【Road FC51 XX】ハム・ソヒ&イ・イェジが初の同朋対決に。異次元ペレイラとナンディンエルデンも出場
【写真】新旧最強対決となるアトム級選手権試合で戦うハム・ソヒとパク・ジョンウン(C)ROAD FC & MMAPLANET
15日(土・現地時間)、韓国ソウルのグランドヒルトン・ソウル・コンベンションセンターでRoad FC51 XXが開催され、メインでハム・ソヒがロードFC女子アトム級王座2度目の防衛戦をパク・ジョンウン相手に行う。
ロードFC XX(ダブルエックス)は女子イベントで、プレリミに男子の選手が出場する形態がとられたイベントだ。昨年6月に同王座を、黒部三奈を相手に戦い獲得した韓国女子MMAのパイオニアは、同12月にInvicta FCタイトルコンテンダーのジン・ユ・フレイを貫禄の初回KOに仕留めて以来1年振りにケージに足を踏み入れることとなった。
挑戦者のパク・ジョンウンはキャリアの浅い選手が多いロードFC女子にあって、22歳ながらナンバーワンの実力者と目されている。ロードFC出場は昨年9月以来のパク・ジョンウン、その後はDEEPやJEWELSで3試合をこなし1勝2敗と苦戦を強いられているなかで韓国女子新旧決戦=最強決定戦に臨むこととなった。
特筆すべきは日本の格闘技界で育ったハム・ソヒにとって、パク・ジョンウンとのマッチアップがキャリア11年目にして、初めて同朋との対戦となる点だ。道なき道を進み、UFCを経てMMAが根付いた母国に戻ったハム・ソヒだが、まだ31歳。世代交代は許されない、しっかりと第一人者の貫禄を見せつけたいタイトル戦だ。
セミではJKファイターとしてアイドル的な人気を得ていたイ・イェジも、初めて韓国人との対決となるイ・スヨンと戦う。イ・スヨンはリアリティーショー=コプオムヌンニョソクドゥル(※恐れを知らない者たち)に出場し、途中負傷によりリタイアした後もイ・ユンジュン率いるロードFCアックジョンジムで練習を積み、今回のプロデビューが決定した。
また無差別級ではキム・ヨンジと戦う予定だったキム・ヘインの負傷欠を受け、ローワン・ピルガーが代替出場を果たすこととなった。ピルガーはロードFCの本拠地ウォンジュのチーム・フォースで練習をしている在韓米国人で、ハイスクール時代にレスリングの全米学生選手権で7位になったこともある。彼女もまたキム・ヨンジ戦がプロデビュー戦となるが、レスリングに加えキム・スーチョルに打撃を鍛えられ今回のファイトに挑む。
プレリミの男子の試合ではHEATでも活躍する四次元MMAのミシェウ・ペレイラが、86キロ契約でチェ・ウォンジュンと対戦する。ロードFC出場は7月のヤン・ヘジュン以来、2度目となるペレイラは、HEATでは他に比肩する者のない特徴的なファイトを展開する一方で、体重オーバーを繰り返していた。そのたペレイラが86キロとほぼナチュラル・ウェイトで戦うわけだが、気になるのは彼は僅か2週間前にセルビアのセルビアン・バトル・チャンピイオンシップのミドル級選手権試合でKO負けを喫している点だ。
本来はこのタイミングの試合出場はNG。そんな状況でも異次元ファイター振りを発揮するということか。また11月のキルギス=WEF Global14で納得のいかない腕十字一本負けを喫したムングントスズ・ナンディンエルデンが、ホームといえるロードを舞台にヨ・ジェウを相手に再起戦を戦う一戦にも注目したい。
一時期の右肩上り感に陰りが見られるロードFCと韓国MMA界。だからこそ、ファイターは現状を打破し将来に繋げるファイトを展開する必要がある。なおプレリミメインで対戦が決まっていたミドル級のヤン・ヘジュンとジョン・オジンの試合は後者がプレファイト・メディカルチェックの際、試合出場が認められずキャンセルされている。
■ Road FC51 XX対戦カード
<Road FC女子アトム級選手権試合/5分3R>
[王者]ハム・ソヒ(韓国)
[挑戦者]パク・ジョンウン(韓国)
<女子アトム級/5分2R>
イ・イェジ(韓国)
イ・スヨン(韓国)
<女子アトム級/5分2R>
シム・ユリ(韓国)
シ・ミン(中国)
<女子無差別級/5分2R>
キム・ヨンジ(韓国)
ローワン・ピルガー(米国)
<女子アトム級/5分2R>
ホン・ユンハ(韓国)
ベク・ヒョンジュ(韓国)
<86キロ契約/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
チェ・ウォンジュン(韓国)
<フェザー級/5分2R>
パク・ヒョングン(韓国)
シン・スンミン(韓国)
<72キロ契約/5分2R>
ムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)
ヨ・ジェウ(韓国)
<バンタム級/5分2R>
ジャン・ジョンヒョク(韓国)
マックス・ヘンダナギック(チェコ)
<ライトヘビー級/5分2R>
キム・ジフン(韓国)
キム・ティン(韓国)