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【ONE100】ヘビー級王者ベラの挑戦を受け、LH級王座初防衛に挑むオンラ・ンサン「僕は映画に出ていない」

Aung la Nsang【写真】ミドル級王座は既に3度防衛しているンサンが、2017年2月に獲得したライトヘビー級王座の初防戦を戦う (C)MMAPLANET

13日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるONE 100 Century。ダブルヘッダーの同大会Part.02のメインでオンラ・ンサンがONE世界ライトヘビー級の王座防衛戦を現ヘビー級王者のブランドン・ベラと行う。

ミドル級との二冠王が、ヘビー級との二冠王を目指すベラの挑戦を受ける。当然気になるのは両者の体格差だが、ンサンは「体格差はたいして関係ない」と断言した。

──ブランドン・ベラとの一戦が近づいてきました。心身ともに調子はどうでしょうか。

「全てにおいて100パーセント、上手く仕上がっている。体は強く、精神面はさらに強い。コンディションの良さは疑いようがないよ」

──ライトヘビー級の試合は2017年の2月以来にとなります。106キロはかなり大きいように感じられるのですが。

「だいたい僕の体重は100キロから102キロぐらいだ。そこまで増量はしてきた。今年の3月にケン・ハセガワに勝った時に、この試合は決まったので緩やかに、健康的に体重を増やしてきたんだ。ブランドン・ベラは確かに僕より大きいけど、それほどの差ではないしサイズは大きな問題とならないだろう」

──身長とリーチは随分と差があるかと思いますが。

「その通りだね。そして彼はパワフルだ。そういう相手と戦うんだからリスクはある。ただし、僕はブランドンとのサイズの差が気にならないだけの準備をしてきたよ。ベラトールのヘビー級で戦っていて6勝0敗のスティーブン・モーリー、先週はステファン・シュトルーフがフロリダにやってきて一緒に練習した。もうブランドン・ベラが小さく感じられるほどさ」

──オランダの摩天楼と練習していれば、それはブランドンが小さく感じますね!!

「そしてただ練習相手になってもらっているんじゃなくて、僕は彼らとの練習でしっかりと動けている」

──増量した分のスタミナやスピードに変化はなかったですか。

「5R、動き続けるスタミナがあるよ。試合は25分も必要ないと思うけど、5R戦えるだけのコンディションを整えてきたよ」

──ではブランドン・ベラと戦ううえでもっとも注意が必要な点はどこになるでしょうか。

「それは打撃になるね。ブランドン・ベラはパンチでも、キックでもKOする力を持っている。首相撲も上手いし、ギロチンも警戒が必要だろう。

だけど僕は映画に出ていたわけじゃない。ずっと試合をし、練習をしてきた。まぁ彼は彼の人生において、色々なことをやっているだけで僕が気にすることではないしね。ただし、これだけ試合数が少ないとケージに入る時、入ってからもナーバスになるだろう。そして、その少ない試合で3Rや4Rに及ぶファイトもしてきていない。

だから、それでブランドンが良い動きができないということじゃないけど、僕は過去1年半で彼の過去5年以上の時間をケージの中で過ごしてきた。その違いは明白だよ」

──2度目の日本での試合に向けてぬかりはないということですね。

「日本でまた戦えて最高だよ。人々は本当に親切だし、日本で戦うことが楽しみでならない。ミャンマー人コミュニティも日本にはあるし、彼らとの再会も楽しみなんだ」

──今回はライトヘビー級の王座防衛戦で、オンラはミドル級のベルトも保持しています。

「これからも可能な限り両階級のベルトの防衛戦を行っていくつもりだよ。両階級のベストファイターと戦う。それが難しいと思ったら、一つの階級に集中する。でも、今は2つの階級のチャンピオンとして前に進むつもりでいるよ。それが僕の挑戦だからね。チャレンジが僕をハングリーにしてくれて、より厳しい練習に向わせてくれるんだ」

──なるほどぉ!! では今回のONE100はオンラが出ない午前の部が米国で生中継されます。自身が午後の部の出場になったことについては?

「もちろん米国でONEがライブ中継されることは素晴らしいよ。これからONEは米国に進出していくだろうし、凄く楽しみだ。ただし、僕は朝の5時に起きて会場に向かいたくはない(笑)。ゆっくりと眠って、夕方からのショーを素晴らしいモノにするつもりだよ。

この大会はいずれにしても、ONEの歴史に残る大会になる。そして僕のキャリアでも最大のショーだ。そんな記念すべき大会でライトヘビー級の王座防衛戦を戦うのは、僕にとって意味のあるチャレンジ。この大会に出ることで、僕はより強くなれると信じている。皆が満足してくれるよう、気持ちのこもった試合をすることを日本のファンに約束するよ。アリガト!!」

■ONE100 第1部対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)

<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
クリスチャン・リー(米国)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
キム・デフォン(韓国)

<ムエタイフライ級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ダレン・ローラン(フランス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
アギラン・タニ(マレーシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(タイ)
リカ・イシゲ(タイ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
仙三(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
ユン・チャンミン(韓国)

<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
クォン・ウォンイル(韓国)

■ONE100 第2部対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※100.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者]ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ONE Super Series キックボクシング・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
サミー・サナ(フランス)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アージャン・ブララ(カナダ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
山口VV.芽生(日本)
ジェニー・フアン(台湾)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)

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