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【UFN54】サフィジーヌ、母国大会出場マクドナルドのジャブと蹴りを無力化させることは可能か?

MacDonald vs Saffiedine【写真】マクドナルドのジャブと蹴りの制空権を崩す、強烈なローを持つサフィジーヌだけに下がって勝つ方法もある (C)MMAPLANET

4 日(土・現地時間)、カナダはノバスコシア州の州都ハリファックスのスコシアバンク・センターでUFC Fight Night54「MacDonald vs Saffiedine」が開催される。この日はUFCにとって、史上4度目となる大陸間を超えたダブルヘッダー、同大会の9時間前には北欧スウェーデンの首都ストックホルムで、グンナー・ネルソン×リック・ストーリー戦をメインとした大会が行われている。ストックホルム大会同様、ハリファックス大会でもローリー・マクドナルドとタレック・サフィジーヌというウェルター級戦がメインで組まれている。

マクドナルドは昨年11月にロビー・ローラーと戦いスプリット判定でキャリア2敗目を喫したものの、今年になってからはデミアン・マイア、タイロン・ウッドリーを下し、現在ではランキング2位につけている。一方、ランク9位のサフィジーヌは最後のストライクフォース世界ウェルター級王者としてUFCと契約を果たし、今年1月には先の日本大会で佐藤豪則に圧勝したイム・ヒョンギュを大熱戦の末、下している。

日本ではDREAMに来日経験があったが、ユン・ドンシクに敗れるなど、目立った印象は残せていないサフィジーヌだが、北米の水が合ったのか、Strikeforceに籍を移してからメジャーで7勝1敗と好成績を挙げている。ベルギー出身のサフィジーヌは、イム・ヒョンギュ戦では従来から強烈な右アウトサイドローを蹴りこみ、勝利を引き寄せている。幼少の頃よりテコンドーや中国武術の稽古を積み、フランスとオランダという欧州を代表するキック大国に挟まれた地で、質の高いアマチュアキックを経験してきたサフィジーヌ。スイッチは当然というスタンスに加え、ダッチ・キックらしい対角線コンビネーション、破壊力満点のローと北米のファイターとは異質の打撃をオクタゴンで披露している。

自らテイクダウンを奪うこともできるサフィジーヌだが、マクドナルドを相手にするのであれば、能動的な組みは必要ない。徹底して、打撃+テイクダウンディフェンスに重点を置いたファイトを心掛けるのが賢明だろう。マクドナルドは過去2試合で、マイアとウッドリーという柔術とレスリングの強豪が仕掛けるテイクダウンを見切り、左ジャブと前蹴りで完全に試合をコントロールしている。そんな若き試合巧者はこれまで、どれだけパンチを振るおうが、最終的にテイクダウンを狙ってくる相手には徹底してジャブと蹴りで制空権を作ることができた。テイクダウンを軸とするMMAファイターは、体重を置く位置が前足だろうが、後ろ足だろうが、腰を低く、動作は前に出てくるケースが多く、放っておいてもマクドナルドのジャブと蹴りのレンジに踏み込んできた。

ならば、サフィジーヌが取るべき手段は、強烈なローを武器にできる点を最大利用し、アップライトの構えでマクドナルドのレンジの外にすぐにステップバックできるよう戦うことだ。打撃でイニシアチブを握れていない場合のマクドナルドのテイクダウン能力は未知数だが、その前の段階でリズムを狂わせることが大切になってくる。まず、ジャブやミドル、前蹴りというマクドナルドの先制攻撃を不発に終わらせ、躍起になって前に出てくるようなら下がりながら誘い込んでのローキック。マクドナルドの前足と、踏み込みを潰せば、サフィジーヌの勝機が広がってくる。カナダのファンの前、そしてタイトル挑戦権を獲得するには結果に加え、内容でインパクトを残すことが欠かせないUFCだけに、さすがのマクドナルドもやや前よりのファイトになることが十分に考えられる。

母国での試合で張り切るのは、マクドナルドだけではない。彼に続けとばかり、チャド・ラプリーズ、ブライアン・セオドロというTUF NATIONSウィナーも揃い踏みする。カナダの若い力、MMAの現状が垣間見られる当大会の模様は、FOXスポーツ&エンターテイメントで5日(日)午前11時からライブ、再放送は26日(日)午後7時から放送されることが決まっている。

■ UFN54対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
ローリー・マクドナルド(カナダ/2位)
タレック・サフィジーヌ(ベルギー/9位)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル/4位)
ブライアン・キャラウェイ(米国/10位)

<ライト級/5分3R>
チャド・ラプリーズ(カナダ)
ヨスデニ・セデーニョ(キューバ)

<ミドル級/5分3R>
アライアス・セオドロ(カナダ)
ブルーノ・サントス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ノーディン・テレブ(カナダ)
リー・ジンリャン(中国)

<バンタム級/5分3R>
ミッチ・ギャグノン(カナダ)
ロマン・サラザール(米国)

<ライト級/5分3R>
ダロン・クルックシャンク(米国)
アンソニー・ンジョグアーニ(米国)

<ライト級/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシエ(カナダ)
ジェイク・リンゼイ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイソン・サッゴ(カナダ)
ポール・フェルダー(米国)

<フライ級/5分3R>
パトリック・ホロハン(アイルランド)
クリス・ケラデス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アルベルト・トメノフ(ロシア)
マット・ドワイヤー(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ジェロッド・サンダース(米国)

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