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【Pancrase262】石渡伸太郎 <02> 「これからの僕に期待したくなるような試合を見せたい」

Shintaro Ishiwatari【写真】不敵なという言葉をつけたくなる石渡の笑顔。国内からのラブコールも増えてきており、その存在感は増す一方だ(C)TAKUMI NAKAMURA

2日(日)東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase262でTUF12ウィナーのジョナサン・ブルッキンズと対戦する石渡伸太郎インタビュー後編。

「目標はUFCに出ることでなく、UFCで勝つ選手になること」と明言する石渡、TUF12ウィナーとの対戦はその試金石となる。
<石渡伸太郎インタビューPart.01はコチラから>

――話せる範囲で構いませが、どんな対策を練ってきたのですか。

「OTOKOGIにはK太郎選手と吉田(善行)さんがいて、2人とも長身・サウスポーじゃないですか。だからブルッキンズ対策として、この二人と練習させてもらっていました。特に吉田さんも同じ時期(※10月31日TITAN FC)に試合なので、吉田さんとはよくスパーリングさせてもらっています。ただ同じくらいの身長でも階級が違うと感覚が違うんですよね。だから実際にブルッキンズと肌を合わせてみて、そこから組み立てなければいけない部分もあると思います」

――5月のトレバー・ワード戦もブルッキンズと同じ182㎝でしたが、かなり感覚は違いましたか。

【写真】身長185センチのワードを相手にしっかりとテイクダウンを奪い、パウンドを落としていった石渡(C)MMAPLANET

【写真】身長185センチのワードを相手にしっかりとテイクダウンを奪い、パウンドを落としていった石渡(C)MMAPLANET

「全然違いましたね。1Rで終わった試合ですけど、最後まで距離が合わなかったです。でも打撃の距離はリーチと直結するわけでもないじゃないですか。手足が長くても距離が短い選手もいるし、逆に手足が短くても遠い距離で戦える選手もいる。ようはその選手がどういうスタイルで戦うか。今回もブルッキンズがどんな距離で戦うかを試合中に体感して、それをベースに戦おうと思います」

――最近の石渡選手の試合を見ていると、非常にクレバーになった印象があります。行くところは行く、抜くところは抜く。戦い方に緩急があって安定感が出てきたように思えます。

「やっぱりMMAに対する考え方が変わったことが大きいです。以前の自分はフィニッシュありきで、フィニッシュを狙って試合をしていました。でも今はフィニッシュは狙ってするものではなく、相手を圧倒して制していれば、自然と結果的にフィニッシュできるという考えで戦っています。だから試合中もいい意味で楽に戦えるようになりましたね」

――MMAファイターとしての完成度は上がっているという感触は?

「自分でもそれは感じています。でもそう思って戦った最近3試合が、あまりいい内容ではなかったので、ちゃんと自分の動きをチェックしながら戦わないとダメですね(苦笑)。志は高く持っていますけど、理想のスタイルにはほど遠い自分がいることも分かっているので、そこは謙虚に受け止めています」

――石渡選手にとってTUFウィナーという肩書を持ったブルッキンズと戦うことはキャリア的にも非常に大きな一戦だと思います。石渡選手にとってこの試合はどんな位置づけの試合ですか。

「この相手に勝てたらというよりは、この相手に勝てないようじゃ話にならないよって気持ちです。ブルッキンズがTUFウィナーであっても、結局は元UFCファイターなので、自分がUFCで勝っていける選手になろうと思っていたら、負けられない相手です」

――石渡選手からもUFCという言葉が出たところで聞かせ下さい。石渡選手はパンクラスのバンタム級王者として日本のトップ戦線で活躍していますが、UFCをどういうものとして捉えているのですか。

「もちろん自分もあの場所に立ちたいし、あそこで勝ちたいです。今、UFCでチャンピオンになりたいと言ってもバカにされると思うので、いずれはそう言ってもバカにされないような選手になりたいと思います」

――ここ数年でUFC出場を目指す日本人を取り巻く環境も変わりました。戦績や実績だけではなく、UFCのアジア進出のタイミングで契約したり、代打出場という形で契約するパターンも多いです。石渡選手はそういう状況を見てどう思っていたのですか。

