【UFN150】パンチを被弾、あわやのギロチン、勝負ところでTDも許し、ジャカレがヘルマンソンに敗れる!!
<ミドル級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47
ホナウド・ジャカレ・ソウザ(ブラジル)
前後にステップを踏みながら右ローを蹴ったヘルマンソン、ジャカレは慎重に踏み込んで左ボディを打っていく。ヘルマンソンが近づくとワンツーを放ったジャカレは右を打たれ、すぐに右フックを打ち返す。ヘルマンソンはローを続け、そのローの蹴り終わりに組んでいく。ヒザを入れて離れたヘルマンソンに、ジャカレがボディを入れる。ワンツーで前に出たジャカレはショートのフックを連打され、動きが止まる。この状態でダブルレッグを仕掛けるが、ヘルマンソンがギロチンに入って引き込む。
ジャカレはなんと体をねじり背中を預けるようにギロチンからエスケープを図る。絞めても極まらないと判断したヘルマンソンが技を解くと、即スクランブルでスタンドへ。ここもヘルマンソンがケージにジャカレを押し込みバックに回る。ヘルマンソンはボディロックから足を払い、正面に回って小外掛けを仕掛ける。耐えきり離れたジャカレだが、初回を失った。
2R、前に出たヘルマンソンが右アッパー、右ミドルを蹴って左ジャブを伸ばす。ジャカレは左から右を当てると、ヘルマンソンは右ローにテイクダウンを合わせる。ジャカレはクローズドガードを取り、ヘルマンソンが細かいパンチ&エルボーを続ける。腰を切りオモプラッタ狙いも、クローズドに戻ったジャカレに対し、ヘルマンソンは鉄槌やパンチを続ける。立ちに行かないジャカレは、このラウンドを捨てて残りの3Rに掛けるということだろうか。
3R、ヘルマンソンは左右のローを蹴り、左ジャブを伸ばす。真っすぐ突っ込んだテイクダウン狙いは切られたヘルマンソンだが、ジャカレも特に攻撃が見られない。続く組みを切って右、そして左ジャブを当てたジャカレは接近戦で足払いを見せ、ここから左を当てる。さらに右をヒットさせると、ヘルマンソンの動きが止まる。間合いを外したヘルマンソンのテイクダウン狙いを切ったジャカレは、右フックを打ち込む。さらに右オーバーハンドを入れると、下がるヘルマンソンを追いかけ右フックで姿勢を乱させ、起き上ったところにも左をヒットし初めてラウンドを取った。
4R、ダブルレッグを切られたヘルマンソン。ジャカレはヒザ立ちにも関わらずヒザ蹴りを頭部に入れるが、レフェリーが流す。スタンドに戻りヘルマンソンが右アッパー、右を返したジャカレは逆に連打を受ける。それでも左を返したジャカレ、ヘルマンソンも殴り続けるだけのスタミナは残っていない。それでもスーパーマンパンチをヒットさせたヘルマンソンは、左ジャブを続ける。ヘッドムーブでヘルマンソンのパンチをかわすジャカレだが、アッパーは見えておらず再び被弾する。
前に出るジャカレは組みを見せず、あくまでも打撃で戦うつもりか右オーバーハンドを入れる。組み合いのなかで一瞬、払い腰を見せたジャカレだが、胸を合わせてここもパンチを選択。この回を落とすと、俄然苦しくなるジャカレは恐らく2つポイントをリードされた状態で最終回を迎えることとなった。
最終回、フックの連打から組みついてケージにジャカレを押し込んだヘルマンソンが、テイクダウンに成功する。ジャカレはすぐに立ち上がってボディロックを払い腰で投げていく。腹ばいで着地し立ち上がったヘルマンソンは左ジャブ、ジャカレが右フックを返す。ボディを受けた後でヘルマンソンがショートの連打、アッパーを打っていく。
手数もヒット数も多いのはヘルマンソン。ジャカレは逆転にはフィニッシュが必要だ。左ボディフックは当たるが、そこから先がなかなか出ないジャカレだが、そのボディを効かせることで顔面にフックを打ち込む。徹底してボディ打ちのジャカレが、左フックを打ち、テイクダウン狙いを切ると、ここでもボディでヘルマンソンの動きを止める。
首相撲にもボディ打ちを繰り出したジャカレだったが、残り20秒で痛恨のテイクダウンを許し万事休す。ジャカレが確実に取れたラウンドは3Rのみ。最終回を取ったとしても、ビッグラウンドではなく47-48で届かない。結果コール前に笑顔を見せたヘルマンソンが、判定勝ちし番狂わせを起こした。
「世界中でMMAを見ている人達に僕がタイトルコンテンダーの力があることが分かってもらったと思う。10月のコペンハーゲン大会のヘッドライナーとして戦いたい」とヘルマンソンは話した。