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【RFC10】タイトル初防衛戦、大山峻護「韓国の試合は水が合う?」

Oyama

【写真】国内では、強くある意識が裏目に出たような熱い試合をしてしまった大山峻護。試合に勝つため意識を強くもって初防衛戦に挑んでほしい (C)MMAPLANET

24日(土・現地時間)、韓国はプサンのBEXCOオーデトリアムでROAD FC10「FINAL4」が開催される。同大会ではRFCミドル級チャンピオン大山峻護が、イ・ウンスをチャレンジャーに迎え王座初防衛戦に臨む。

RFCでタイトルを獲得後、国内で連敗を喫している大山。今回の防衛戦に向けて、その敗戦を前向きに捉えて準備を続けてきたという。またアジアのプロモーションでタイトルを獲得したファイターとして、他の日本人選手が続く道を作りたいと語った。
Text by Takumi Nakamura

――大山選手はいつから韓国入りされるのですか。

「木曜日(22日)に出発する予定です。もう今は本格的な練習を終えて調整に入っている段階ですね。無事に追い込みを終えました」

――今回の追い込みではどこにテーマを置いて練習されてきたのですか。

「前回の試合では打撃のディフェンスの悪いところが出てしまったので、そこを修正するために打撃のスパーリングを多めにやってきました」

――今回はずっと東京での練習だったのですか。

「いえ、沖縄の平仲ボクシングジムさんで合宿して、本職のボクサーの方たちともスパーリングさせていただきました」

――大山選手は試合前に平仲ボクシングジムで練習することが多いですよね。普段の練習との違いはありますか。

「平仲ボクシングジムさんはジムの上に居住スペースがあって、そこに泊まり込みで練習するんですね。それが学生時代の寮生活を思い出すというか、当時の真っ直ぐな気持ちを思い出して、初心に返ることが出来ますね」

――合宿中は練習して食事をして寝るだけの毎日ですか。

「はい。朝5時30分に起きて走って、ジムワークをして――の繰り返しです」

――打撃のディフェンスという面では、やはりここ2戦でスタンドの攻防でKO負けをしてしまっているのが影響しているのでしょうか。

「そうです。でもRFCのタイトルマッチを前に課題が見つかったという部分では良かったと思います。この連敗が僕をまた大きくしてくれたと思うし、そこは前向きに捉えています」

――決して連敗をネガティブにとらえているわけではない、と。

「それを乗り越えないと12年間、38歳まで続けられないです。キャリアの中で良い時期・悪い時期はありますけど、そこでどうやって自分の心をコントロールするか。それがこの世界で生き残っていくためには大切なことだと思うので、心のコントロールはしっかり出来ています」

――今回は防衛戦という形での試合ですが、これまでの試合と心境的に違う部分はありますか。

「防衛戦そのものが自分にとっては初めての体験なんですけど、今までと変わらない気持ちでコンディションを整えて試合に挑もうと思います。“防衛戦”を意識しすぎることはないです」

Final【写真】2月にソン・ヘソクを下した試合は、熱くならずにスタンドの攻防を制した理想的な試合だった (C) MMAPLANET

――なるほど。ミドル級王座決定トーナメントで優勝して、初代王者になったわけですが、改めてRFCというイベントにはどんな印象を持っていますか。

「今、韓国は格闘技人気に火がつき始めているところなので、勢いを感じるイベントだと思います。と、ともに僕がRFCで勝つことで、他の日本人選手に道を作ってあげたいという気持ちもあります。日本の選手も韓国まで試合が出来るチャンスが訪れるように。そのためにも僕が勝たないといけないし、そういう使命感は感じています」

――自分が王者として防衛すること以外のこと、他の選手への影響という部分も考えるようになったのでしょうか。

「はい。何だかんだと自分も長くこの世界にいるので、どうやったら自分以外の選手や後輩たちに道を作れるのか、格闘技界に役に立つことが出来るのか。そういうことを考えています。今までだったら日本にいて、試合をして勝っていけば先がありましたけど、今はそういう時代でもないので、その状況を何とかしたいという気持ちがあります」

――確かに今の日本人ファイターは、今まで以上に自分がどういったキャリアを積むか、考えなければならない時代だと思います。

「韓国、シンガポール、フィリピンとアジア全体のMMAが熱くなってきたじゃないですか。だからこれからの日本人ファイターは視野や選択肢が広がるし、チャンスといえばチャンスなんですよね。特に韓国は日本からもすぐですし」

――移動距離だけで考えれば、飛行機で2時間ほどですからね。

「だから海外で試合をすることが特別なことじゃなく、普通のことになると思います」

――そういう意味で大山選手は早いタイミングでRFCからチャンスをもらったことは大きかったのではないでしょうか。

「そうですね。RFCのチャンスは凄く僕にとって大きかったです」

――戦績を振り返ると、HERO’S韓国大会も含めると、大山選手は韓国で無敗ですよね。

「はい。韓国の試合は水が合うんですかね(笑)」

――対戦相手のイ・ウンスにはどんな印象を持っていますか。

「勢いがあって気持ちが強い選手だと思います。そこを僕がどう対応するかがポイントだと思うので、自分がやってきたキャリアをしっかりと活かしたいと思います」

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――勢いがある相手だからこそ、冷静に戦うことが求められそうですね。

「僕の場合、試合前に何をするか決め過ぎちゃうと、それが上手くいかなかった時に慌ててしまうんですよね。だから冷静な気持ちでリングに立って、流れに身を任せて戦う方がいいのかもしれないです」

――タイトル防衛だけでなく、大山選手個人としては連敗脱出というテーマもある一戦です。改めて試合への意気込みを聞かせてもらえますか。

「僕にとって大切な試合ですが、おかげさまで最高のコンディションを作ることが出来ました。韓国のファンの皆さんにも喜んでもらえるような試合をして、必ず勝って日本に帰ってきたいと思います」

■RFC10対戦カード

<RFCミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]大山峻護(日本)
[挑戦者]イ・ウンス(韓国)

<97.5キロ契約/5分3R>
ジェフ・モンソン(米国)
カン・ドングク(韓国)

<ライト級T準決勝/5分3R>
ナム・ウィチョル(韓国)
ヴィシール・コロッサ(南アフリカ)

<ライト級T準決勝/5分3R>
久米鷹介(日本)
イ・ヨンジェ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ユク・ジンス(韓国)
大脇要(日本)

<ミドル級/5分3R>
イ・ドルヒ(韓国)
パク・ジョンギョ(韓国)

<ミドル級/5分2R>
ソン・ヘソク(韓国)
パク・イルチョル(韓国)

<フェザー級/5分2R>
ジョン・ヨンサム(韓国)
ホ・ユン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
ムン・ジェフン(韓国)
キム・ソンジェ(韓国)

<フェザー級/5分2R>
ジョン・ミンジュ(韓国)
ホン・ソンホ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
ハン・イムン(韓国)
チョン・ジュンヒ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
アラン・ヨシヒロ(日本)
キム・ヒョンソン(韓国)

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