【Pancrase311】RNCで一本勝ち。ついに藤野恵実の腰にベルトが巻かれた!!
【写真】ようやくこの日を迎えることとなった藤野とその仲間たち(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<暫定ストロー級QOP決定戦/5分5R>
藤野恵実(日本)
Def.3R3分20秒by RNC
チャン・ヒョンジ(韓国)
左ジャブを伸ばすチャン、藤野もじっくりプレッシャーを与えダブルのジャブを見せる。ジャブ、リードフックで前に出る藤野は回るチャンに左ジャブから右を当てる。チャンの右にも構わず右を返し、ワンツーを入れる藤野はジャブを貰い、右を返す。来ない相手を苦手とする藤野であるが、チャンはあまりにも手数が少ない。左ジャブに続き、勢いのある右ストレートを当てた藤野。チャンも左を届かせるが、手数が増える方が藤野は戦いやすいか。左を当てて、パンチをまとめた藤野は踏み込みに右を合わせに行く。さらに右を当てた藤野だったが、ジャッジ1人はチャンを支持した。
2R、初回より距離を詰める藤野に対し、チャンは左に回る。チャンもジャブを伸ばすが、回りながらで印象点は決してよくない。それでもパンチを貰う数が増えてきた藤野が、右をクリーンヒットして組みつく。ケージに押し込み、ヒザを入れる藤野がギロチンを狙う場面も。頭を上げたチャンにゴゴチョーク気味に腕をいれる藤野はがぶってヒザを頭部に突きあげる。
会場は藤野応援ムード一色のなか、前方にいなしを見せた藤野は再びヒザを入れ。がぶりから腹を突き出してゴゴに切り替えた藤野に対し、チェンはヒザをマットについて防御する。このまま時間となり、藤野が3-0で取った。
3R、変わらずプレッシャーをかける藤野がボディストレートを決める。ワンツーから組みつくと、チャンが逆にケージに押しこむ。藤野はがぶって体を入れ替え、ヒザ攻撃へ。グラウンドに持ち込もうとし、チャンが耐えるとヒザというコンビで攻める藤野がバックに回り込み足をフックしRNCへ。ケージに持たれたままの藤野は、RNCクラッチから手首を取られてなお、左手一本で絞める。藤野はもう一度RNCを組みなおし、ついにタップを奪い──ついにチャンピオンの称号を手に入れることに。
勝利が決まると、ケージに駆け上り勝利をアピールする藤野だが、下りる場面ではドンくささを見せてしまう──その腰にベルトが巻かれた藤野は「あっち側に私も入りました。何回も負けたのに、みんなが盛り上げてくれて。本当にみんな、ありがとうございます」と涙を見せた藤野は「BBA、なめんな」の一言で──藤野の夜を締めた。