるため、それだけだったのでしょうか。

「ランキングを上げるためですよね。そうでないと、挑戦できないと思っていたので。ランキングを上げると確実にタイトルは見えてくるから、それにはあと2試合必要かと思っていたんです。自分の力を上のランカーと当たって確認するとかっていうのはないです」

──コナー・マクレガーもそうですが、まだ上にランカーがいるじゃないかという声は挙がりましたか。

「まぁ、ありましたけど、決まっていることなんで。何を言われても関係ないし、そこは気にしていないです」

──では、周囲の反応はどうでした?

「練習している皆は『マジでッ?』って感じでした(笑)。あと、空手の二瓶(弘宇)先生がめちゃくちゃ気合入っています。『お前、それじゃ勝てねぇぞ』って。父親に挑戦が決まったことを連絡したら、すぐに二瓶先生に報告したみたいで」

──おぉ、二瓶先生はそこから入るのですね。

「ハイ。練習に行ったときに、『これじゃ勝てないぞ』って厳しくしごかれました。アハハハ。まぁ、そんな感じです」

──ここで決まったことで、堀口選手は試合でまだ全てを見せていないことは有利に働くのではないかと。それを考えると、すぐに挑戦できたこのタイミングの方が良かったとも思えます。

「そこまで考えていなかったです(笑)。デメトリウス・ジョンソンは凄く考えて、研究している選手だと思うので。ただ、自分も見えていない部分は確かに多いと思います。だから、いけると思うんですよ」

──試合を見るたびに、こんなことができる。あんなこともできるということを感じます。

「そんなに多いですか?」

──多いです。特にリングで戦っている頃はもっと相手を詰めて、ガンガンに行ける場所だったので。ケージになってからの方が、フットワークやそこからの攻撃手段が多様なように思います。

「あぁ、なるほど、そうかもしれないですけど、自分ではあまり分からないんですよ。その時々によって、戦い方は変えているので」

──そこですよね。戦い方を変えている。そんななかでデメトリウス・ジョンソンというチャンピオンについて、どのような印象を持っていましたか。

「まぁ、身体能力が高くて、いつでも冷静な選手だなと思います」

──実は12月にDJのコーチであるマット・ヒュームに堀口選手の映像を見てもらって、その印象を尋ねるという仕事をゴング格闘技で行ったんです。

「ハイ、知っています。あんまり、良くないような感じのことを書いてありましたよね。ただ、踊っているだけみたいな」

──遠い距離にいて動いていて、攻撃は近い距離。入りながらの攻撃はないというようなことを言っていました。

「そうそう、アレを二瓶先生が読んでメチャクチャ切れていました。『何も分かっちゃいねぇ』って。これはもう、師匠対決、先生対決でもあるから絶対に負けられない(笑)」

──マット・ヒュームが世界王者の指導者として、UFCフライ級戦線にある堀口選手のことは、実はあまり話してはくれなかったです。ただ、本当に分かっていないなら、それは堀口選手にとって優位に働くことは間違いないです。

「だから、分からしてやると。二瓶先生が今回はセコンドに就いてくれるんですよ」

──おおッ、ついに飛行機嫌いの二瓶先生が太平洋を越えますか。

「そうなんですよ。初めての海外じゃないですかね。パスポートを取っているし、成田空港に行くのも初めてかも(笑)」

──すでに体温が上がりそうです。

「そうッスよ。師匠対決みたいなもんですから。アハハハ」

──ここで笑える。本当に強心臓です。そんな堀口選手でもDJの動きで気になるところはありますか。

「やっぱりテイクダウンですかね。あとは、打撃とテイクダウンを織り交ぜるのが巧いので、そこに付き合わないこと。チョコチョコ、チョコチョコと動いているんですけど、攻撃を出すスピードはそれほどでもない。多くの選手が、あのチョコチョコ動いていることで速く見えているはずです。そこに惑わされないように、自分のスタイルで冷静に戦うことができれば、勝てる相手だと思います」

──勝利宣言、しかと聞かせていただきました。

「スピードじゃないんですよね。空手の入りは、ノーモーションからスパッと入ることが胆で。多分、反応してきたとしても遅れますよ。少しは。つまり、攻撃が当たるということなので、全然負ける相手ではないです」

──今の言葉で鳥肌が立ってしまいました。

「そうですか、アハハハ」

──DJもそうですが、米国では堀口選手は山本KID徳郁選手にスタイルが似ているとよく言われています。なぜ、同じように見えるのか、ちょっと理解しがたいのですが。

「言っていますね。だから、細かいところは分かっていないんです。分かっていない間に勝ちます」

──MMAPLANETでは王座挑戦のニュースが、ダントツでPV数が多かったです。ファンに最後に一言、お願いします。

「勝つことが、皆さんの期待に応えることだと思っています。勝利を目指すのは、普通のことなのでいつも通り勝って、皆が喜んでくれると僕も嬉しいです。いつも通り、KOを狙って勝つので、見ていてください」

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