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【It’s Showtime】ペトロシアン降臨、フランスの未知強も

2011.05.14

Petrosyanいよいよ開催が明日14(土・現地時間)に迫ってきた、It’s Showtime リヨン大会。パレデスポールで行われる同大会には、昨年のK-1MAX覇者ジョルジオ・ペトロシアンが出場する。3月に地元イタリアのミラノでコズモ・アレッシャンドリを下している70キロ最強の男は、ピットブル=シャビット・エルハジと対戦する。

【写真】7月に予定されていたロシア・ソチ大会が延期され、9月24日にブリュッセルでアンディ・サワー、アルトゥール・キシェンコ、ドラゴ、ムラット・ディレッキー、クリス・ンギンビ、ハルート・グリゴリアン、パジョンスック・スーパープロサムイらと共に、It’s Showtime 70kgGPに出場することが決まっているジョルジオ・ペトロシアン(C) WROLDKICKs

世界最高のテクニックを持つペトロシアンだが、拳の骨折に悩まされる状態が続くなか、今大会ではハードパンチャーのシャビットと対戦する。好勝負男としてIt’s Showtimeには昨年12月のアテネ、3月のアムステルダム大会から引き続き、レギュラー出場となるシャビット。

とはいっても、この一戦はエル・トロ=闘牛=シャビット×マタドール=闘牛士=ペトロシアンという典型的な試合になりそうだ。ラッシュが使命のような暗黙の了解にも似た雰囲気を持つ、現在のK-1ルール下のキックボクシング・ワールドにあって、ペトロシアンはバックステップを巧みに利して、勝つことができる稀有な存在だ。

攻防一致の妙を見せるペトロシアンをラッシングパワーで止めるのは、非常に難しい。一発の期待が高まるなか、シャビットが賭けに出ることなく勝利を掴むには、地道にローやボディでマタドールの足を止めたいところだが、3Rという時間も足枷となる。


Amrani【写真】ムエタイルールで本来の強さを見せることができるか。あるいはフランスの実力を肌で知ることになるか、モサブ・アムラーニ (C) HARMEN BEKKER

It’s Showtimeは基本的にはパート1とパート2という構成になっており、MMAでいえばパート1はプレリミナリー的な扱いが最近増えているが、元はといえばパート1のラストファイトなど、非常に注目度の高いカードを揃えていた。その従来の在り方が、初のフランス大会では復活。パート1の最終試合では、フルムエタイルールが施行され、モサブ・アムラーニとフシネ・ベローイ戦という注目カードがマッチアップされている。

アムラーニはK-1ルールの70キロ級でこそ、モーチェ・カマルとのバチバチの殴り合いで遅れを取ったが、65キロ&ムエタイルールではオランダ・ナンバーワンといっても過言でない存在だ。アムラーニが本来持つ、スイッチを多用したスタンスや、首相撲という要素があってこそ、K-1ルールでは相殺されたパンチ力がモノをいう。

対するフシネは、3月にIt’s Showtime世界61キロ級MAX世界王座を獲得したカリーム・ベノーイの実弟で、開催地リヨンのナサールKを代表する新鋭ファイター。とはいっても、ボーウィー・ソーウドムソンをもKOしているアムラーニとどこまれやりあえるか。

当日にカンヌで開催される「Thai Fight Extreme」で日本の大和侑也と対戦する同門ファビオ・ピンカや兄カリームという強力なトレーニング・パートナーを持つフシネだけに、K-1ルールと二兎を追うアムラーニを地元で食う可能性もあるが、アムラーニ有利は動かないか。

パート1からもう1試合、期待の好カードは、これもムエタイルールでナサールK所属のミカエル・ピスチテーロが、ヨハン・フォーボーと対戦する一戦だ。今大会を主催するカダーウ・マルーフが、フランスの5大キックとボクサーとして、ファビオ・ピンカ、ヨハン・リドン、グレゴワー・トニー、そして昨年3月にヘスティ・カラケスを破っているブリース・ギダンとともに、このビスチテーロの名前を挙げている。

昨年11月にはムエタイの殿堂ラジャダムナン・スタジアムのスーパーウェルター級王座決定戦に出場しているピスチテーロ。チャナチャイ・ゲオサムリットに判定で敗れたものの、首相撲で幾度となく転がし、地力のあるところを見せている。試合終盤は逃げ切りを図るチャナチャイにパンチを連打して、最後まで勝負を諦めないファイトを展開した。

そのピスチテーロの対戦相手のフォーボーは、この日、クリス・ンギンビの持つ70キロ級王座に挑戦するウィリー・ボレルと1勝1敗という戦績を残している。一方、ピスチテーロはボレルに1勝と、メインで世界に挑むファイターと同等、あるいはそれ以上の力を持っている者同士の対戦となる。

It’s Showtimeの冠を被りつつ、ムエタイ路線ではオランダを凌駕するフランス立ち技格闘技の実力を、まざまざと見せることとなるか。欧州立ち技の新たな魅力に触れることができる、It’s Showtimeリヨン大会だ。

■It’s Showtimeリオン大会主な対戦カード

<ヘビー級/3分3R>
バダ・ハリ(オランダ)
トニー・グレゴワー(フランス)

<ヘビー級/3分3R>
タイロン・スポーン(オランダ)
イゴール・ミハイロビッチ(クロアチア)

<It’s Showtime 73キロ級MAX世界選手権試合/3分5R>
マラット・グリゴリアン(ベルギー)
ヨハン・リドン(フランス)

<ヘビー級/3分3R>
ダニエル・ギタ(ルーマニア)
フィクリ・アメジアン(オランダ)

<It’s Showtime 70キロ級MAX世界選手権試合/3分5R>
ウィリー・ボレル(フランス)
クリス・ンギンビ(オランダ)

<70キロ/3分3R>
シャヒッド・エルハジ(オランダ)
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)

<65キロ・フルムエタイルール/3分5R>
モサブ・アムラーニ(オランダ)
フシネ・ベノーイ(フランス)

<73キロ・フルムエタイルール/3分5R>
ミカエル・ピスチテーロ(フランス)
ヨハン・フォーボー(フランス)

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