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【WEC44】左拳骨折、スワンソンが大会ベストバウト

2009.11.19

(C) MMAPLANET■フェザー級/5分3R
カブ・スワンソン(米国)
Def.3R4分50秒/ギロチンチョーク
ジョン・フランチ(米国)

【写真】打撃も思い切りがいいが、テイクダウンでしっかりと試合を作ることのできるカブ・スワンソン (C) MMAPLANET

いきなりの打撃戦から一転、打撃の間合いでシングルレッグを決めたフランチ。立ち上がったスワンソンだったが、フランチは再び組みつき、ケージに押し込む。ケージの背にした状態のスワンソンは、組まれた状態でヒザ蹴りを2発ヒットさせる。

そのまま態勢を入れ換え、さらにヒザ蹴りを見せるスワンソンは、距離ができると何と左手をキャンバスにつけ、低い位置から右足を伸ばすカポエイラばりの蹴りを見せる。そのまま勢いにのって攻勢に出たスワンソンが、組みついてきたフレンチをヒップトスで投げたところで、初回を終える。


2R、距離を詰めたいフレンチに対し、スワンソンは単打ながら勢いのある蹴りや拳を放っていく。距離が詰まっても、ジャンピングハイを見せるなど、動き続けるスワンソンの蹴り足を掴んだフランチ。片足を突き上げてテイクダウンを狙うが、スワンソンは背中をキャンバスにつけることなく、スタンドをキープ。

再び距離を取ったフランチが、ハイキックを放つと、必要以上に頭を上げて姿勢を崩しながらダッキング、そして勢いよく起き上がってパンチを見せるスワンソン。コーナーのグレッグ・ジャクソンから、「バカな動きをしすぎるな」と声が飛ぶと、同じくコーナーのジョー・スティーブンソンが爆笑するというやり取りがあっても、なお動き続けたが、最終3Rに入って急に動きをやめる。

テイクダウンから、トップを奪うと、スワンソンは殆どパウンドを見せることなくインサイドガードに収まっている。スタンド戦に戻っても、あれだけ勢いよく踏み込んでいた打撃を繰り出さないまま、フレンチにテイクダウンを許してしまう。

それでもハーフから、潜って、シャオリンリバーサルでトップを奪い返そうとしたところ、フランチがシングルレッグで切り返す。と、ここでスワンソンがギロチン一閃、残り時間10秒で一本勝ちを手にした。3Rの失速理由は試合途中で、左の拳を骨折していたせいだと試合後に判明。そのスワンソンはベストバウト賞に輝いた。

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