【UFC102】“妙技”ロショルト、TUFスターから一本勝ち
■第9試合 ミドル級/5分3R
ジェイク・ロショルト(米国)
Def.3R1分30秒/肩固め
クリス・レーベン(米国)
【写真】総合力でクリス・レーベンを圧倒したジェイク・ロショルト。ミドル級はどんどん層が厚くなっていく (C) ZUFFA
まずは右ローを見せたロショルト。テイクダウンの機会をうかがい、距離を取りながらレーベンのハイキックを見切る。距離をつめて、得意の左を打ちたいレーベンは左ロー、左ミドルでロショルトのサークリングを止めにかかる。
左ジャブが速いロショルトは、ジャブから飛び込んでヒザを狙ったが、ここでレーベンがテイクダウンを奪い、予想とは正反対の試合展開に。
クローズドガードのロショルトをケージに押し込んでパウンドを落とすレーベンは、立ち上がって距離を取り、直後のロショルトのシングルレッグを切り、試合はスタンドへ戻る。
左へ左へ回るロショルトに組み付こうとしたレーベンだが、オールアメリカンレスラーに4度輝いたロショルトは、組み合いに強い。一瞬にしてテイクダウンから、マウントを奪取したロショルト。足を入れたレーベンに対し、がぶりからヒザを狙う。距離を取ったレーベンは、思い切り左腕を外側から打ちこむが、観客席は沸き上がったものの、その拳がロショルトを捉えることはなく初回が終わった。
2R、ワンツーをヒットさせたロショルトだったが、続いて放ったハイに左ストレートを合わされる。バランスを崩し、レーベンにトップを奪われヒジを落とされると、トップレスラーながら、ガードを苦としないロショルトは脇を差し返し、一瞬シングルレッグを狙いながらフルガードに戻すことに成功した。
ブレイクがかかり、試合がスタンドに戻るが、汗が目立つ両者は積極的な仕掛けを見せることはない。残り時間2分を切り、ハイから左をヒットさせたレーベンは、ようやく勝機を掴むが、直後にロショルトにテイクダウンを許してしまう。首を固めながらパスを狙うロショルトは、ハーフからパウンドを落とす。自らスタンドへ戻ったロショルトだったが、終了直前にレーベンの左を顔面に受ける。
最終ラウンド。セコンドのマーク・ライモンに「相手はばてている。極めろ」と指示を受けたロショルトは、シングルレッグからハーフへ。そのまま肩固めを狙い、マウントを奪取。レーベンはハーフに戻すが、ロショルトはエルボーを落とし、マウントを奪い返す。
バックからパウンドを落としたロショルトは、レーベンがガードに戻そうとした瞬間に、肩固めの態勢へ。レフェリーがタップを見落とすが、ロショルトがそのまま絞め続けると、レーベンは失神。ロショルトがレスリング+柔術=アメリカン柔術の妙技で、TUFスター選手から一本勝ちした。