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【UFC104】ショーグンの挑戦受けるリョートに死角なし?!

(C) ZUFFA24日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロサンゼルスのステイプルス・センターでUFC104『MACHIDA vs SHOGUN』が行なわれる。その大会名にある通り、メインイベントは世界ライトヘビー級選手権試合リョート・マチダ×マウリシオ・ショーグンの一戦となる。

【写真】かつての不人気ぶりはどこへやら。独特のカラテ・スタイルで多くのファンの支持を得たリョート。二度目の防衛戦も、彼の勝利を推す声が多い (C) ZUFFA

チャンピオンが強すぎる――、世界最高峰の面子が集まり王座挑戦権を得るまで、激しい生き残り合戦が繰り広げられながらも、世界戦に辿りつくと、王者が圧倒的な強さを見せつける。世界1位と2位にこれほどまで差があるのかという印象を強く残すUFCタイトル戦線。

今回のメインも、王者リョートが圧倒的に有利という声が多い。王座挑戦以前の不人気ぶりが信じられないほど、ファンの支持を得るリョート。UFC参戦当初は、相手の攻撃を受けない距離で戦うスタイルがファンに敬遠されたが、今や攻撃を受けないだけに留まらず、そこから一撃必殺といっても過言でない打撃で強豪を仕留めることができる。


ボクシングやムエタイというMMAファイターがこぞって学ぶ打撃と近い、伝統派カラテをさらに原点にまで紐解いた多局面対応打撃術=マチダ流カラテは、独特の間合いとリズムを奏で、見事なまでに対戦相手の虚をつく。

そんなリョートに対し、UFC出場以前、PRIDE無差別級GPを制した頃のショーグンなら、王座獲得の芽はもっとあると思われたに違いない。ヒザの負傷もあり、待望のUFCデビュー戦でフォレスト・グリフィンに敗れ、1年4カ月ぶりのファイトでマーク・コールマン、その3カ月後にはチャック・リデルという大物を倒し、UFC戦績は2勝1敗と勝ち越しているショーグン。

しかし、彼が勝利した両者がファイターとして賞味期限内スレスレのラインにあること、コールマン戦ではガス欠状態に陥ったことからも、絶好調のリョート相手には余りにも旗色が悪い。

脇が開き、ガードが甘くなるショーグンのスタンスは、カウンターの名手リョートにとって、得意とするタイプ。また、寝技の完成度も高く、潜りスイープの腕前は兄ニンジャ以上ともいわれるショーグンだが、果たしてリョートをグラウンド戦に引き込むことができるか。

打撃を餌に組み技勝負に出る――、そんな意外性をショーグンには期待したいところだ。とにかく、そのラッシュ力と、組み技の強さで一時代を築いたショーグンだが、その良さを維持しながら、より繊細で、かつ5R戦うスタミナを有しているかどうか。

何が起こるか分からないのがMMA、両者の調整も勝敗のカギを握るファクターとなるが、仮に両者が万全の状態で世界戦に挑んだとすれば、リョート有利は動かせないところだ。

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■UFC104 MACHIDA vs SHOGUN 全対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]リョート・マチダ(ブラジル)
[挑戦者]マウリシオ・ショーグン(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ケイン・ベラスケス(米国)
ベン・ロズウェル(米国)

<ライト級/5分3R>
グレイソン・チバウ(ブラジル)
ジョシュ・ニアー(米国)

<ライト級/5分3R>
スペンシャー・フィッシャー(米国)
ジョー・スティーブンソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アンソニー・ジョンソン(米国)
吉田善行(日本)

<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・ベイダー(米国)
エリック・シャファー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アントーニ・ハードンク(オランダ)
パット・バリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
チェール・ソネン(米国)
岡見勇信(日本)

<ミドル級/5分3R>
ホルヘ・リベラ(米国)
ロブ・キモンス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
カイル・キングスベリー(米国)
ラザク・アルハッサン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトゥルーフ(オランダ)
チェイス・ゴムリー(米国)

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