【PFL2019#09】10分間の試合で放ったパンチが244発✖3発、イサエフがティラーに圧勝
<ヘビー級準々決勝/5分2R>
アリ・イサエフ(ロシア)
Def.3-0:20-16.20-17.20-17
ケルヴィン・ティラー(米国)
左前蹴りのイサエフに組みついたティラーだが、ロシアの五輪レスラーは豪快にテイクダウンを決める。クローズドガードのなかでコツコツとパンチを落とすイサエフはガードが開くと足を一歩抜き、戻されたところで腰を上げてパンチを連打する。パンチの勢いがコツコツからゴツゴツに変わると、半身のティラーは頭を守って動けない場面が増えてくる。左手でボディ、右で顔面を殴るイサエフはケージを背負って座ったティラーにアッパー、足を跨ぐようにポジションを取り、パンチを続ける。ティラーは立ち上がることができずに、初回終了を迎えた。
2R、下がりながら右ハイを放ったイサエフに対し、ワンツーから組みついたティラー。初回と同様に逆にテイクダウンを許し、ハーフでパウンドを打たれる。イサエフは左のパンチを集中し、勢いを増していく。ティラーがマウスピースを吐き出し、レフェリーが一旦試合を止めて装着させる。再開後も鉄槌&パンチを浴び続けるティラーは、スクランブルに持ち込めない。手首を掴みパンチを受けないようにするティラーを捌き、パンチを続けるイサエフはキムラを防いでタイムアップに。
放ったパンチが244発✖3発という恐ろしい違いを生んだ準々決勝初戦は、当然のようにイサエフが判定勝ちを収め──デニス・ゴルソフ✖石井慧の勝者と戦う準決勝に歩を進めた。