【Pancrase310】気が強かったホンを相手に、テイクダウン&パウンドで沙弥子がパンクラス初勝利
【写真】スタンドでの打撃戦は打ち負けることもあったが、しっかりとテイクダウンで流れを譲らなかった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<女子アトム級/5分3R>
沙弥子(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ホン・イェリン(韓国)
右ローからワンツーを放つ沙弥子。ホンもパンチを返す。ホンの右に、沙弥子も右を打っていく。直後のテイクダウン狙いを潰された沙弥子はすぐに起き上ってケージにホンを押し込む。ヒザを足に入れ、ボディロック&小外掛けでテイクダウンを決めた沙弥子は、ハーフで抑えパンチを落とす。エルボーを連続で入れた沙弥子が足を抜きに掛かるも、ホンは左足のつま先を右手で掴んで耐える。
このクラッチが外れると、パスを決めた沙弥子がエルボーを続けてしっかりと抑える。ホンも足を戻し、必死に手首を掴んでパンチを防いでいたホンが一気に腰を切って腕十字へ。クラッチを握り腕を伸ばさせないで耐える沙弥子は、ヒジを曲げるとクラッチを解いてパンチを落とす余裕を見せて初回をリードした。
2R、ホンはスピニングバックフィスト、その後も左ジャブを伸ばす。沙弥子は右ローを蹴り、右の打ち合いへ。打って打たれるという中で沙弥子が組んでケージにホンを押し込む。勢いで尻もちをついたホンは、立ちあがると逆に押し込みかえす。もう1度押し返した沙弥子は、大内刈りでテイクダウンを決める。
後方回転からシングルに出たホンはスクランブルに持ち込み、足を止めての打ち合いに。互いに荒いパンチを打ちなうなかで、組んだ沙弥子が払い腰を決める。サイドで抑えてエルボーを入れる沙弥子。ホンは足を戻した蹴り上げからスタンドに。その後もスラッピーなパンチの打撃戦から組んで殴った沙弥子に対し、ホンは果敢に打ち返す。最後にダブルレッグを決めた沙弥子が、この回も取った。
最終回、ホンのスピニングバックフィストは空振りに。沙弥子にカウンターのパンチを入れ、ローからワンツーをヒットさせたホンだが、直後にダブルレッグでテイクダウンを取られる。ガードを割り、ハーフで殴る沙弥子はワキ差しパスを仕掛ける。ホンの蹴り上げを捌いてパスを狙った沙弥子は、シングルレッグを潰してハーフで殴り続ける。ホンは下からエルボーを放つが、スクランブルに持ち込めないままパスを許す。沙弥子はサイドで勢いのあるパンチを入れ、スタミナを切らすことなく攻め続けたタイムアップに。
当然、裁定はフルマークにつきパンクラス初勝利を挙げた沙弥子は「デビュー戦でも強い子は強いので。若さが凄かったです。大きなことを言える実力も実績もないので、一つずつ勝っていきたい」と話した。