【ACB88】2Rと最終回劣勢のセニンスキが、マジョリティ判定でバーネットを破る──アレレ……
<ライトヘビー級/5分3R>
カロル・セニンスキ(ポーランド)
Def.by Majority decision
ルーク・バーネット(英国)
左ジャブからパンチを纏めていくセニンスキ。バーネットもボディを入れ、左ローを蹴る。目を気にしたセニンスキ、インターバルから再開後に両者が近い距離でパンチを交換する。バーネットは左ジャブを当て、右ストレートもヒット。セニンスキが左を打ち返す。右から左を入れたバーネット、セニンスキも右を打ち返す。踏み込んでくるバーネットのパンチをかわして、左を当てたセニンスキは組まれても離れる。
バーネットはガードの上からハイキックを蹴ったが、右を効かされてケージに下がりセニンスキの連打を被弾する。一旦離れ、懸命に組むバーネットを押し返したセニンスキが、再びパンチを連打する。ここでレフェリーがブレイクを要求。マットに落ちているマウスピースをバーネットにはめようとしたが、それはセニンスキの口から吐き出されたモノだった。
リスタート後も流れは変わらずセニンスキがヒザを腹に受けても左右のフックをヒットさせる。続けてボディに右を入れたセニンスキ、バーネットがヒザ蹴り、スピニングバックフィストを打ち返したところで初回が終わった。
2R、やや疲れが見えるセニンスキにバーネットが左ボディフックを打ち込む。接近戦になると間合いを外したバーネットは、ワンツー、右ローを打ち込む。動きが明らかに落ちているセニンスキは追い足も鈍くなっている。それでも右を打ち込んだセニンスキだったが、右オーバーハンドを被弾する。大きな右アッパーが空振りになったセニンスキは、テイクダウン狙いを切り、右には右を打ち返す。
ショートのパンチを接近戦で当て、右アッパー、右オーバーハンドを繰り出すセニンスキ。バーネットはなぜか、接近戦を望み、自ら右ハイでバランスを崩して尻餅をつく。すぐに立ち上がったバーネットが左ジャブをヒット。続いて首相撲&ヒザを狙うが、セニンスキも近い距離では左右のパンチを振るい、右アッパーを当てる。飛び込むようにヒザ蹴りをボディに突き刺したバーネットが、右ストレートも打ち込みラウンドを取り返した。
最終回、ジャブを差し合った両者。バーネットが回りながら左を当てる。追い足が戻ったセニンスキもワンツーを入れるが、すぐに口が半開きになる。バーネットは近距離での打撃戦に挑み、左ジャブをダブルでいれ右をヒット。さらにジャブを当て、後ろ回し蹴りを繰り出す。ジャブを被弾し続けるセニンスキは、カウンター狙いで待ちの状態が続く。この間に息を整えたバーネットは、遠めのレンジからワンツーで前進する。ダブルレッグのフェイクを見せ、右オーバーハンドを放ったバーネット。さらにテイクダウンを織り交ぜ、離れ際に左を当てる。
スピニングバックフィストの空振りから左ハイを放つなど、手数で圧倒するバーネットだったが、左ハイをキャッチされテイクダウンを許す。トップで動きがないセニンスキに対し、ガード取ったバーネットが下からパンチを入れる。立ち上がり際に、攻めることができなかったセニンスキ、バーネットは攻勢を印象づけたままタイムアップを迎えた。
両手を上げて勝利を確信するバーネット、初回は落としたが2&3Rを取り逆転勝ち濃厚か。結果、何とジャッジはマジョリティでセニンスキを支持しバーネットは唖然とした表情を浮かべた。