【UFC101】アルメイダ勝利も、グローブの十字にヒヤリ
■第7試合 ミドル級/5分3R
ヒカルド・アルメイダ(ブラジル)
Def.3R終了/判定3-0
ケンドール・グローブ(米国)
【写真】完全に極まったかにみえた長身グローブの腕十字。だが、判定の結果は終始ポジションをキープしたアルメイダに… (C) ZUFFA
長い手足が武器のグローブだが、グラスジョーの持ち主。そのグローブのジャブを嫌がり、すぐに組みついたアルメイダは首相撲を潰し、足技を織り交ぜテイクダウンを仕掛けていく。ワキを差された状態で、ヒジを放ち両差しの状態に戻したグローブは、再び距離を取る。踏み込みながら、右ストレートをアルメイダがヒットさせる。
右へ回りながら、距離を作り、アルメイダのテイクダウン・アテンプトを差し返して防ぎ続ける。しかし、ピッタリと横から抱きつかれると、ここで尻もちをつかされてしまう。パス狙いをシングルで耐えようとしたグローブに、バックコントロールからヒザをボディに見舞うアルメイダ。ここは見事に立ち上がったグローブだったが、アルメイダはダブルレッグから豪快に持ちあげ、テイクダウンを奪い初回をリードした。
2Rに入っても、グローブの長いリーチを掻い潜り、テイクダウンに成功したアルメイダ。しかし、ここでグローブが腕十字でアルメイダを攻める。必死の形相で腕を引き抜いたアルメイダは、ヒール狙いを身をよじって切り抜けると、パウンドを落としていく。
ガードからエルボーを見せるグローブに対し、ハーフから立ち上がってパウンドを落とすアルメイダ。グローブはケージを蹴り、再び腕十字を仕掛ける隙を伺った。
パウンドを連打するアルメイダに、ヒザ十字を仕掛けたグローブ。ここでアルメイダがパスに成功し、細かいパウンドを落としていく。ハーフに戻すが、いいようにエルボーとパウンドを受けたグローブはここで立ち上がり、胸を合わすことに成功した。
またも組みつこうとするアルメイダに、グローブが右アッパーをヒット。一瞬、腰が落ちたアルメイダだが、ここでも組みついてテイクダウンを奪いラウンドを終えた。最終回、左右のローを見せたアルメイダは、遠い距離からアッパーを繰り出したグローブからすぐにテイクダウンを奪う。
グローブは立ち上がって、アルメイダのボディにヒザを突き上げる。距離を取った両者だが、アルメイダの疲れが目立つ。タイクリンチからアルメイダをひっくり返したグローブだが、スタンド戦を望んで攻め込まない。左右の拳を伸ばすグローブに対し、組みついたアルメイダは、またも差し返されてしまう。
ここでアルメイダが渾身の力を込めてテイクダウンに成功。トップキープで逃げ切りを狙うアルメイダに対し、十字、オモプラッタを狙うグローブ。しかし、アルメイダは頭を胸を上に置き、完全に待ちの態勢で逃げ切りをはかる。
残り20秒で立ち上がることに成功したグローブに必死で組みついたアルメイダ。テイクダウンは奪えなかったが、ケージに詰めたところで3Rが終了となった。判定は3-0でアルメイダに。トップキープはサブミッション・アテンプトよりも評価されることが再確認される判定となった。