【ONE100】猿田洋祐と対戦、ストロー級KOP北方大地「相手云々でなく僕はパンクラスへの想いは強い」
【写真】7月21日に王座に就いたばかりの北方 (C)MMAPLANET
10月13日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるONE100で組まれた修斗✖パンクラス、王者対決のカードが発表された。
エルナニ・ペルペトゥオ✖手塚裕之、松本光史✖久米鷹介、佐藤将光✖ハファエル・シウバ、猿田洋祐✖北方大地という4試合が明らかとなり、MMAPLANETでは6人の日本人チャンピオンにインタビューを行った。
修斗✖パンクラス王者対抗戦出場選手インタビュー、3人目は北方大地に話を訊いた。
──今日は修斗世界ストロー級チャンピオン猿田洋祐選手とステアダウンを行いましたが、7月21日に砂辺光久選手を破りストロー級KOPになり約3週間、改めてベルトを巻いた時の気持ちを振り返っていただけますか。
「勝ってケージのなかでベルトを巻いた瞬間、自分でも驚くぐらい感動することがなくて。『アレっ?』みたいな。もうウソ泣きした方が良いんとちゃうかっていうぐらいの感覚で。ただ、ずっと応援してくれて人が喜んでくれているのを見て、初めて嬉しくて……ていう感情でした」
──あの試合を見る限り、北方選手は他の試合の対策練習以外は常に砂辺光久と戦うことを頭に入れて練習していたのではないかと思えるほど、やることがハマった試合でした。
「そういう意味では無意識の中でも意識をしていた2年半だったと思います。それは自分でも感じます。なので7月21日に対戦が決まった時にはシミュレーションが完成していました。あとはそこに動きを当てはめるだけなので、とても戦いやすかったです。
細かく言うと白川(ダーク)陸斗という選手が、砂辺と身長が同じで2階級上なんです。砂辺よりもプレッシャーが強い……対戦相手よりも強くてそっくりな選手を相手に対策練習をしてきたので、まぁ負けるわけはないです」
──前回の挑戦で逆転負けを喫したことも、頭にありましたか。再びああなるかもしれない、でも起こしてはならないと。
「試合中はずっとありました。だけど5Rになると、ガラッと変わった人間がいて。セコンドも『このまま寝かせたら勝てるぞ。勝ちは見えている。でも、ここが一番危ないぞ』と。僕も一番危ないことを感じながら前田吉朗さんに『僕、ちょっと勝負に行ってきます』って話したんです。前田吉朗さんが『アホか。もう、目の前やぞ。ちゃんと勝ちに行け』って。僕は『勿論勝ちに行きます。ただし、ちゃんと勝負に行ってきます』と話して、自分から仕掛けて倒しに行ったんですよ。
そこが……今までの2年半なんかと。ただ勝つだけじゃ、越えたことにならない。自分の成長の証明にならない。あの勝ち方じゃないと、この2年半の努力は報われないというか……。そういう感じでした」
──守って逃げ切るのではなく、倒しに行ったことがこの間の意地だったと?
「そうですね。僕の成長の証やったと思っています」
──タイトル戦の前にパンクラスの状況として、チャンピオンはONEと契約すること、そして10月の日本大会では修斗王者との対抗戦が組まれることが発表されていました。この流れは砂辺選手に勝つという部分以外でモチベーションになってしましたか。
「ぼんやりとありましたね。モチベーションというか、ONE、海外でやっていくことでチョット外国人受けすることを何か自分のなかで練り上げていこうかと」
──それは殴り勝てるとか、そういう部分でしょうか。
「技術的なこと、体力的なことを言うと全て有ると思っています。それはONEでなくても追い続けていることです。技術体系的にONEだから何かっていうことはないです」
──そのONE初戦が修斗王者との日本人対決になります。✖修斗で意識することはありますか。
「盛り上げたいと思うけど、正直にいえば修斗に対して特に何もないです。緊張感を出したい半面、特に感情がないので……ただ、相手云々でなく僕はパンクラスへの想いは強いので、もちろん修斗の選手には負けられないです」
──と同時に猿田選手は前ONE世界ストロー級チャンピオンであります。つまり、この試合に勝てばONEでもタイトルコンテンダーに名乗りを上げることができます。
「う~ん、なのでチャンピオンになる前にチャンピオンになっておかないといけないと思っていたんです。メンタル的、技術的に。だから一回経験できたのでエェ、テンポで回ってきただけかなって。大舞台だから普段の力が出せない他人の失敗も見て、良いパフォーマンスを見せたいということだけに集中しています」
──猿田洋祐選手に対し、どのような試合をして勝たないといけないと考えていますか。
「全局面でグチャグチャに勝負して、僕と猿田選手でしか見せられないMMAを見せたうえで勝ちたいです」
■ONE100 現時点での対戦カード
<ONE世界アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)
<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
<ONE世界ライトヘビー級(※100.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)
<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ザイード・フセイン・アサラネリエフ(トルコ)
<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)