「今まではUFCに出たいと思ってやっていたので、タイミングよくUFCに出る選手を見て『ふざけんなよ!』と思っていました。でも今はもう違いますね。UFCに行きたい人はどうぞ、どうぞ行ってください。ただし、実績もなくて行くだけだったら勝てないけどね、と。僕はちゃんと国内でキャリアを積んで連勝を続けて、ブルッキンズのような相手にもしっかりと勝つ。そうやってUFCで勝てるレベルの選手になった上でチャンスを待ちたいと思っています」

――ただUFCに出るだけでは意味がない、ということですね。

「はい。僕は出るだけだったら意味がないと思いますね。僕も廣田(瑞人)さんがStrikeforceやUFCで戦った時にセコンドにつきましたけど、本当に厳しい環境で戦わないといけないんですよ。日本ではそれなりに良い待遇をしてくれるかもしれないけど、海外に行ったら他の選手と同列の一選手としてしか扱われないし、全く分からない言葉が飛び交う中でケージに入って、強い外国人選手と戦うっていう。

本当にあそこで勝つのは大変なことだと思います。実際に出てみないと分からないこともたくさんあると思いますが、僕は僕で色んな経験をしてきました。だからUFCに出ること勝つことは違うと思うし、僕が目指すのはUFCに出る選手ではなくて、UFCで勝てる選手です」

――繰り返しになるかもしれませんが、国内プロモーションを主戦場にしていて、ブルッキンズは簡単に戦うことが出来る相手ではありません。石渡選手はもちろん、ファンのみなさんもこの試合に注目し、期待していると思います。どんな試合にしたいと思っていますか。

「僕はこれまでやってきたことを試合で出すだけなので、プレッシャーをかけないでください(笑)。まあそれは冗談ですけど、ブルッキンズのような相手に対して自分がどれだけやれるのかな?と思う反面、ちゃんと自分がやるべきことをやればフィニッシュできるだろうなという自信もあります」

――力強い言葉です。それだけ今の練習で身についたモノにに自信がある、と。

「間違いないです。ようやく五十嵐さんに『フィジカル小学生までは来たね』と言われました。五十嵐さん曰くUFCにもフィジカル小学生のまま戦っている選手も混じっているみたいで、フィジカル高校生になればUFCでも勝負できるだろうと言われています。ようやく胎児から小学生まで来たんで、次は高校生を目指します(笑)。僕は新人選手でもないし、勝ったり負けたりの選手です。これからドカーン!と上まで行く選手になると期待している人は少ないと思います。でも見とけよと。ブルッキンズ相手にこれからの僕に期待したくなるような試合を見せたいと思います」

■Pancrase262対戦カード

<フェザー級/3分3R>
平山学(日本)
小金翔(日本)

<スーパーフライ級/3分3R>
中山ハルキ(日本)
仙三(日本)

<フライ級/3分3R>
伊福正寛(日本)
高橋達也(日本)

<バンタム級/5分3R>
石渡伸太郎(日本)
ジョナサン・ブルッキンズ(米国)

<フェザー級/5分3R>
田村彰敏(日本)
アンディ・メイン(米国)

<フェザー級/3分3R>
ハルク大城(日本)
中村晃司(日本)

<ウェルター級/3分3R>
佐藤洋一郎(日本)
草・MAX(日本)

<対DEEP3VS.3 大将戦 スーパーフライ級/5分3R>
安永有希(日本)
加藤直之(日本)

<対DEEP3VS.3 中堅戦 フェザー級/5分3R>
稲葉聡(日本)
梅田恒介(日本)

<対DEEP3VS.3 先鋒戦 ミドル級/3分3R>
ボブ・アームストロング(ニュージーランド)
辰己豪人(日本)

<ライト級/3分3R>
クリスMAN(日本)
山崎悠輝(日本)

<ライト級/3分3R>
長岡弘樹(日本)
佐野哲也(日本)

<フライ級/3分3R>
松永義弘(日本)
増田“BULL”徹平(日本)

<フェザー級/3分3R>
宮路智之(日本)
土肥潤(日本)

<ライトフライ(-52.2kg)級/3分3R>
宇都木正和(日本)
リトル(日本)

<ライト級/3分3R>
岡澤弘太(日本)
林完(日本)

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