【UFN125】スラッピーなパンチでミーンズ下したモラエス、マイクで発揮した柔術家魂
<ウェルター級/5分3R>
セルジオ・モラエス(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ティム・ミーンズ(米国)
右ジャブから左ストレートを伸ばすミーンズ。モライスも組んで引き込むとフックガード、シッティングから左腕をさしていくが、ミーンズが立ち上がって離れる。モラエスのミドルを捌いた、ミーンズ。姿勢を崩したモラエスはここで引き込んで大の字になる。寝技に付き合わないミーンズだが、立ち上がったモラエスが左フックをヒットさせる。
リーチを生かした粗いフックだが、軌道が読めないのかミーンズがパンチを当てられてしまう。さらに大外回りのフックでなく、右ストレートをモラエスが打つようになると、ミーンズは蹴りで間合いを図った。
2R、鋭いローを続けるミーンズ。モラエスのフックをサークリングでかわし、間合いをコントロールする。距離が近づくとヒザ蹴りも見せたミーンズに、モラエスはショートのフックを連打する。さらに遠い距離から右フックを当てたモライスは、左を被弾しても同じく左を打ち返す。
ミーンズの左ハイに対し、モラエスも右ハイを返してフックを振るう。ブラジルのファンは外国人対戦相手のパンチが当たっても、全く反応しないためモラエスばかりが攻めているような雰囲気だが、ミーンズもクリーンヒットは許していない。それでも手数、前に出るモラエスのラウンドとなったか。
最終回、左のショートをミーンズが当て、ジャブでモライスの前進を止めに掛かる。頭から突っ込むようなモラエスのフックにファンが歓声をあげる。それでもパンチの精度、数ともにミーンズがこの回は上回っている。ボディから左ストレートを打ったミーンズに、モライスは右ハイ。直後にケージを背負ってヒザやパンチを被弾する。動きが落ちたモラエスに対し、ミーンズはボディに続き顔面にショートのパンチを打ち込み、左ストレートをヒットさせる。
モラエスは左フックを空振りした直後にボディにフックを打たれる。下がりながらの右フック、さらにコンビネーションをミーンズが狙うと、モラエスは後方に倒れるように引き込む。ここで飛び込んでエルボーを打ち付けたミーンズが、残り20秒でスタンドを希望。モラエスも最後の力を振りしぼるかのように左右の大きなフックで前進しタイムアップに。
ジャッジはスプリットに割れ、モラエスに凱歌が挙がった。「ベレンは日本人からグレイシー一族に柔術が伝えられた土地。オブリガト・ジウジツ!!」と最後にトップ柔術家らしさを見せた。