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【ONE83】初回は劣勢もバクトルを削って、パウンドアウト。藤沢彰宏がONEで2連勝

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
藤沢彰宏(日本)
Def.3R4分14秒by TKO
ロッキー・バクトル(フィリピン)

7カ月振りの参戦となった藤沢が、まず左ローを蹴る。右ストレートが交錯し、藤沢は左ボディフックに続き左ミドルを繰り出す。飛び込むようなステップで右を当てたバクトルがパンチを続け、一旦離れた藤沢に右フックを打ち込む。クリンチの攻防で右エルボーを放ったバクトルが、藤沢をケージに押し込む。離れると細かいワンツーを放つバクトルが、右アッパーを狙う。藤沢は左前蹴りを見せ、直後にダブルレッグでケージにバクトルを押し込む。シングルに切り替えテイクダウンを狙う藤沢に対し、バクトルはケージを背にして耐える。

ついに体を抱えに来たバクトルだったが、藤沢はエルボーを被弾し倒し切れない。体を入れ替え離れたバクトルがワンツー、藤沢の左ハイをキャッチしてテイクダウンへ。パウンドのバクトルをヒザ十字に捉えた藤沢は、ヒザを抜かれてパウンドを連打される。それでも藤沢は取った足を支点に上を取り直し、もう一度ヒザ十字をセットアップする。バクトルは体を起こして、パンチを打ち込んで初回を取った。

2R、その場飛びのスーパーマンパンチのような右を見せるバクトル。テイクダウンは決めることができなかったバクトルに対し、藤沢がワンツーに続き左ボディフックを当て、シングルレッグへ。ダブルに切り替えてテイクダウンを奪った藤沢がトップを奪い、細かいパンチを落としていく。バクトルはウィザードから立ち上がると、胸を合わせる。藤沢のヒザが急所に入り、試合は中断。再開後、藤沢は左ミドルに続き、左ローを蹴る。動きの落ちたバクトルに左を当てた藤沢は、飛び込みながら右フックを振るい組みつく。

バクトルが体を入れ替えようとすると、藤沢は自ら離れて距離を取り直す。腹に蹴りを入れた藤沢が、シングルレッグでテイクダウンに成功する。スイープを潰し、パンチを入れる藤沢。バクトルは完全にガス欠状態だ。左腕を差して、細かいパンチを連打した藤沢が、エルボーへ。さらに右ヒザでバクトルの頭部を連続で打ちつける。上体を起こした藤沢に対し、バクトルがダブルレッグでリバーサルに成功したところで2Rが終了した。

最終回、右の相打ちで打ち勝った藤沢は、右を当てられても構わず左を打ち返してシングルレッグへ。バクトルは粘ることができず背中をマットにつけ、細かいパンチを被弾し続ける。バタフライガードのバクトルは、ヒザを畳まれて足をきかすことができない。ベタッと背中をつけたバクトルにパンチを続ける藤沢だが、ここでレフェリーがブレイクを命じる。

バクトルのジャンピングパンチをかわした藤沢が、ダブルレッグでテイクダウン。左ヒジをバクトルの顔面にこするように打ちつける。ポジションを取れないが、パンチを続ける藤沢の優勢のまま試合は残り90秒に。藤沢はヒジを入れ、ハーフをキープする。さらに右ヒザで顔面に断続的に入れる。動かないバクトルに対し、パンチ、ヒジ、ヒザを打ち続けた藤沢は、最後にエルボーの連打でTKO勝ちを手にした。


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