【UFC222】右足負傷で立ち上がれなくなったオマーリーが、寝転がったままで勝ち名乗り受ける!!
<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマーリー(米国)
Def.3-0:29-27.29-27.29-28
アンドレ・スークムタズ(米国)
構えを変えて横回転、サイドキックでスークムタズの足を蹴ったオマーリー。フェイクを数多く織り交ぜたオマーリーに対し、スークムタズが右をヒットする。スークムタズがローを入れると、オマーリーは後ろ回し蹴り。右ローで前足を蹴られたスークムタズが、マットに両手をつく。続いてオマーリーは右ハイを繰り出し、左ジャブに続きスピニングバックフィスト、そして左ハイを放つ。ケージを背負うようになったスークムタズは前に出たところで右フックを受けダウン。
すぐに立ち上がったスークムタズだが、左ストレートでケージに後退し、左ボディに続き右フック、左ハイからヒザ蹴りを受けたところでラウンド終了に救われた。
2R、左ジャブから右を伸ばし逆転に賭けるスークムタズだが、右ストレートを被弾。オマーリーは攻め急がず左ハイ、右前蹴り、右ミドルを蹴る。スークムタズも右ローを返したが、左ジャブから見ストレートを被弾する。スークムタズのテイクダウンを切り返し損ねて、ガードを強いられたオマーリーが、すぐに三角絞めへ。
ヒジを引き寄せて腕を送られないようにするスークムタズは、ガードからエルボーを打ち付けられる。ケージ際に移行したスークムタズはオマーリーが腕十字に切り替えると、腕を引き抜き担いでパス。ガードに戻したオマーリーはハイガードギロチンから、スイープでトップを取る。
正座状態で両手が顔面を守るスークムタズのガードを蹴り抜いたオマーリー。マウントを奪取しつつ嫌がったスークムタズが背中を見せると、すぐにRNCへ。スークムタズはこの回もタイムに救われた。
最終回、ここも前に出たスークムタズがダブルレッグへ。バックコントロールからハイクロッチに移行したところで、オマーリーが足を抜いて離れる。左ジャブ、右前蹴り、右ハイ、右ストレートと攻勢に出たオマーリーだが、前足にローを受けて動きが止まる。スークムタズはここでテイクダウンを選択し、パスに成功する。首をコントロールするスークムタズに対し、オマーリーは立ち上がって胸を合わせるも、右足をマットにつけることができず、左足一本で立っている。
ここで右足を攻撃せず、テイクダウンに出たスークムタズに対し、オマーリーはスクランブルのなかでスピニングバックエルボーを打ち込む。それでも踏ん張りが就かず、ガードを取ったオマーリーに対し、スークムタズはギロチンを狙う。残り20秒、サイドを許してパンチを打たれたオマーリーは試合終了と同時に右足の甲を抑えて、痛みで声をあげる。
結果、3-0でオマーリーはキャンバスに倒れたまま勝ち名乗りを受け、「蹴りがハードで、何も感じない。でも薬を飲んでパーティーには行くよ。みんな、見てくれてありがおう」と痛みで顔をゆがめながら話した。
それにしても、この状態の相手の足を攻めないのか。スークムタズの緩さは、美談でもなんでもない。