【ONE64】初代ONE女子ストロー級王者がテオ×シィォン・ヂィンナンの間で決定。アンジェラ・リーは??
【写真】打撃がベースの両者、テオは一本勝ちも多い。対してシィォン・ヂィンナンは中国の柔術大会で優勝経験もある(C) MMAPLANET
18日(月・現地時間)、ONEより1月20日(土・同)にインドネシアはジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンターで開催されるONE64「King of Courage」にて初代ONE女子ストロー級王座決定戦が組まれることが発表された。
これまで男子9階級に対し、女子はアンジェラ・リーが頂点に立つアトム級のみタイトルが制定されていたONEにあって、2つ目の女子世界王座が設けられることになった。その初代の座を巡ってジャカルタで対戦するのはシンガポールのティファニー・テオと中国のシィォン・ヂィンナンだ。
テオはテコンドーから格闘技を始め、ボクシングとムエタイを経てMMAに転向した。MMAでは現在7勝0敗で3つの一本勝ちと2つのTKO勝ちを得ている。対戦相手のキャリアが5勝以下で、11月24日に勝利したプジャ・マトールもMMAファイターとしての完成度は決して高くなかった。
一方、シィォン・ヂィンナンは今月9日のエイプリル・オセニオをKOで下した試合でONEデビューを果たしたばかり、ザ・パンダの愛称を持つボクシング出身の中国人ファイターだ。東南アジアの散打の強豪であるオセニオに完全に殴り勝ち、かなりインパクトの残る勝利を挙げている。シィォン・ヂィンナンのMMA戦績は10勝1敗で、その一敗はバンタム級に近い132ポンドキャッチウェイト戦で戦ったコリーン・シュナイダー戦。
シィォン・ヂィンナンKLFを本拠に戦っていたためシュナイダー以外にもロシア勢やウクライナ、スロバキアなど東欧勢との対戦経験も多いが、彼女の対戦相手もまたキャリア序盤のファイターが多いのも事実だ。
「私を信じてくれているONEに感謝している。いつも謙虚にハードにトレーニングを続けてきた。こないだの試合で勝てたけど、マーシャルアーチストとしてもっと成長できる。タイトル戦の意味合いは大きいし、何よりすぐにケージに戻ることができて嬉しい。私の力を披露できる機会を与えてくれるシィォン・ヂィンナンにもお礼を言いたい。母国のファンにベルトを持って帰る」とテオ。
一方のシィォン・ヂィンナンは「ティファニーとタイトルを掛けて戦うことができて、ONEに感謝している。私にとって、そして中国にとっても光栄なこと。世界王者になることを夢見てずっとトレーニングしてきたので、誰が私の前に立ちふさがろうと倒す準備はできている。夢が実現するときが来たわ」とタイトル戦に向けて抱負を語っている。
このタイトル新設、忘れはならないのはアンジェラ・リーの存在だ。かなり大きくなった彼女は、もうアトム級で戦えないという話も随分と聞かれる。2018年には階級を上げることが予想されるアンジェラ、そのターゲットがこの対戦で決まるという見方も成り立つが──果たして……。