【Pancrase294】3月のスタジオコーストで井上雄策が、トム・サントスと対戦決定!!
【写真】ONEトライアウト合格者とロードFC100万ドルTベスト8、タイムリーで興味深い顔合わせだ (C)MMAPLANET
29日(月)、3月11日(日)に東京都江東区スタジオコーストで開催されるPancrase294でライト級の国際戦=井上雄策×トム・サントスが組まれることが発表された。
プロ修斗時代に住村竜市朗、岡野裕城というその後のDEEP王者、タイトルに絡んでいる選手に勝利している井上は巌流島を経て3年半振りにパンクラスでMMAに復帰し、ライト級で2試合連続KO勝ちしている。井上にとっては初めての非アジア人との対戦で、昨年10月のクリスMAN戦以来、5カ月振りのファイトとなる。
この間、方向性が定まらなかったのか──自らの力を試すように16日に行われたONEトライアウトにもチャレンジし、井上はリッチ・フランクリンの御眼鏡にかなっていた。対するサントスはダニロ・ザノリニ率いるブラジリアン・タイ所属の9勝5敗1NCのファイターだ。
昨年2月にHEATライト級王座決定トーナメント準決勝で、現Gladiatorライト級王者の岸本泰昭との対戦が初来日。この時はスクランブルの流れのなかで三角絞めを仕掛け、岸本が自らのスラムで頭が当たり流血で試合続行不可能に。スラム以前までの途中裁定でサントスがスプリットで勝利を収めた。
しかし、この裁定に不満を抱いた岸本陣営の抗議で裁定理由を説明したジャッジの1人が、自らのスラムで負傷はマイナス点になるという主旨の見解を示したことで、主催者はノーコンテスト→再試合を決定した。
この流れに不満を抱いたサントスは、ROAD FC100万ドルライト級トーナメントで、ナム・ウィチョルの対戦相手マイク・ブロンゾウリスの負傷欠場を受けて、国際予選への代替出場を承諾しロード参戦を選択した。
そのナム・ウィチョルを2R3分12秒でKOし、本戦出場を決めたサントスはトーナメント初戦でキルギスの豪腕ラファエル・フィジエフと対戦予定も──今度はフィジエフが負傷欠場し、何とナム・ウィチョルとの再戦に。今度は7秒KOで返り討ちとした。
同トーナメントは準々決勝で、同朋で優勝候補のホニ・トーレスに腕十字で敗れたサントスだが、立って良し、寝て良し、ハート強しという三拍子揃っており、井上にとってもその力を示すには比較対象も多く格好の相手といえるだろう。そして、サントスが連勝したナム・ウィチョルは、現ライト級KOP久米鷹介に連勝している。その辺りも含めて、ONEトライアウト合格者とロード100万ドルTベスト8の国際戦、タイムリーかつクリーンヒット的なマッチアップだ。