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【UFC FOX29】ブーイング上等!! 岡見勇信が今の力を出し切り、5年1カ月振りにUFCで勝ち名乗り受ける

<ウェルター級/5分3R>
岡見勇信(日本)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
ディエゴ・リマ(ブラジル)

オクタゴン中央を取った岡見に対し、リマがローを蹴っていく。岡見に一気にダブルレッグを決めると、立ち上がろうとしたリマのバックを制して前方に崩していく。寝技に持ち込んだ岡見はケージウォークのリマからシングルフック、RNCと肩固めのどちらも狙いつつパンチを落とす。

ワキを差しに来たリマは、背中をつけてガードへ。バタフライガードのリマを潰し、両足を挟んでいった岡見はスクランブルを許さない。左の鉄槌を落とし、右で殴った岡見はリマを徹底して立たせない。30秒を切り、重い右を打ちつけた岡見はここで敢えてスクランブルを許しバックを伺いつつ、ラウンドを終了を迎え初回を取った。

2R、リマが左ボディストレートを伸ばす。続いて右ボディから左ジャブを当てたリマは岡見のダブルを一度は切るも、2度目のトライでケージに押しこまれる。試合前の言葉通り、やるべきことを仕掛ける岡見はシングルレッグを抜かれても、ダブルでリマを押し込む。リマのエルボーにバックに回った岡見はシートベルトから後方に倒れ、バックを伺う。尻をずらしたリマだが、ここで岡見が体重をかけて背中をつかせる。

ハーフのリマにパンチを落とし、エルボーを打ち付ける岡見は、リマのリバーサル狙いに呼応して即ボディロックへ。残り1分、岡見に観客のブーイングも関係ない。バックに回って前方へ腹這いのテイクダウン。このままバックを制して、岡見がケージジェネラスシップを取った。

最終回、右わき腹を気にしていたリマに対し、岡見は右フックをよけて左ローを蹴る。直後にローシングルからバックに回った岡見はすぐに寝技に持ち込むことに成功する。自ら背中をつけ、シングルフック&襷掛けと完全に自分のフィールドで戦う岡見。リマが立ち上がってもバックを制して、胸を合わす機会を与えない。

ここも前方にリマを崩して、削っていく岡見は足を取らせず寝技に持ち込む。やや不十分と思われたバックも、上を取るためのトランジッションで、岡見はハーフでトップを奪う。終了間際にマウントに移行した岡見は左右のパウンドを落とし、試合終了を迎えた。

と同時にマットに大の字で寝転がった岡見は、大きな声を挙げる。ジャッジ3者が30-26で岡見を支持。有言実行、今の岡見勇信を全てぶつけて完封勝利、2013年3月以来5年1カ月振りにオクタゴンで勝ち名乗りを受けた。


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