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【FOX Sports Presents】日曜午後8時からUFC Fight Night 41

2014.05.30

Maldonado vs Miocic

【写真】ヘビー級のミオシッチに挑むマルドナド。体格差を乗り越えて、ボクシング+レスリングをどのように攻略できるか(C)MMAPLANET

31日(土・現地時間)、ブラジル・サンパウロのジナーシオ・ド・イブラプエラでThe Ultimate Fighter Brazil 03 Finaleが開催される。3年目のシーズンを迎えたTUFブラジル。フェザー級&ミドル級(シーズン01)、ウェルター級(シーズン02)に続き、ヘビー級とミドル級で生き残り合戦が繰り広げられてきた。

ヴァンダレイ・シウバの挑発に我慢の限度を超えたチェール・ソネンが、シウバをテイクダウン。ここから両軍入り乱れての乱闘となり、一目散に助っ人に駆け付けソネンに拳を振り落とし続けたアンドレ・ジダが、ショーからキックアウトされるなど、異様な盛り上がりを見せたシーズン03。ヘビー級がアントニオ・カルロス・ジュニオールとヴィトー・ミランダ、ミドル級はワルリー・アウベスとマーシオ・アレシャンドリ・ジュニオールの間で、6桁契約金を賭けたフィナーレが争われる。

TUF恒例のコーチ対決=ヴァンダレイ・シウバ×チェール・ソネン戦は今大会では組まれず、7月5日に開かれるUFC175で両者はあいまみえる予定だった。しかし、ここにきてシウバにネヴァダ州アスレチックコミッションからライセンスが発給されないことが明らかとなり、ソネンはヴィトー・ベウフォートと対戦することとなった。決勝進出4名のなかで、唯一チーム・ヴァンダレイだったアントニオ・カルロス・ジュニオールのセコンドに、ヴァンダレイの姿が見られるのか気になるところだ。

そんなコーチ対決のドタバタ以前に、このフィナーレ大会のメインもジュニオール・ドスサントスの負傷欠場により、ファビオ・マルドナドが代役出場、スタイプ・ミオシッチと対戦することが決まっていた。プロボクシングで22戦22勝21KOという結果を残しているハードパンチャーのマルドナドは、本来ライトヘビー級のファイターだ。4月にジョン・ジョーンズの王座に挑戦したグローバー・テイシェイラと戦った際には、判定負けこそ喫したものの、パンチでテイシェイラをたじろがせるシーンも見られた。ただし、マルドナドにとって、体格で上回り、ロイ・ネルソンに打ち勝つミオシッチは厳しい相手となることは間違いない。

キャリア11勝のうち7試合がKO勝ち、強烈な右ボディを武器に、マルドナドとも十分にボクシングで渡り合える。それでいてミオシッチのベースはレスリングだ。両者の対戦は、ミオシッチが今は亡きシェーン・デルロサリオをテイクダウンからグラウンドのエルボーによりTKOで下した一戦の再現となる可能性もある。というのも、マルドナドの最新試合=3月のジャン・ビランテ戦の1Rを見ても分かるように、テイクダウンに弱い。この時もヴィオランテにトップを奪われ、相当攻め込まれている。

柔術が茶帯でガードワークには、ある一定の評価を受けるマルドナドは、ヴィランテのパウンドやエルボーを被弾しつつも生き延びたが、ヘビー級のミオシッチに抑え込まれ、エルボーを受けるとなると生還率はグッと下がることは間違いない。そこからの根性ファイトで、ファンの支持を集めるマルドナドにとって、ミオシッチの一階級上のフィジカルは、頑張りを遮断するだけの脅威となろう。

この他、連敗中のデミアン・マイアが復活を賭すアレキサンダー・ヤコブレフ戦、スーパー・エモーショナルなホニー・ジェイソンの持ち味が最大に発揮されるであろうロビー・ペラルタ戦など、注目カードが並んだTUF BR03Finale。同大会の模様は6月1日(日)の午後8時から初回中継、25日(水)午前2時よりFOXスポーツ&エンターテイメントで中継されることが決まっている。

なお初回中継のある6月1日はスカパー!無料の日で、これらの熱戦がBS(ch238)にて無料放送で視聴できる。ブラジルの熱戦をお茶の間で、絶対に見逃したくない絶好の機会だ。

■ TUF Brazil 3 Finale 対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
スタイプ・ミオシッチ(米国/7位)
ファビオ・マルドナド(ブラジル)

<TUF Brazilミドル級T決勝/5分3R>
ワルリー・アウベス(ブラジル)
マーシオ・アレシャンドリ・ジュニオール(ブラジル)

<TUF Brazilヘビー級T決勝/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
ヴィトー・ミランダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル/8位)
アレキサンダー・ヤコブレフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ホニー・ジェイソン(ブラジル)
ロビー・ペラルタ(米国)

<ライト級/5分3R>
エリアス・シウヴェリオ(ブラジル)
アーネスト・チャベス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
パウロ・チアゴ(ブラジル)
ガサン・ウマラトフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ケビン・ソウザ(ブラジル)
マーク・エディバ(フィリピン)

<ライト級/5分3R>
ホドリゴ・ダム(ブラジル)
ラシッド・マゴメドフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
マット・ホバー(米国)

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