【Bellator213】薄氷を踏むようなスプリット判定勝ち。リョートがテイクダウン&マウントで勝利拾う
<ミドル級/5分3R>
リョート・マチダ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.29-28
ハファエル・カルバーリョ(ブラジル)
まず左中段回し蹴りを見せたリョート。左に回りながら、左の突きを放つ。カルバーリョもローやミドルを繰り出し、距離が近づくと組んでケージにリョートを押し込んでいく。ヒザ蹴りが急所に入り、試合が中断。再開後、左ミドルを蹴ったリョートにカルバーリョの右がある。そのまま組んで打撃の間合いを続けないカルバーリョに対し、体を入れ替えたリョートが離れる。
鼻血が見られるリョートは左ロー、踏み込んで左を当てる。カルバーリョのハイをブロックしたリョートは左ハイも、組み伏されてテイクダウンを奪われる。パンチやエルボーを入れつつ立ったリョートとの距離を詰めたカルバーリョの打撃は当たらず、距離を取り直す。左ミドルから追い付きを放ったリョートが、前蹴り、左の突きを当てワンツー。首相撲から離れ、前蹴りを放った直後に初回が終わった。
2R、左に回るリョートが右から左ハイ、続いてミドルを蹴っていく。距離を詰めるカルバーリョが回るリョートを追いかけて飛びヒザ、直後に組みつく。ケージに押し込んだ状態が続き、残り3分でブレイクが掛かる。蹴りの応酬の中で右ハイをガードの上から当てたリョートに対し、カルバーリョがワンツーで前に出る。左ローを続けるカルバーリョの左に、リョートが左を合わせていく。さらにスーパーマンパンチの直後に、右を被弾したリョートが尻餅をつく。
すぐに立ち上がったリョートにカルバーリョが右ミドルを蹴り込む。右の足払いから、距離をつめたところでカルバーリョが前へ。ここでリョートにアイポークがあり、試合が中断する。リスタート後、右の突きを入れたリョートが飛び蹴りからヒザ蹴り、カルバーリョの前進に距離を取ったところで2Rが終わった。
最終回、カルバーリョが右ミドル。リョートはカルバーリョの突進に背中を見せて走る。続いて前に出て足払い。カルバーリョは耐えて、右を見せて踏み込む。左フックにダブルレッグを合わせたリョートがテイクダウンを決める。下からのアームバーを防いだリョートはマウントへ。ブリッジにもマウントをキープしたリョートは、肩パンチを放つ。
リョートは左エルボーを振り下ろすが、カルバーリョは腰を押してスクランブルからスタンドに戻る。逆に組んでケージにリョートを押し込んだカルバーリョのヒザが、再び急所に入って試合が中断へ。時間をおいて再開に応じたリョートは、左ミドルを蹴る。ヒザから組み、支えつり込み足気味に2度目のテイクダウンを奪ったリョートがガードで守るカルバーリョに左右の突きを見せる。
シングルから起き上がったカルバーリョに対し、リョートがギロチンもタイムアップに。場内から大きなため息が漏れた。
ジャッジの裁定はスプリット、リョートに。勝ち星を拾ったドラゴンは「アロハ。ハファエルはタフな相手だった。鼻が折れていたも構わない。絶対に諦めない姿勢を見てほしい。皆、夢を諦めないでほしい。ベルトが欲しい。ムサシ? ロバトJr? どっちと戦う準備ができている」と話した。