【UFN171】待ち過ぎリンス、被弾しながら前に出るオルロフスキーに精度で上回りながら判定負け
<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
フィリッピ・リンス(ブラジル)
まず左ローを蹴ったオルロフスキー。リンスがボディから顔面へのフェイクを見せ、左ジャブを伸ばす。互いにスイッチを駆使しつつ、オーソ基調で戦う。オルロフスキーはサウスポーから左ハイを見せるが、近距離のパンチの交換では足が揃ってしまう場面も。左の打ち終わりに右ロングを入れたリンスは、右手前が増えたオルロフスキーに右から蹴りを入れる。
オルロフスキーの前進に右を合わせたリンスが、手の圧力で上回ると左フックもヒット。前に出るとパンチを被弾するオルロフスキーが間合を取り直す。直後に試合はクリンチ戦へ。すぐに離れたリンスは、スピニングバックフィストを当てられそうになるが、待ち構えてのフックで流れを譲らないリンスが初回をリードした。
2R、左ジャブから右ボディストレートを伸ばしたオルロフスキーだが、またも踏み込みに右を合わされてしまう。リンスは待ちのファイトに左ローを蹴られると、前に出て右フックを打ち込む。さらにローに右を合わせたリンスは、クリンチからエルボーをかわしつつ離れる。オルロフスキーは左のジャブをダブルで放つ。そこに右を入れたリンスは、右を被弾する。オルロフスキーは左ハイ、そして右から左ローを蹴っていく。待ち過ぎの嫌いがあるリンスの右ローが、オルロフスキーの急所に入り試合が中断される。
再開後、左ローを蹴ったオルロフスキー。リンスも右の蹴りを見せる。距離を詰めたリンスのラッシュに応じたオルロフスキーは、間合を取り直して左ローを入れる。手数でオルロフスキーにつけられることも十分にあるラウンドとなった。
最終回、リンスが右カウンターをまず当てる。オルロフスキーが鋭い左ミドルを蹴り、左に回りつつ右を伸ばす。ロー、前蹴りを入れるオルロフスキーはリンスのカウンターのタイミングを掴んできたか。となると、前に出てワンツーを入れたリンスはポイントを稼いでカウンター狙いに戻る。さらに組みから離れ際に右を当てたオルロフスキーは、素早くワイルドなリンスの右をかわして下がる。残り90秒、オルロフスキーが距離を詰まったところで逆にパンチをヒットさせ離れる。リンスはカウンターで強振するが、そこで足が止まり追い打ちがない。オルロフスキーは左前蹴り、そして左ローを繰り出し残り10秒でオーソに。リンスは完全に距離を取り、タイムアップを迎えた。
結果、手数が精度を上回りオルロフスキーが判定勝ちした。