【UFN141】遠い距離も近距離も支配したソン・ヤードンがUFC3連勝を達成
<バンタム級/5分3R>
ソン・ヤードン(中国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ヴィンス・モラレス(米国)
後回し蹴りをまず見せたソン。続いてソンは距離を詰めて左ハイを放つ。ジャブからローを蹴られたモラレスは右オーバーハンドを空振りするが、右ロングフックを当てる。効かないという仕草のソンが、距離を詰めてワンツー、一旦離れて飛びヒザを繰り出す。近い距離のパンチの交錯でもボディフック&オーバーハンドを打ち分けたソンは、ローを入れて右ストレートを届かせる。攻撃を上手く散らすソンは、後回し蹴り。続くスピニングバックフィストは空振りになったが、ほぼモラレスの攻撃を完封し初回をスピニングバックフィストで締めた。
2R、初動が見え辛い右を伸ばし、蹴りにつなげるソンは頃合いを見て後回し蹴りを繰り出す。遠目の距離でリーチの差を生かしたいモラレスだが、蹴りで自分の距離を作ることができない。ジャブの差し合いから、前足のハイを繰り出すソンのワンツーにモラレスが右フックを合わせる。遠い距離を支配し、近距離で打撃の回転数で上回るソンが試合をリードしたまま試合は最終回へ。
ダブルのジャブで前に出たソンが、右アッパーから左ハイへ。と、同じような踏み込みからダブルレッグを決める。キムラを防ぎガードからパンチを落とすソンは、ハーフで肩固めを狙いつつパスへ。足を抜かれると同時にモラレスがスクランブルに持ち込む。クリンチでボディにヒザを入れ、シングルでテイクダウンを奪ったソンは、スイープ狙いに続くヒザ十字を防いでトップをキープする。
残り80秒で試合がスタンドに戻ると、モラレスが右フックを入れてショートで連打を繰り出す。ソンはついに動きが落ちてきたが、時間は残されておらず余裕をもって逃げ切った。結果はフルマークでソンが判定勝ち、オクタゴン3連勝とした 。ソンは「相手はフットワークが軽快で、スタミナもあった。チャンスを何度も逃してしまった」と言い、セコンドに就いていたユライア・フェイバーに感謝の意を制した。