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【ONE100】久米鷹介戦へ、修斗世界ライト級王者 松本光史「結果を残して修斗ファンに喜んでもらいたい」

Koushi Matsumoto【写真】決して自己表現が巧い選手ではない。それだけに言葉の一つ一つに重みがある (C)MMAPLANET

7日(木)、東京都千代田区の日比谷パークフロント内WeWorkオフィス19階コミュニティ―スペースで10月13日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるONE100で組まれた修斗✖パンクラス、王者対決のカードが発表された。

エルナニ・ペルペトゥオ✖手塚裕之、松本光史✖久米鷹介、佐藤将光✖ハファエル・シウバ、猿田洋祐✖北方大地という4試合が明らかとなり、MMAPLANETでは6人の日本人チャンピオンにインタビューを行った。

修斗✖パンクラス王者対抗戦出場選手インタビュー、2人目は松本光史に話を訊いた。


──久米選手とフェイスオフを終え、今の気持ちを教えてもらえますか。

「まさかやることが来るとは思っていなかったこともあり、オファーを頂いた時から現実味がなかったですが、今日会ってみてやるんだなと。身が引き締まりました」

──ONEデビュー戦ですが、パンクラス王者との対抗戦という意識はどれぐらいありますか。

「もう対抗戦でやるということが出ていますし、そのなかで僕は修斗のチャンピオンなので意識しています。ただ団体の代表というより、勝てば修斗ファンに喜んでもらえる枠を作ってもらったと思っているので、そこを一番意識しています。結果を残して、修斗ファンの皆に喜んでもらいたいです」

──松本選手は選手個人ではなく、修斗ファンやパンクラスファンという団体を後押しするファンが存在しているという感覚でしょうか。

「僕の感覚として、格闘技ファンと修斗ファンは分かれている感覚です。チャンピオンになって思ったことが、今年で修斗は30周年ですが長く見てくれているファンがいます。僕はデビュー10年で、最初から見てくれている人がいます。身内でなく、僕が他の団体に出た時も『修斗のファンなんです。頑張ってください』と後押ししてくれる人達がいました。そういう声に今回こそは応えたいです。他の団体での試合で、僕は結果を出してないので。久米選手との試合は、挽回するチャンスだと思っています」

──松本選手のなかでも修斗は他と違うという想いはありますか。

「そうですね、特別です。格闘技のなかで修斗には特別な想いはあります。自分がチャンピオンなので、そう想うのかもしれないですが……」

──その修斗のチャンピオンになって以降、この久米戦のようにモチベーションが沸き立つような試合がなかったことも事実だと思います。

「う~ん、ノーコメントで(笑)」

──松本選手、試合後の表情やコメントから今ノーコメントでも、それこそどのような気持ちだったのが周知の事実ではないでしょうか(笑)。

「まぁ、対戦相手のことではなくて……自分がファンの立場として、チャンピオンの消化試合なんて見たいのかって。試合間隔を空けたくないので戦いますが、意義が見いだせなくて……それを口にしたってことなんです」

──では今回の試合はキャリアアップという部分でも、勝利が絶対の試合かと思われます。

「トップ対決だから集大成を──という声を聞きます。これまでも勝っていれば、キャリアが変わっていたという試合を落としてきました。ただし、この年になるとさっき話した消化試合のように感じる試合も含めて負けたら終わりです。そういう年齢になってきています。

なので次の試合も気持ちは同じなのですが、その部分が外部から見てより明確になった試合だと思います。ボーナスも掛かっているので(笑)」

──77キロ、ONE計量についてはどのように思っていますか。

「う~ん、もともとライト級のなかでも体は大きくないです。実際に体格で負けていても、勝てる仕組みはあります。僕の相手はデカい選手が多いので、それほどマイナスにはならないと思っています。水抜きなしは僕も久米選手も初めてですし、そこは気にしないでいます」

──この試合……松本選手には若い頃から米国に行くとお世話になっていた人がいて、修斗のタイトル戦の時は晴れ姿を見て欲しいとその方にチケットまで用意したこともありました。そんな人が、結果として帰国し今は名古屋在住で、久米選手に近い位置にいます。この点にウェットな感情になることはないでしょうか……。

「これ……取材で話すことでしょうか……(苦笑)。まぁ、Kさんの心境は分からないですが……僕は勝って恩返ししたいと思っています。試合前に言えることは、結果はどうであろうが……また名古屋にバイクで行かせてもらいますというコトしか……言えないです」

──きれいごとですが、最高の試合になることを願っています。

「ハイ、そのつもりでいます!!」

■ONE100 現時点での対戦カード

<ONE世界アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<ONE世界ライトヘビー級(※100.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)

<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ザイード・フセイン・アサラネリエフ(トルコ)

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)

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